雄冬山と浜益岳 雪山ハイク(前編)|林道から浜益御殿を越えて(4月上旬)

増毛山道

 

昨日は平日休みだったので、1年ぶりに増毛山地の山々で遊んできました。

 

厳冬期のこの山域は気象条件が厳しいですし、そもそも技量や根性も持ち合わせていないので、この付近で遊ぶのはいつも春になってから。

 

昨年の今時期にも群別岳と奥徳富岳幌天狗に登っていて、札幌から近くてお気に入りです。

 

総距離34kmの日帰り行程、今回は前編と後編に分けてブログをアップします。

 

快晴無風、最高のコンディション

4月2日の天気図

今週の北海道は晴れの天気が続いていて、明日3日から下り坂。しばらく続いた黄砂の影響もない見込みで星空&青空が期待できます。これは行かねば!

 

気温マイナス1℃

2時過ぎに現地へ到着すると外気温はマイナス1℃でした。ここ最近は暖かい日が続き、短パンでランニングをしていたくらいでしたから、さすがに今日は寒いと感じますね。前日の18時からレンタカーを借り、20時頃から仮眠。24時に出発して、ほとんど対向車が来ない国道を北上してきました。久しぶりに車中泊でないので嬉しいです。

 

夜の林内

最初はつまらない林道歩き。途中の大阪山付近で夜が明け始め、思っていたよりも時間がかかっています。誤算だったのは林道の雪解けが進んでいないこと。幌神社から300mくらいしか進んでいない海抜49m地点から歩きだしたので、行程は厳冬期と変わらないでしょう。林道はツボ足だと力のロスが生じるので、1回目の小休止でアイゼン着用。以降、最後までそのスタイルでした。

 

月と私

月が明るい夜。星空もなかなか美しく、やはり深夜早朝の山歩きが大好きです。夏場は自転車のライトを片手に持って歩くことが多く、積雪期はストックを持つのでヘッドライトを装着。

 

浜益御殿へ

登山道で夜が明けるのが好き。それも一人がいい。今日は母を誘ってイチャンコッペ塩谷丸山にでも登ろうと計画していたのですが、コロナの不安から母が辞退したので、こういう機会が実現しました。

 

石狩湾

振り返ると支笏湖畔から積丹半島までの山並みがズラリと並んでいます。いつもは百松沢山辺りから石狩湾を挟んで見ている増毛山地。今回はその反対からの風景です。

 

羊蹄山

まず目に付くのは羊蹄山。ひと際高く見えるものの、札幌市最高峰の余市岳とは標高が410mしか変わらないのです。その割りにどこから見てもとにかく目立ちます。

 

恵庭岳

こちらは恵庭岳。道央圏では羊蹄山樽前山と並んで存在感がある山の一つ。いつも札幌市内から見えている山なので、こうして自宅から遠く離れた山中から見ると、安心感があります。

 

ニセコ連山

昨年の秋に登ったニセコ連山の山並み。積雪期のニセコで遊んだ記憶ってほとんどないので、ここは近々計画してみることにしましょう。

 

浜益御殿

出発から4時間くらいかかって浜益御殿へ。稜線上に出てからも意外と遠く感じるんですよね。今回はいつものコンデジGR2に加え、一眼レフのEOS Kiss x7も持ってきました。雪山ではEOS Kissのほうがキレイに写せるみたい。あくまでも僕の技量の問題なのでしょうけど。

 

浜益御殿から雄冬山

浜益御殿から見た雄冬山。この山域で最も好きな山。こちら側からしか登ったことがないけれど、なぜか惹かれるんですよね。ここまでずっと雲一つない天気で、しかも風も全くありません。ちなみに自撮りはたいていGR2にて。セルフタイマー5秒間隔10枚設定で、1分以内に10パターン撮れるんです。三脚は100円ショップで購入した10cmくらいのもので間に合わせます。一眼レフやスマホだとこうはいきません。

 

浜益岳

次いで浜益岳へと向かいます。この緩やかな起伏の平原をチンタラ歩くので、勝手に「チンタラ平」って名付けています。まずは正面のボサを目がけて一直線に歩きます。地形を見ながら歩きやすそうなところを最短距離で歩いているつもりですが、意外と計画ルートを外していることに気付きます。ヤマレコの地図アプリでルート設定して地図をダウンロードし、ログを取りながら歩いているのですが、ルートを外れると「警告、予定ルートから外れました」とボイスで教えてくれるので気付くのです。なお、このボイスメッセージは、スマホ画面で地図を見ない限り、一定間隔でずっとしゃべり続ける仕組みになっています。積雪期は便利。

 

浜益岳

チンタラ平から登りに差し掛かり、クライマックスが近付く場面。しかし、見えているのは山頂ではなく、肩の部分なんですね。

 

かつおおにぎり

ここで休憩。暖かくなっておにぎりが凍らなくなりました。行動食が固くならず、こういうポカポカ陽気に幸せを感じます。こんなに天気が良ければ、山頂に登ってから休憩を取るのが普通ですよね。だけど今日は、腹が減ったらすぐに食べる喉が渇く前に水を飲むを意識して歩くようにしたため、変なところでちょくちょく休憩を取っています。水は1.8リットル消費しました。

 

日焼け止め

そう言えば4年前にも同じルートを歩いていて、顔面が日焼けして真っ黒になったんです。3日間くらい顔の皮膚がボロボロ剥がれ、みっともない思いをしました。やはりこの時期は日焼け止めとサングラスは必須アイテム。顔だけではなく首筋にもたっぷり塗っておきます。ちなみにこの日焼け止め、2018年の8月にドラッグストアで購入しまして、帰りにバイクで交通事故に遭いました。思い出のグッズ。

 

雪

雪面の奥に群別岳の頭が見えてきたところで前半編はおしまい。後編は明日のブログで。ヤマレコには昨日のうちに居眠りしながらアップしています⇨こちら