小札幌への雪山ハイク|空沼岳登山口から万計山荘を経て△1059へ(2月下旬)

 

日曜日に△1059、通称「小札幌」に登ってきました。

 

小札幌と聞いて「あぁ、あそこね」と分かる人がいったいどれだけいるのか疑問ですが、説明すると、真簾沼の北北西に位置している三角点。

 

簾舞から西御料川沿いの点線道を詰めれば難なく登れそうですが、今回は空沼岳登山口から行ってみることに。

 

今日のブログではその様子をお伝えしますけど、まあ、スルー推奨です。

 

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真駒内駅から空沼二股バス停へ

空沼岳砕石所

地下鉄真駒内駅から7時15分発の中央バス「真101」に乗って、終点の空沼二股へ。そこからさらに20分歩いて、砕石所に到着です。夏季はここまでバスが入ります。

 

スノーモービル

砕石所の端っこに除雪終了地点があり、そこから夏道に沿って登山口へ。前日にスノーモービルが入ったようで、このトレースがとってもありがたい。スノーモービルは乗り入れが禁止されている場所があったり、一般公道が走れなかったりなど規制が多い上、私たちハイカーからは好意的に見られない傾向があります。しかしその機動力は並大抵のものではないので、行政主体で物資運搬や人命救助など積極投入してもいいのではないかって思うんですよね。現状は「不要不急」の定義と似ていて、仕事はいいけどレジャーはダメみたいな感じじゃない?ナンバーが付いて法的に林道を走行できるようになれば、奥深い冬山へのアクセスも容易になると思うんですけどね。

 

空沼岳登山口

GPSを見ながら夏道の登山口付近でトレースを離れ、渡渉点の裏手に到着。これだってテクノロジーのおかげ。正確な現在地が分かるという意味では、もはやGPSはなくてはならない存在。

 

空沼岳登山口

スノーブリッジを渡り、夏道の登山口に入ります。少しだけ万計沢川沿いに進み、すぐに尾根へと取り付き。そのあとは忠実に尾根を進んで・613を目指し、南側が急斜面になる手前で早めにスノーブリッジを渡りました。そして青沼へ。

 

雪景色

日曜日は朝からずっと小雪が舞っていて、雪が止んだと思ったら今度はガス。前日は日中の気温がプラスになったことから、雪が締まって歩きやすいだろうと勘ぐっていたら、残念ながら普通にラッセルだし。おかげで雪が重たくて帰り道に股関節を痛めてしまい、とにかく苦痛な1日でした。

 

冬の万計山荘

空沼二股のバス停からおよそ2時間半ほどかかって万計沼に到着。バス利用じゃなければ5時出発でまだ8時前ってところなだけに、ちょっともったいない。やっぱり日帰りで狭薄山へ行くには、マイカーか雪解け後に自転車で来るしかないのかな。万計山荘は私が生まれる前の1965年に建設され、これまで2度の改修工事がされたらしいです。下記の北海道新聞動画ニュースより。

 

標高1000m付近

万計沼から先にもスノーモービルの走行跡があり、これを使わせてもらって迂回気味に真簾沼方向へ。途中でスノーモービルの爆音が近付いてきたので、相手から視認されるように注意を払っていたところ、20mくらい離れた場所で停止して、丁寧な挨拶を受けました。お互いに地図で行き先や進路を確認し合ってから別れました。共存共栄、相手のことを理解するのって大切ですね。

 

平らな場所

ちなみに先ほどの平らな場所は上の地図のオレンジで囲った付近。真簾沼の北側は谷になっているので、沼の近くまで高度を上げないとならないのが面倒くさいですね。それにしてもこのルート、長いだけで決して楽しいとは言えません。うん、あるある。そういう山って。

 

小札幌

いやー、△1059っていったいどこにあるんだよ~?ってGPSを併用しながっらウロチョロしていたら、雪庇になった台上に小さくて黄色い看板が見えました。やっと到着。行動開始から約5時間、かなり長い道のりでした。

 

小札幌△1059

等高線だけを見ると単純な地形に見えますよね。だけど細かい黒い影が縦横無尽に走っていて、ここが凹んでいるんですよね。私の読図能力なんてしょせんその程度だってこと。もっともっとフィールドで実践を積まなければ。

 

冬の真簾沼

帰りはちょっと寄り道して結氷した真簾沼へ寄ってみました。さっきお会いした方々がスノーモービルで走行しているので、歩いても大丈夫そうですね。確実ではないですけれど。

 

雪山装備

小札幌から約3時間で砕石所の除雪最終地点に到着。股関節周辺の痛みがツラくて「早くおウチ帰りたーい」って泣きモードでした。先日モンベルアウトレットで購入したジャケットは今日がデビュー戦。このくらいの気温だと、中に夏用の長袖1枚でもちょっと暑いくらいでしたね。

 

モンベルアルパインクルーザー2300

先日新調したモンベルのアルパインクルーザー2300。今日はこれの足慣らしを兼ねた山行でした。ショップで店員さんから用途を尋ねられた際、「残雪期メインで、キックステップができること。軽くてセミワンタッチのアイゼンが付けられること」を伝えたら、やはりこれで正解だったみたい。初回からしっくりくるので即戦力となり、そもそも足慣らし不要でした。

 

常盤6条2丁目

空沼二股バス停から出発する帰りのバスは、残念ながら2時間待ち。砕石所から常盤6条2丁目バス停まで1時間歩くことに。遠いと言えばまあそれまでですが、除雪もされていて1時間の距離。真駒内駅発サンブライト真駒内行きの最終便に乗れば、日の出くらいに狭薄山には到着できそうです。よし、次回はそれでいってみよう。