こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。
今日は札幌市の里山、三角山と大倉山についてのお話、夏ではなく積雪期の話題です。
この冬から雪山登山を始めてみたい方に向けて発信していきます。子供たちと一緒に無邪気に楽しめる、雪山初心者さんにピッタリのお手軽な山ですよ。
どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
夏も登ったことがない!?じゃあ、三角山ってどんなところ?
三角山は、札幌駅前通りと直角に交差する北5条手稲通りを、西に真っ直ぐ見通した先に見える山で、その名の通り三角形の山容をしています。
麓の山の手地区から遊歩道が整備されていて、三角山山頂や同じ稜線上にある大倉山、奥三角山へと道が続いているので、手軽に縦走気分が味わえるのも魅力的。
山頂からの見晴らしは円山山頂に比べると若干見劣りしますが、市街地の多くを見下ろすことができます。
残念ながら地下鉄1本でのアクセスは困難ですが、バス停が至近にあるのでそれほど不便ではありません。
■登山口最寄りのバス停
山の手4条11丁目
■バス路線
琴29 地下鉄琴似駅(一部はJR琴似駅)~地下鉄宮の沢駅
循環西20 地下鉄西28丁目駅から循環(神宮前先廻り)
循環西21 地下鉄西28丁目駅から循環(西高校前先廻り)
冬の三角山はラッセルの心配がないからツボ足でも大丈夫!?
札幌市内に初雪が降るのは10月下旬から11月上旬ですが、本格的に雪が積もるのは例年クリスマス時期になってから。
でも、ここ最近の2016年、2017年は12月に雪が多くて、年が明けてから少ない傾向もみられました。そこで12月からでも三角山で雪山歩きを楽しめることがあります。
三角山や大倉山には、通年で多くの人が登っていることから、深雪をかき分けて登るラッセルをほとんどしなくて大丈夫です。スノーシューやワカンが無くても、長靴で十分に歩けます。
ですから、今年から雪山を始めたいという方でも、いきなり雪山登山の装備を買い揃えなくても大丈夫。むしろシーズン中に何度も登ってみて、どういう装備があればいいのかを見極めてから、次のシーズンにいろいろと購入した方がいいかと思います。
夏の登山口の様子。もちろん冬でも変わらないので安心です。
夏の遊歩道の様子。冬もこの道をみんなが歩きます。
夏に見渡す札幌の市街地。植生が邪魔して見えずらいことも。
こちらは冬に見渡す札幌の市街地。高気圧が張り出してきた時が見頃。
三角山の山頂から眺める札幌市内の眺め
三角山の山頂まで道が付いていますので、それに従って歩けば大丈夫。一か所、ショートカットをして登れるところがありますが、迂回するルートの方が斜面が緩やかで歩きやすいかも。
最後に山頂へ至る分岐点があり、もう片方は大倉山への縦走路になっています。
まずは、山頂に登ってみましょう。
山頂からは札幌の市街地はもちろん、市内で最も有名な藻岩山を眺めることが出来ます。多くの人がいつも見ているのとは異なる、別の角度からの眺めを楽しめます。
夏の山頂は多くの人で賑わいますが、冬はどちらかと言えば少なめ。見知らぬ人と会話をしながら、ポットに入れてきた暖かいお茶を飲むのが楽しいですよ。
ちなみに藻岩山は、三角山に登れた人なら、その翌日にでも登れるくらいの難易度です。こちらは、主に慈恵会病院さんのコースから登られています。
冬は好天の日が少ないので、晴れる予報の時には、積極的に出かけたいところです。
先ほども少し触れましたが、雪山は気象条件によって、雪質が大きく変化します。これは平地でも一緒ですが、平地では除雪をしているのでなかなか実感がわきません。
例えば降雪が少なくて気温が低い日が続いたときと、低気圧が通過して気温が上がり、ドカ雪が降った後ではまったく異なることでしょう。また、朝と昼、そして夕方と1日の中でも大きく変化するのも雪山です。
このように同じ山であっても、気象によってどのように変化するのかを感覚的に知っておくことこそが、雪山の経験値として生かされていきます。
ですから、さすがに吹雪の日を除いてたとしても、何度も同じ山に登ってみるのは大事なことだと思うのです。
三角山から大倉山は晴れていても、奥三角山では吹雪ということも。
三角山の夜景。真っ暗な雪道をヘッドライトで登るのも一つの経験。
縦走気分を味わいながら、三角山から大倉山へ行ってみよう
三角山からは、スキーのジャンプで有名な大倉山、さらには奥三角山へと通じる道があります。
冬も歩く人がいますが、こちらはそれほど多くないため、ラッセルが必要なときもあります。
基本的に尾根を辿っていけば大倉山へ着くことができるので、迷うことはないでしょう。
大倉山シャンツェのリフト終点より、さらに高いところに山頂があり、ちょうど縦走路上に山頂標識が設置されています。もしかすると気付かずに素通りしてしまうかも。
リフト終点の広場へ下りるのは、段差が大きいので向かって左側を迂回して下りることもできますが、滑り落ちてケガをする可能性があるので、おすすめできません。
縦走路から眺めて帰るのがいいでしょう。
お手頃で楽しい雪山が楽しめます。みなさんもぜひ雪の三角山を楽しんでください。
山頂は縦走路上に。気付かず素通りしてしまいがち、、、
観光客で賑わうリフト終点。誰にも気付かれないので、寂しいかも。