
こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
今日の話題は香港を2泊3日で訪れる週末格安旅行。
旅の前提は次の通り。
- 香港エクスプレスの格安フライトを利用し、羽田から早朝便で出発、2泊して現地からも午前便で帰国
- 羽田空港には前日入りして、空港内で仮眠を取る
そのうえで、前編では次の話題を中心に旅行記を進めます。
- 羽田空港国際線ターミナルで、夜明かしするための最適解
- 香港到着後にプライオリティパスで利用できるラウンジ
- 香港到着後にバスで香港島へ移動する方法
- 香港で夜景を楽しめる定番の場所
- 香港の格安宿、重慶大廈(以下「チョンキンマンション」)を利用してみた感想
- 香港での両替はチョンキンマンションがやはりお得だということ
どうぞ最後までお付き合いください。
HKエクスプレスの格安チケットで香港へ行こう!

HKエクスプレスは他のLCC同様に、かなりの頻度でお得なセールをしています。
今回は、東京~香港の往復11,980円というチケットを購入。
香港側で導入された空港諸税の関係で、今後の最安値はもう少し高くなるかと思います。
この時はこのお値段。お得ですよね!
HKエクスプレスは、羽田と成田の両方に就航しているので、行きは羽田発、帰りは成田着と変則的なチケットも可能です。
私のように、札幌発着の場合、ジェットスターやバニラエアから乗り継ぐことを考えると、往復成田発着の方がありがたいところ。
成田到着後は、東京シャトルを利用して1,000円で東京駅、浜松町から羽田空港国際線ターミナルへ。
時刻は24時近くになっています。
フライトは翌朝6時半頃出発。
さて、どこで夜を明かしましょうか?本題に入ります。
一般エリアの仮眠スペースはキャパオーバー?

香港エクスプレスでは事前にウェブチェックインを済ませておくと、スマホがチケット代わりになります。
持ち物が機内持ち込み手荷物のみであれば、そのまま出国手続きを済ませて搭乗ゲートに向かうことができます。
羽田空港国際線ターミナルのランドサイドは、野宿に適する場所が少ないです。
いっぽう、エアサイドは座席がふんだんに用意されています。
しかも深夜のフライトが限定されるため、静かに過ごせる場所がたくさんあります。
そのため空港に到着後はすぐに出国手続きを済ませて、エアサイドで仮眠モードに入った方が快眠できるというわけです。
ですから、事前にウェブチェックインをしておくことをおススメします。
なお受託手荷物がある場合はこの方法は使えません。
香港エクスプレスの搭乗手続き開始時刻は、通常3時間前からですのでそれまでランドサイドで時間を潰す必要があります。
前述のとおり、ランドサイドは寝ている人で溢れかえっていてキャパオーバー。
早い時間に場所を確保する必要があるでしょう。
なお、セブンイレブンは深夜に閉店となるため、唯一営業しているのは下のローソン。
ローソンの前の待合スペースは、利便性がいいということもあって混雑してうるさいですし、冬場は寒いかも。

チェックインカウンターのフロアは座席が少ないので不適です。

こちらは4階の江戸小路。スーツ姿の男性、お行儀良く靴並べてます。

手前の女性も、後ろの男性も寝心地が良いようには見えませんよね。

ベンチが固くて周囲も明るいので、ここも辛そうですよ。

これだけ湾曲した作りになっていると、ちょっと眠れないでしょう。

5階の東京ポップタウン。窓に近くて寒そうですし、満席状態。

このベンチは快適ですが、エスカレーターに近いのでうるさいかも。

寝袋持参者は確信犯だと思います(汗)フロア直接で痛そうですが。

アイマスクの私も確信犯か!?。出国手続きを済ませて快適に。

目が覚めると充電が終わっているのが嬉しいところ。フリーWiFiも。
と言うことで最適解は出国手続きを済ませてエアサイドで寝ること。
ただし前提条件が2つ。
- ウェブチェックインをしていること
- 機内持込み手荷物のみであること
なお、エアサイドにコンビニがありませんが、深夜営業している飲食店もありますし、生ビールも販売しています。
もちろん自販機もあるので、出国後に飲み物を手に入れることも可能です。
出国してしまえば、こんなに快適なんですよ。
香港エクスプレスの早朝便利用で、羽田空港で夜を明かすのであれば、ウェブチェックインを済ませてさっさと出国すべき、と強く推奨します。
なお、国際線のウェブチェックイン特有のパターンですが、搭乗口付近では名前を呼ばれます。
ペーパーのボーディングパスが発行されるんですね。
これはエアアジアでもよくあります。
もちろん帰りもウェブチェックインがおススメ

ちなみに、帰国時もウェブチェックインをお勧めします。
香港はHKエクスプレスのハブ空港なので、搭乗手続きのカウンターはたくさんありますが、出発便も多いため時間帯によっては混雑します。
ここでも、荷物を預ける必要がなければ、わざわざ並ばずにウェブチェックインを利用した方がスマート。
香港の空港は出国後も広いため、搭乗ゲートまでの移動にも時間がかかります。
ですから出国手続きにかかる時間を少なくして、ラウンジでゆっくり過ごした方がいいですよ。
香港到着後は、まずはプライオリティパスで食事をしたい

LCCの香港エクスプレスは機内で食事を購入しない限り、何も食べられません。
そこで香港到着後はまずランチから。
香港国際空港の第2ターミナルには、ランドサイドにもプラザ・プレミアム・ラウンジがあります。
ここのラウンジは、到着便であってもチケットの半券とプライオリティパスを持っていれば、利用することができます。
到着便でラウンジを利用できるのはありがたいですよね。
場所は、第1ターミナルと第2ターミナルを結ぶ通路の途中にあります。
通常行き来するフロアより下層のフロアなので、ちょっとだけ迷うかもしれません。
第2ターミナルの長距離バスが出発するフロアにはフードエリアがあり、その中間あたりから第1ターミナルへ通じる通路があります。
その途中にプラザ・プレミアム・ラウンジがあります。
ちなみにプライオリティパスとは、世界各地1,200か所以上の提携ラウンジを利用できるカードです。
プライオリティパスを直接申し込むには、スタンダード会員でも最低でUS$99の年会費と1回あたりの利用料がUS$32(2018年9月現在)がかかります。
なお、一部のクレジットカードでは、発券すると無料でプライオリティパスを発行できることがあります。
もっともお得なのは楽天プレミアムカードを発行することで、頻繁に海外へ出かける方にはよく知られています。
楽天プレミアムカードの年会費は10,000円(税別)ですが、プライオリティパスのプレステージ会員(US$429:2018年9月現在)の資格が得られるため、何度でも無料でラウンジを利用することが出来ます。

まずは朝食メニュー。11時30分で昼食メニューに入れ替わります。

いろんな種類を食べられるのが、ビュッフェ形式の嬉しいところ。
香港国際空港から九龍・香港島へのバスの乗り方

香港国際空港から最も便利な移動手段は、エアポートエクスプレスを利用することです。
今回ご紹介するのはバスを利用して香港島や九龍へ移動する方法です。
香港各地を結ぶバスと、中国本土へ向かうバスとでは乗り場が異なります。
下図の通り、ターミナル1のレベル3にバス停が並んでいます。


屋外に出るとバス停が並んでいます。チケット売り場もあります。

基本的に八達通がおススメ。現金の場合はお釣りがでません。

バスの番号と主な行き先が書かれた案内版に従ってバス停へ移動。

例えば小西湾に行く場合、A12のバス停で待っていれば大丈夫

バスの車内は快適。大きなトランクは1階の専用スペースで保管可能。

A12のバスの場合、香港島まで高速道路で一気に移動します。

車窓からは香港らしい超高層住宅の様子も見られます。

昔から貿易の港として栄えた香港らしい大規模なターミナルの眺めも。
香港に来たならやっぱり夜景。定番のポイントはココ。
さて、香港ではやっぱり夜景を見たいところですが、少ない日程でどこから見るのかというと、優先順位が限られてきます。
ビクトリアピークから見る夜景は確かに素晴らしいですよね。
でも霧がかかりやすいので、くっきりと見えるかどうかは運しだい。
海に面しているから霞んで見えることが多いんですよね。
週末の弾丸旅行の場合だと、滞在日数が2日程度になると思います。
そこで九龍側から見た夜景と、香港島側から見た夜景を対比してみましょう。
定番その1 香港島の金紫荊広場(無料)

香港島から夜景を見る一番メジャーなポイントは、金紫荊広場。
ちょうど対岸が尖沙咀で、先端に突き出した部分は、円形に遊歩道になっているので、香港島側の主要なビル群もよく見えます。

また、シンフォニー・オブ・ライツが始まる午後8時頃でも混雑しないところも嬉しいところ。
静かに夜釣りをしているおじさんがいるくらいです。
MTRの湾仔駅から15分くらい歩くことになりますが、初日に尖沙咀側から見たら今度は金紫荊広場から見てみるといいですよ。
定番2 九龍の尖沙咀プロムナード(無料)

香港ではやはり、尖沙咀のプロムナード付近から見る夜景が素晴らしいと思います。
こちらはいつも混雑していますが、無料で夜景を楽しむことができるので外せないポイントでしょう。
ちなみに香港島側で最も高い国際金融センターが、金紫荊広場から見るのに比べて、あまり大きさが変わらなく見えるのは、直線距離がほとんど変わらないからです。
プロムナードへのアクセスは、尖沙咀の駅から香港太空館と香港文化中心の間を通ってくると近道です。

ちなみにスターフェリーの埠頭にはセブンイレブンがありますので、ここで缶ビールを買って、潮風にあたりながらのんびり飲むのもいいでしょう。
香港の安宿が集まる重慶大廈(チョンキンマンション)ってどんなところ?

香港に限らず、大都市ではホテル代が高い傾向にあるので、せっかく航空券が安く手に入っても「2泊3日で3万円以上かかってしまった」なんてケースがよくあります。
香港で高い宿泊費を出すくらいなら、深圳や広州まで足を延ばして、同じ値段で4つ星クラス以上のホテルに泊まった方がリッチな気分になれます。
さて、香港では、尖沙咀~太子までのネイザンロード沿いの繁華街に、主要なホテルがありますが、雑居ビルにバックパッカーが利用しやすい安宿もたくさんあります。
その中でも尖沙咀の一等地にある重慶大廈(チョンキンマンション)は1960年代からあるビルで、色々な意味で有名なビルです。
香港にはよくある、低層階が商業スペース、上部が住宅という典型的な雑居ビルですね。
今回は初日に泊まってみましたので、その模様をご紹介します。

今回の宿泊するのは、エクスペディアで予約したシンガポール・ホステルという宿です。
重慶大廈内部のイメージは、さしずめインド人街といった感じで、南アジアのほか、中東やアフリカの人たちも商売や生活をしている様子です。
香港に普通の観光で訪れ、宿泊だけ日本のビジネスホテルの感覚で、インターネットサイトから個人手配した場合、異国観を感じてビックリするかもしれません。
そういう安宿が多いものと割り切っておく必要がありそうです。
さて、重慶大廈の構造はちょっと複雑です。
上部が分かれているために、お目当ての場所に行くには、専用のエレベーターを使わなくてはなりません。
今回はA棟の8階ですので、A棟のエレベーターに乗ります。
右と左で偶数階と奇数階に分かれているので、間違わないようにしましょう。
エレベーターの収容人数が少ないため、かなり行列が出来ることもしばしばですが、これはもう、待つしかありませんね。

エレベーターを8階で降りて、お目当てのホテルに行くと、なんと鍵がかかっています。
暗証番号を入力するパネルの下にチャイムがあるので、何度もしつこく鳴らしますが、いっこうに返答はありません。
管理人がトイレでも行って席を外しているのだろう、と考えて15分くらい粘ってみましたが、全然応答がない。
途方に暮れて、スマホでエクスペディアのサイトを開いて、宿泊者レビューを見てみると、受付が16階にあると書いてあるじゃないですか。
今回はたまたまSIMを入れていたので通信ができましたが、SIMが無ければ、誰かを掴まえてカタコトの英語で尋ねなくてはならなかったでしょうから、もうちょっと手間がかかったことでしょう。

再びエレベーターに乗らなければならないのですが、待つのが面倒なので、階段を一度上りかけました。
しかし、ちょっと雰囲気が怪しい…再びエレベーター前へ戻ります。すると、踊り場で滑って転び、数段落ちてしまいました(汗)
背中にバックパックを背負っていたので、お尻と前腕を擦りむいただけで済みましたが、海外でケガでもしたら大変ですよね…しかも山ではなくビルの中でなんて(苦笑)
エレベーターで16階に行くと、別のホテルの名前が書いてあり、受付のおばちゃんに尋ねると、今度は部屋がないとの返事。
「5人部屋のドミトリーを一人で使わせてやるからいいかい?」みたいなことを言われたので「OK」と答えると、「1階まで降りてください」とのこと。
私の語学力はTOEIC500点程度と非常に残念なレベルなので、正確には理解できていないと思いますが、まあ何とかなるだろうと思い、案内してくれる南アジア系の人について、B棟の13階へ行きます。

案内されたゲストハウスがこれ。
帰国後に調べると相場は150HKD~180HKD程度なので、支払った金額より低いレベルでしょうか。
なにこれ、ダウングレード?(汗)
部屋と入り口の鍵を渡され、WiFiのパスワードを設定してもらいます。
チェックアウトの方法を尋ねると、鍵を置いて行けばいいよ、とのこと。
ベッドが2台あるけれど、使うのは1人です。
でも結構、広々としているので圧迫感はないですし、角部屋なので窓が2箇所にあって開放感があります。
エアコンはなく、天井に大きな扇風機が回っているだけです。
シャワーは蛇口を開いてすぐに5分くらいお湯が出ました。
虫もいなくて、山小屋に比べたら快適なのか?とプラス思考で考えます。

典型的なトイレでシャワーを浴びるスタイル。
もちろん洗面も。
一般的な日本人には慣れないでしょうね。

テレビはなぜか映像だけで音が出ない、、、
まあ寝るだけなので特に問題ありませんでしたが、日本人の感覚ではあまり清潔感がないお部屋です。
経年劣化が激しいという感じです。
割り切りましょう。

12時までにチェックアウトすれば良い、とのこと。

アメニティが揃えてあります。こんなに必要ないですけどね(^_-)-☆

香港の街中で野宿をしなくても良くなったので、さしずめ安着祝いと言ったところ。

イオンで2割引きで購入してあったお弁当を頂きます。電子レンジが無くてご飯が冷たい…しかもかなりのボリュームがあって、残してしまった。

ん~、何度やっても音が出ない。さっさと寝ろと言うことか?

ちなみに今回泊まったゲストハウスはデポジットを取られませんでした。
朝8時過ぎにチェックアウト、廊下にいたおじさんが「チェックアウトか?」と尋ねてきたので、イエス、サンキューと答えて、お互いニコッと笑顔で別れます。
重慶大廈の外観は昔よりキレイになったそうですが、内部はやはり歴史を感じます。エレベータホールから見た、隙間はご覧の様子。
チョンキンマンションの両替レートはやっぱりお得だった!

さて、チョンキンマンションのもう一つの話題は両替です。
最近はATMでキャッシングをすることが多くなったので、両替のお世話になることはあまりない私。
でも深センのATMで、1桁間違って2,000人民元もキャッシングしてしまったので、チョンキンマンションで香港ドルへ両替しました。
チョンキンマンションでの両替は香港随一のレートの良さで有名ですが、出入り口付近より奥のほうにある両替所のほうが、かなりレートが良いというのが通説です。
さらに2階のほうがもっと良いと聞いたことがあります。

覗いてみた感じでは、確かに奥に行けば行くほどレートは良いようでした。
出入り口近くのA棟のエレベータ付近にある黄色い両替所は、多くの外国人で賑わっていました。
通路の一番奥付近にある両替所は、空いている上にレートがかなり良かったです。
チョンキンマンションではコミュニティが南アジア系の人が中心なのと、雰囲気がちょっと暗いので、やや気後れするかもしれませんが、数十メートルの距離を歩いてお得な両替をしたほうがいいですよね。

さてそんな両替がお得なチョンキンマンションですが、それでもセディナカードでATMキャッシングしたほうがダンゼンお得です。

今回も、200香港ドルと2,000人民元をキャッシングして、4日後にペイジーで全額返済したら、利息はたったの52円。
レートも当日のレートとほぼ変わりませんでした。
インターネットがつながる環境下にあれば、日本にある自分の口座からペイジーで全額支払えるわけです。

そんなチョンキンマンションの1階内部はこのような感じで、いつもと違った香港の雰囲気を感じられるでしょう。