大雪山旭岳。ガスの中の山頂で夕方ひとりで2時間粘ってみたけれど、やっぱり晴れなかった残念な週末(泣)

 

2017年の7月ももうすぐ終わり、北海道の夏山シーズンもそろそろ後半戦に突入しますね。暦通りで土日がお休み、平日がお仕事という方にとっては、6月~7月はスッキリしない天気の週末が多く、思い通りの登山が楽しめていないのではないでしょうか。

 

でも、季節は刻々と移り替わり、来週末で7月は終わり。8月も夏休みを除けば4回の週末で、今年の夏山シーズンは残すところ5回のチャンスと考えることができます。その残りのチャンスでどこに登れるか、悩ましいところですよね。

 

表大雪を楽しみたい

 

登山の楽しみ方は人それぞれですが、未踏のピークに訪れる楽しみ方もあれば、花が目当てだったり、登るルートや手段へのこだわり、距離や時間・日数といったスポーツ的な要素など、楽しみ方は多種多様です。

 

コモ子は天候と景色が優先で、登る場所はどこでもいい、というタイプ。今年は日高山脈や東大雪が昨年の災害によって、アクセスに制限があることもあってか、表大雪に多くの時間を費やしたいと思っています。

 

やりたいと思った時、行きたいと思った時が旬」というのが人間という生き物なので、去年登りたい山と今年登りたい山は違うことが多いと思います。コモ子の場合、たまたま今年は表大雪なんですね。

 

さて、7月23日日曜日。連休なのでテン泊予定で、旭岳から入ろう計画。札幌発8時30分発の高速あさひかわ号で旭川へ向かいます。バスの中では、すっかり手放せなくなったAmazonのFire7タブレットでミッションインポッシブルを観ながら移動。Fire7は外出用、Fire HD8は自宅用で大活躍しています。Amazonプライム会員は本当におトクです!

 

2時間で旭川市へ。旭川駅のイオンで食料を調達して、駅裏のテーブルでかつ丼を食べながら準備をします。帰りのバスチケットも4枚分バラで購入しておき、近くに停めてあったバイクで旭岳温泉まで。やや遅めのスタートですが、日没に合わせるためなので、これでOKなんですね。

 

公共駐車場は工事をしているらしく、やや手狭になった印象。これから利用される方は、注意してくださいね。

 

旭岳や黒岳はロープウェイで登るというのが常識になっていますが、下から登山道が付いていて、比較的多くの人たちが利用している印象です。コモ子は今回、この道を利用することにします。

 

ロープウェイが常識と言いましたが、ロープウェイありきで考えると、行動開始と終了時刻に制限が生まれがちです。場合によっては、運休しているシーズンは旭岳に登ることができないと思ってしまうので、ここは柔軟に考えて利用したいものです。

 

なお、シーズン中のロープウェイ料金は、往復2,900円(2017年7月現在)なので、時間と労力を天秤にかけて判断すればいいでしょう。

 

テント泊装備、水4.5リットル+ビールを担いで約2時間で姿見へ到着です。歩きやすい道か?と問われたら、YESとは言えないかな~

 

姿見を14時30分出発。さすがに後続はゼロ

 

旭岳に登るのは、覚えているだけでも4回目ですが、富士山同様、この山に何度も登る人は、そう多くはないと思います。

 

しかも夏の昼間は、ガスがかかっていることが多い印象なので、単発でこの山をピストンするのであれば、9月中旬の紅葉シーズンがベストでしょうか。

 

ちなみに山頂が見えるかどうかは、東川町のホームページにある、姿見からのライブカメラの映像が便利です。

 

天候と体調が良ければ、姿見から裾合平を経て当麻乗越、愛別岳に登り、その後はナイトハイクを楽しむ予定でした。テン泊装備が重くてあまり体調がすぐれないので旭岳に登ることにし、裏旭にテントを設営して、晴れれば夜のお鉢平を楽しもうと計画変更します。

 

小雨が降る中を多くの登山者が下山してくるのですが、「いや、これは17時くらいから晴れて雲海が広がるはずだ」と信じて、ゆっくり登っていきます。

 

9合目くらいで最後にスライドした男性が「裏旭でテン泊しようと思って登ったら、裏の雪渓でホワイトアウトして引き返してきた」という、一番残念な情報を聞かされ、ちょっと心折れそうになりました…

 

旭岳の山頂で2時間粘ってみるものの…

 

ガスがいっこうに晴れないので、18時まで粘って晴れれば夕暮れを楽しんで、裏旭でテント泊。ダメなら下山、身動きが取れないくらいのガスなら山頂でビバーグ、という3つの選択肢で、日曜日なのに無人の山頂で約2時間くらい粘ってみます。ちなみに、ソフトバンクのケータイは圏外。

 

寒いのでウロチョロしますが、最後まで誰一人来ない静かな旭岳の山頂でした。

 

一瞬晴れた時、裏旭に3張のテントが張ってあるのを確認できたのですが、その後もほとんど晴れることはなく、17時50分に姿見方向のみが晴れてきたので、下りることに決めます。

 

なお、約15年くらい山旅を楽しんできたなかで、2時間以上も山頂に佇んだのは、今回が初めてでした。

 

新月の暗闇のなか、旭岳温泉まで下山する

 

姿見まで約1時間で下山。30分くらいうろちょろして、新月の暗闇の中を旭岳温泉の登山口まで歩き、21時に下山完了でした。

 

札幌行きのバスの最終便にも間に合わないため、その辺でキャンプをするか、健康ランドに泊まるか、それとも札幌までバイクで帰るか…結局24時30分に札幌へ帰っていました。

 

どうも不完全燃焼な今回の山旅に、ふるさと納税で戴いたヨナヨナビールで1人乾杯するコモ子でした。