小川峰と柳沢の雪山ハイク|無意根山登山口から(4月中旬)

 

一昨日、無意根山から余市岳へ縦走した際、登山口に自転車を残置しました。

 

今日はその回収を兼ねて小川峰と柳沢に登ることにし、移動時間を含めて半日程度を遊ぶ計画です。

 

なお、小川峰は宝来沼の北西にある△947.5の通称、柳沢は宝来小屋の北にある△1023.4の通称です。

 

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定山渓の市街地から薄別まで徒歩移動

国道230号線

真駒内駅始発のじょうてつバス12番で定山渓車庫前の終点まで乗車。そこから中山峠方面に向けて歩きます。薄別登山口までの距離はわずかに4kmなので、30分程度の道のりです。

 

無意根山登山口

無意根山登山口には道南バスのバス停があるんですけどね、完全予約制。しかも札幌市内からの始発便は10時10分(2022年4月現在)と遅い出発なので今回は利用しませんでした。

 

無意根山登山口

家屋の脇から宝来沢林道が延びているので、ここでアイゼンを装着してスタート。先日来たときは深夜で何も見えなかったので、ちょっと新鮮な気分です。

 

小川峰

宝来沼の手前から正面に見えてくるのがおそらく小川峰。宝来沼を過ぎて送電線下を横切り、・592手前の尾根を登る人が多いみたい。私は宝来沼付近から北西に突き上げる尾根を登ろうと計画していたのですが、取り付き地点に雪が無かったので南の尾根もダメかなと思って。そこで東に延びる尾根を登ることに変更。

 

小川峰

赤いラインが一般的なルート、青いラインが計画していたルート、緑のラインが今回登ったルートです。

 

デブリ

スノーブリッジを渡ってちょっと歩くと、雪と土砂が混じったデブリが。末端はそれほど急な斜面には見えませんが、上部はかなり急斜面になっています。そもそも小川峰に登ろうと思ったのは昨日のことですし、計画自体も宝来小屋から柳沢に先に登って小川峰へ、下りにこちら側へ下山しようと考えていたんですよね。計画は大切だけど計画そのものが不完全な場合は、現地で臨機応変に変更することも必要だと思います。

 

小川峰への取り付き

これから登ろうとしている尾根の末端付近。沢地形をもう少し詰めて、北斜面の雪が繋がっているところを選びます。

 

道央西幹線

送電線の鉄塔付近まで登ると、傾斜が緩んで登りやすくなります。雪が繋がっていないように見えますけど、山頂に向かって右側は北斜面なのでまだまだ雪が残っています。この付近から振り返ると国道を挟んで五明山も見えていますね。

 

小川峰

小川峰は登れば登るほど傾斜が緩くなっていくので楽チンです。しかも登り切ったところが山頂というのも嬉しいじゃないですか。肩とか偽ピークとか裏切られることって案外多いですからね。

 

小川峰

小さな板にマジックで小川峰と書かれた質素な標識がありました。うん、これで十分です。足元には三角点か何かの金属が埋まっていて、頭の部分だけが顔を出していました。登山口ゲートから宝来沼までおよそ30分、宝来沼から1時間で山頂へ到着です。阿部山あたりに登るのと同じくらいの感覚でしょうか。

 

小川峰から柳沢へ

小川峰から柳沢への稜線

小川峰から柳沢へは広い尾根地形が続きます。小さなアップダウンがある程度なので、どちらからスタートしても歩行時間はそれほど変わらないでしょう。

 

定山渓天狗山

柳沢へ向かって歩き始めると、やがて右手に見えてくるのが定天、ヒクタ、白井岳の山並み。この時期、多くの人は増毛や積丹、ニセコなど主要な山々へ出かけて行くので、あの辺りの入山者は少なめなのかな。

 

・999

柳沢の南東にある・999には登らず、ダイレクトに柳沢へ行くことも可能。でも、せっかくだから寄ってみましょ。

 

宝来乗越

あれっ?・999に柳沢の標識が。単純に間違いだと思いますが、それもご愛嬌ということで。今はGPSの専用機が無くても、スマホのアプリさえ使えば誰でも現在地を把握できる時代。コンパスと紙の地図だけで歩いてみると、正確な現在地を標定することって案外難しいんですよね。著名な2点や3点の方角と地図を合わせて線を引っ張って、、、とかしなくて済むわけだし。ちなみに、・999は宝来乗越って呼ばれているんだっけ?

 

柳沢峰

で、こちらが正真正銘の△1023.4の柳沢。いったん950mの鞍部まで下って、登り返したところにあります。ここも板にマジックで書かれただけの質素な標識。

 

宝来沼

柳沢からの帰りは、宝来小屋の北にある・919へ尾根を下り、そこから南東に向かう尾根を下って林道に合流。下り基調の林道をアイゼンを付けたまま、たまに走ってみたりして宝来沼へ。表面が凍結していますが、内部はそうでもなさそう。

 

水芭蕉

下山時刻は12時20分。柳沢から宝来沼までおよそ1時間、宝来沼から林道ゲートまで20分。およそ4時間くらいの周回コースでした。登山口周辺にはミズバショウの群生地があり、春の終わりを感じます。

 

ビアンキKUMA

自転車を回収して定山渓の市街地まで。ずっと下りなので、僅か10分程度で到着。

 

ホットシェフかつ丼

今回もバスの待ち時間が30分くらいあるので、セイコーマートで購入したかつ丼を食べて時間つぶしをしようと思って。しかし、割りばしが入っていない!さぁ、どうする?

 

かつ丼を手で食べる

悩んでいても仕方がないので、そのまま手で食べることに決定。これはこれで南アジアを旅行しているみたいでいいかも。コンビニの定員さんに文句を言っても仕方がない。状況に応じて、創意工夫して対応するのが人生をうまく生きるコツかな。次回もこの近辺を歩こうと計画中です。札幌150峰、8割くらいは今シーズンに終えられるかな~?