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富士山(富士宮口IN、御殿場口OUT)|札幌から0泊2日の弾丸登山は強風で寒かった(8月下旬)

 

7月の某日、職場にて。

 

「私、富士山に登ってみたいんです。」「じゃあ、行きますか?」

 

そんな会話からスタートして、8月21日に富士登山をすることが決まりました。

 

参加者は私を含めて4名。私以外は未経験者。7月下旬に一度だけ練習会と称してイワオヌプリへ行ったけれど、参加者は1名だけ。

 

これまでの自分の経験上、気象条件さえ整っていれば誰でも登れるのが富士山だと考えていて、しかも今回のメンバーは40歳未満だけ。体力は確かに大切だけど、若いというアドバンテージはもっと重要な要素。だから、特に不安を抱えることもなく当日を迎えました。

 

今日のブログは、その時の旅行記です。

 

0泊2日でかかった費用

Peach

 

ちなみに今回の旅でも往復ともにpeach利用で格安を追求しました。

 

参考までに今回の費用についてまとめてみますと、

 

内 容 費用(一人当たり)
往復航空券(新千歳ー成田)  11,420円
 手荷物(4人で1個)

  900円 

レンタカー

 1,950円

ガソリン

  957円

高速料金(成田ー河口湖、裾野ー成田)

 2,535円

駐車料金(水ヶ塚公園)

  250円

タクシー(水ヶ塚公園ー富士宮5合目)

 1,373円

シャトルバス(御殿場口ー水ヶ塚公園)

  520円

合 計

 19,905円

 

ということで、2万円未満。

 

その他にも食事やお風呂、おみやげ、自宅から空港までの移動にも費用がかかりますが、まあ最低この程度でも行けますよっていう話。

 

メインイベントは富士山かそれともうなぎか?

成田空港

 

21日(土)朝。新千歳空港に9時集合、10時発のフライトで成田空港へ。

 

バジェットレンタカーカローラフィールダーを借りて、まずは成田市内のイオンで買い出しと軽めのランチ。明るいうちに登山の携行品を準備しておこうと思い、駐車場で荷物の整理も済ませて出発します。

 

東関東道首都高中央道を繋いで河口湖まで。途中の談合坂SAで休憩も。その間、私は後部座席で爆睡、、、

 

富士宮口から登るのに中央道を使った理由は、前日から静岡県にも緊急事態宣言が発令されたからなんです。

 

御殿場周辺の入浴施設で夕方から仮眠を取ろうと考えていたのですが、どこも時短営業で20時には閉店してしまうみたいで。なので、富士吉田ふじやま温泉に行き先を変更。

 

うなぎ

 

今回のミッションにはなぜか「旨いうなぎを食べる」というイベントが付加されていて、富士吉田で食べることに。

 

調べたお店がどこも時短営業で空いておらず、たまたまテイクアウトのみ対応している登喜和さんで購入して車中でいただくことに。

 

1食に4千円って自分にとってはかなり奮発した食事だけど、確かにそれだけの価値あり。このウナギパワーこそが、今回の富士登山の成否を左右したのかもしれません。

 

水ヶ塚公園から富士宮口5合目、そして山頂へ

水ヶ塚公園

 

さて仮眠をとったら出発。22時半過ぎに水ヶ塚公園に入り、タクシーで富士宮口5合目へ移動することに。タクシーは数台待機していて、運転手さんたちが手招きしてくれました。

 

ちなみに富士吉田のふじやま温泉は予想以上に混雑したため、感染予防を考慮して中止。御殿場市内まで移動してネカフェの個室で各自3時間休むことにしました。

 

富士宮標高3000m地点

 

23時20分、富士宮口5合目を出発。

 

富士山には10回くらい登っていますが、富士宮口から登るのは初めて。と思ったら、2回目だったことに気付きました。

 

登山口付近のトイレを見て思い出したんです。初めて登った時、山頂でお腹が痛くなり、ずっと我慢して下ってこのトイレに駆け込んだことを。

 

で、今日は夜景を見ながら楽しく登り始めます。でも別の意味でやはりお腹が痛い。未経験者3名の引率という性格もあって、無意識に緊張しているみたい。

 

出発早々「車の中にストックを忘れてきました」「あっ、おれ水忘れてきた」といったハプニングも続出。

 

子供じゃあるまいし、さすがにパッキングの確認までしなくてもいいと思っていたし。

 

富士登山

 

登り始めからすでにかなり風が強く、夜間なのでかなり寒いわけ。みんなは比較的厚着で出発したけれど、自分は無雪期定番の長袖にタイツの基本パターン。だけど開始早々、寒くてウィンドブラストを着用。

 

やがて雲の中に入って湿ってきたので、新7合目で全ての衣類を着用するように指示。自分も、長袖1枚、ウィンドブラストの上にさらに長袖1枚、ダウン、そして雨具を着用。さらにマスクもずっと着用していました。

 

富士宮9合目

 

7合目付近からは高山病の兆候も。最もフィジカルが丈夫なメンバーが眠気の症状を訴えて座り込んでしまいます。※上の画像の中央で座っている人。

 

頭痛や吐き気ではないこと、休みながら登れば大丈夫という本人の意思表示から、そのまま登山を続行。

 

この判断が的確だったかどうかと言えば、今でも疑問符が残るところですが。

 

富士登山

 

9合目を過ぎると、夜が明け始めてきました。渋滞や停滞時間が長いわりには、ほぼ時間計画通りで進んでいます。

 

こんな天気なので、予定していた御鉢回りを中止すれば、下山時間にも余裕が生まれます。単独ではないので不確定要素が大きく、その場その場の状況を確認しながら計画修正していきます。

 

山頂でミッションをクリアし、0泊2日の旅を終える

富士宮山頂

 

5時、富士宮頂上に到着。頂上富士館の内部はご覧の通り大混雑。もちろん外にも100人以上の登山者があふれかえっています。

 

軒下も含め、座り込んでうつむいている人達は、おそらく高山病の兆候があるのでしょう。

 

「じゃあ、そろそろ山頂まで行って、みんなで記念撮影してから御殿場口へ下山しましょう」とメンバーに言うと、「えっ、ここが山頂じゃないんですか?」という驚きの反応。

 

高山病の兆候があるメンバーも一緒に行くと言うので、少し休息を取ってから出発。歩行困難やめまいなどの症状は見られないので大丈夫だと判断。

 

富士山頂

 

5時30分、何とかみんな揃って山頂に到着。付加ミッションのうなぎに続いて、本ミッションも達成。

 

あとは、下山時に雲海が見られること、それと大砂走りを楽しんで下りること、最後に無事に自宅に帰ればミッションコンプリート。

 

ちなみに御殿場ルートを下りて水ヶ塚公園までタクシーで移動するという案は、タクシーの運転手さんからの提案。8月上旬に御殿場ルートを歩いて勝手を知っているので、その提案を受けることにしました。

 

御殿場ルート

 

御殿場口までの下山中、雲が一気に晴れて眼下の視界が広がりました。

 

愛鷹山付近には雲が広がっていて、その景色に思わず歓声が。みんな雲海が見たかったみたい。

 

遠くに伊豆大島が見えて私は嬉しかったのだけど、そこはあまり興味がなかった様子。彼らと注目しているポイントがズレているのでしょうか?

 

大砂走り

 

最後は大砂走りを駆けて楽しみます。途中でダイナミックに転ぶシーンもあり、みんな笑顔で楽しそう。大人だってたまには無邪気に遊ぶってこと、とても大切だと思うんです。

 

山頂からおよそ3時間かかって御殿場口に到着。水ヶ塚公園までのシャトルバスが5分後に出発するというので、タクシーを呼ばずにバスで移動することに。

 

天候的にはちょっと厳しかったけれど、全員が登頂できてよかったかな。

 

茶の湯殿

 

最後はお風呂に入って終了。予定していた富士の心湯さんへ行ってみると、緊急事態宣言中なので日帰り入浴の受付をしておらず、茶の湯殿さんへ変更。

 

たった1時間の滞在で2,200円の出費はコスパが悪いのですが、残り時間が少ないから仕方ないですよね。今度ここへ来るときは、大好きな御殿場高原ビールを楽しみつつお風呂に入りたいかな。

 

 

シュバルツ

 

ちなみに出発前日にも札幌で飲んでいまして。

 

一番美味しいと思うのがヴァイツェンボック。8月24日現在、Amazonでは購入できないので、オンラインショップのウェブサイトのリンクを。

 

 

さて裾野ICから東名高速に乗って、足柄SAで昼食&おみやげ購入タイム。みんな家族がいるので大変だよね。私はおみやげを買っていく相手がいないので、出発まで車中で仮眠を。

 

その後は成田空港までみんな爆睡。そりゃあ、未経験者が完徹で富士山に登ればそうなるよね。私はレインボーブリッジお台場を運転しながら楽しめたので良かったけれど。

 

15時30分にレンタカーを返却して、17時のフライトで札幌へ。スケジュール的にはタイトでしたが、充実感ある0泊2日でした。

 

みんなは初めての体験を通じてそれぞれに新しい発見があったと思うし、私も得意分野を通じて仲間の目標達成を助けることができ、相互にメリットがあったと思います。ニーズがあれば来年も計画します。

 

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