北海道百名山概要【大雪山系の山々】|表大雪、十勝連峰、東大雪、北大雪、然別湖周辺まとめ

最終更新日 2017年11月12日

 

北海道百名山とは、山と渓谷社から出版された「新版 北海道百名山」と北海道新聞社から出版された「北海道の百名山」で紹介されている山々で、それぞれから重複して選ばれている82山と共通していない18山の合計118山があります。’93年に出版された山と渓谷社の「北海道百名山」には入れ替わる前の8山(3山重複)もありますが、北海道百名山と言うと通常118山のことを指すようです。

 

「新版 北海道百名山」(山と渓谷社)(※絶版)はすべて夏道が整備されている、もしくは夏道に準ずる踏み跡やルート(事実上の登山道)があり、体力と十分な時間さえ備わっていればほとんどの山に登ることができると言われますが、「北海道の百名山」(北海道新聞社)(※絶版)では沢や積雪期のみにしか訪れることができない山々も紹介されています。

 

ここでは「山名」「標高」をリストアップしましたのでご参考ください。これらの選考基準は著者によってご自身の考え方があるでしょうし、100座に絞り込む過程で101以降の山もあったことでしょう。そこから推測するに北海道の山々はこれら以外にも素晴らしい名山がまだまだたくさんあると言えます。百名山を入口にして多くの山々を訪れ、あなた自身の百名山を作り上げてみてはいかがでしょうか。

 

なお今回は、表大雪、十勝連峰、東大雪、北大雪それと然別湖周辺の山を一気にご紹介します。個人的には十勝連峰と東大雪が大好きで、道外の方にお勧めしたい山々がたくさんあります。コモ子は北大雪にはあまり縁がなく、お花で有名な平山、武利岳、武華山などなど近く訪れてみたいと思っています。  

 

表大雪の山々

 

表大雪の山々は、御鉢平の周辺に山容がなだらかなピークが点在し、ちょっと離れたところに北海道で最も標高が高い「旭岳」と標高が3番目に高い「白雲岳」、屈指の縦走路「高根が原」の南には奥座敷の「トムラウシ山」、高山植物や紅葉で有名な「赤岳」「小泉岳」、荒々しい山肌が魅力的な「愛別岳」などなど、あらゆる魅力が詰まっています。

 

林道を使わずに舗装路だけでアクセスでき、ロープウェイで中腹まで登ることも出来るため、7月から9月いっぱいまでのシーズン中は、初心者からベテラン、子供連れやシニアまで多くのハイカーで賑わっています。

 

旭岳

旭岳 標高2,291m

北海道で最も標高が高い山で、日本百名山で大雪山と言えばこの山を指すことが多いですね。中腹までロープウェイで登ることができ、比較的容易に山頂に立つことができます。


愛別岳

愛別岳 標高2,122m

北鎮岳の西側一帯の山塊の一角にあり、荒々しい山肌と屹立した山頂部が印象的な名山です。主に愛山渓温泉から登られますが、初心者向けではありません。


小泉岳

小泉岳 標高2,158m

どこが山頂部なのかがわからいくらいとてもなだらかで、ここのピークを目指すことにどれだけの意義があるかは疑問ですが、山腹に広がるお花畑は名山と言われるゆえんでしょう。


赤岳

赤岳 標高2,078m

東側の銀泉台から登る山で、この山も山頂に達することよりも、山腹に広がる紅葉や高山植物、雪渓に魅力を感じて多くのリピーターが訪れます。


北鎮岳

北鎮岳 標高2,244m

北鎮岳は北海道で2番目に高い山。御鉢平の一角に大きくどっしりと立っており、これより西側一体の山塊への入り口にもなります。


黒岳

黒岳 標高1,984m

層雲峡温泉からロープウェイとリフトを利用すれば1時間くらいで登れてしまうのが、表大雪の玄関口となる黒岳です。このロープウェイの恩恵により表大雪を気軽に登山ができます。


白雲岳

白雲岳 標高2,229m

表大雪の南に位置するやや独立的な山で、北海道で3番目に高いピーク。上部に野球場大のクレーター地形があり、5月頃には幻の池が現れることで最近ブームになっています。


忠別岳

忠別岳 標高1,962m

白雲岳とトムラウシ山とを結ぶ高根が原の途中にあり、山頂へは単独で登るよりも縦走の過程で踏まれることが圧倒的に多い山。旭川市内を流れる忠別川の源流域の山です。


トムラウシ山

トムラウシ山 標高2,141m

大雪山系の中央に位置し、特徴ある風格が王冠のカタチと言われる。主に新得方面から登られるものの、表大雪からの縦走や天人峡から登ることもあります。


十勝連峰の山々

 

十勝連峰の山々の中腹には、上富良野町の十勝岳温泉から、吹上温泉、美瑛町の白金温泉へといくつかの名湯が点在しています。このことからもわかるように、十勝連峰は活火山で、今なお噴煙を上げ続ける主峰「十勝岳」や、ダイナミックな爆裂火口が印象的な美瑛岳、上ホロカメットク山など、草木がほとんどない山々が多いのが特徴です。また、南側には緑豊かな富良野岳、北側には大きな岩がゴロゴロしている石垣山、高山植物が多いベベツ岳、オプタテシケ山など、表情が違う標高2,000m級の山々が連なっています。

 

十勝岳周辺に草木が全くないことからも分かる通り、雪が降るといち早く山肌が真っ白に輝き、表大雪の旭岳が初冠雪を迎える9月下旬から10月上旬には、ほぼ同時に十勝連峰も白く美しい姿を見せてくれます。この頃から5月下旬ころまでは、雪に閉ざされてしまうため、一般登山者にとってはオフシーズンになってしまう一方で、BCを楽しむ方々で賑わい始めるのも特徴です。

 

富良野岳

富良野岳 標高1,911m

十勝連峰の南に位置し、緑が多くて高山植物も豊富な山です。たいていは十勝岳温泉から登られますが、原始ヶ原からのロングコースもあります。


上ホロカメットク山

上ホロカメットク山 標高1,911m

富良野岳と十勝岳の中間に位置し、荒々しい山肌がとても迫力あります。十勝岳温泉から登るか、十勝岳への縦走の途中で踏まれることが多い山で、山頂付近に避難小屋があります。


十勝岳

十勝岳 標高2,077m

日本百名山の十勝岳。十勝連峰でもっとも標高が高く、遠くからでもその名を言い当てることができる特徴ある姿です。望岳台からピストンすれば日帰りも難しくありません。


美瑛岳

美瑛岳 標高2,052m

十勝岳もしくは美瑛富士とセットで登られることが多く、この山域の山の中では火山としての迫力がもっとも強く感じられます。十勝連峰の概ね中間に位置しています。


オプタテシケ山

オプタテシケ山 標高2,013m

日本三百名山のオプタテシケ山。十勝連峰の夏山としては最も登山口から遠く、行程が長いため難易度が高いと言えます。日帰りも可能ですが10時間以上歩くことが出来る健脚者向け。


東大雪の山々

 

東大雪の山々があるこの地域はほとんどが無人地帯です。おおざっぱに言うと、北の大雪湖から、国道273号線で三国峠を越えて十勝三股、幌加温泉、上士幌町糠平温泉郷一帯までに点在する山々が、東大雪の山々と言えます。

 

平成28年の台風被害やそれ以前の災害により、多くの林道が被害を受けたため、登山道に被害がないものの、登山口までアクセスが出来なくなっている山が多数あります。私自身が平成29年に確認した状況では、ニペソツ山の杉沢コースと石狩岳のシュナイダーコースはそれぞれ車両でのアクセスはできません。地元自治体等により、代替え措置が講じられていますが、今のところ一般登山者には遠い山になってしまい、日帰りで楽しむことは出来なくなっています。

 

ユニ石狩岳

ユニ石狩岳 標高1,745m

石狩岳と音更山、それとこのユニ石狩岳の3山をセットで周回縦走されることが多いのですが、2016年の台風被害でシュナイダーコースへのアプローチがほぼ消滅…


音更山

音更山 標高1,932m

石狩岳があまりにも有名なため知名度で劣るのが残念。こちらも2016年の台風被害により、ユニ石狩岳登山口から登るのが一般的なルートになりました。


石狩岳

石狩岳 標高1,966m

日本二百名山にも選定されている石狩岳。シュナイダーコースへのアプローチが困難になったため、ユニ石狩岳登山口から1泊で登るのが一般的で、日帰りはほぼできない山になりました。


西クマネシリ山

西クマネシリ山 標高1,635m

となりのピリベツ山とセットで、おっぱい山と呼ばれることが多く、この山が東大雪の東端で大雪山国立公園の境界に位置します。こちらも台風の影響でアクセスできなくなっています。


ニペソツ山

ニペソツ山 標高2,013m

日本二百名山のニペソツ山。利尻山やトムラウシ山、羅臼岳と同列で人気の山ですが、こちらも台風被害で従来の杉沢コースへはアクセスが困難です。幌加コースが今後主体になりそう。


ウペペサンケ山

ウペペサンケ山 標高1,836m

大きな山で、ニペソツ山と並んで東大雪の景観には欠かせない存在です。こちらも大規模災害等で登山口へのアクセスが著しく困難になっています。


然別湖周辺の山々

 

然別湖周辺の山々は、標高こそそれほど高くありませんが、帯広方面からのアクセスが良く、行程も短いため初心者でも親しみやすいところが特徴です。然別湖の景観やウペペサンケ山の大きさなどが映え、ナキウサギの遭遇率が高いのも魅力的ですよね。

 

白雲山

白雲山 標高1,187m

表大雪の白雲岳とは別で、東大雪の南に位置する然別湖の外輪に位置する山。夏であれば初心者でも容易に登ることができます。


東ヌプカヌシヌプリ

東ヌプカヌシヌプリ 標高1,252m

然別湖の西側に位置し、西ヌプカと道路を挟んで対峙しています。初心者でも簡単に登ることができるライトな山なので、どこかの山とセットで訪れてみてはいかがでしょうか。


北大雪の山々

 

北大雪の山々は、層雲峡温泉から石北峠を越えて北見市を結ぶ国道39号線より北側の山々で、標高は1,800m級、全体的になだらかな表大雪とは対比する山容が特徴です。どこかから北大雪の山々を眺めるには、北大雪のどこかに登って眺めるのが一番いいくらい、一括りにしてしまうには広い山域でもあります。

 

ニセイカウシュッペ山

ニセイカウシュッペ山 標高1,878m

日本三百名山のニセイカウシュッペ山。登山口までの林道は長いものの、登山そのものは中級者でも問題なく、日帰り登山がメインです。表大雪を一望できます。


平山

平山 標高1,771m

北大雪の山々の中では、上部がとてもなだらかで、まさに名前の通りです。雪渓が遅くまで残り高山植物が豊富。日帰りが容易で人気があります。


チトカニウシ山

チトカニウシ山 標高1,445m

「北海道の百名山」で紹介されている夏道がないスキーの山。北大雪というより道北地区に分類されるかもしれませんが、今回はここで紹介しました。


武利岳

武利岳 標高1,876m

隣の武華山とは距離も近くて名前も似ているものの、アクセスの不便さから、単独で訪れる人は少ないようです。最近では武華山からの縦走も多いそうです。


武華山

武華山 標高1,757m

層雲峡から石北峠を越えて少し進んだところから、林道に入り登山口へ。そこから武華山の山頂を目指します。武利岳とセットで登る例も多い山です。台風被害で林道は徒歩になります。