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新千歳からpeachで行く福岡・熊本阿蘇山ストーリーズ

 

昨日のブログで予告した通り、今朝は阿蘇山の高岳に登ってきて16時前には帰宅しました。

 

LCCで旅行できるようになり、高速道路網も全国隅々まで張り巡らされ、物理的な距離の問題やコストの問題を誰もが克服できる良い時代になりました

 

20年以上前にバイクで日本一周をしたことがありますが、今の時代はわざわざ仕事を辞めたり定年退職を待ってからまとまった時間を作る必要はなく、スポット的に全国を旅するほうが安上がりだし、国内だからこそそれができるのです。

 

キャンピングカー等で陸路を繋げる旅行は誰しもが一度は憧れますが、僕の経験上惰性になりがちで、非日常が日常になると楽しみが半減してしまうと思うのです。

 

なので、毎週のように休日に全国各地を旅行することをおすすめしたいと思います。

 

さて、忘れないうちに1泊2日の旅行記を書き留めておきます。

 

今週の新千歳空港は日曜日なのに閑散

11月29日の新千歳空港

11月29日の新千歳空港。札幌市を中心に感染拡大が進み、GoToトラベルの対象から外れ、市民も旅行の自粛を呼びかけられているためだろうか、ここ最近で最も人出が少ない館内。7月下旬頃の状況に似ている。僕は山旅が生き甲斐なのでロックダウンにでもならない限り、例え非難されても予定している旅行はすべて履行する予定。自分にとっての一番の幸福感は何なのか?コロナはそんなことを全員に対して突き付けている。

 

福岡空港

peachの福岡線は就航してもうかなり経つけれど、実は利用は初めて。フライト時間は韓国へ行くのとあまり変わらない感じでちょっと長い。今朝は9時間の睡眠を取ったのにフライト中にさらに1時間居眠りし、残りの時間はkindleで堀江貴文さんの”僕たちはもう働かなくていい”を集中して読み終えた。引き続き帰りのフライトで”ウシジマくんvsホリエモン”を42%読み進める。1時間以上まとまった時間を読書に充てられるので最高。このブログではケチケチしたお金の話題をするけれど、セコくてもこれだけ自分がやりたいことをたくさん実現できるんだ、ということが伝わればいいと思っている。コモ子のようなタイプってあんまりいないでしょ。。。で、この2冊は”お金が無いと何もできない”という概念に思考を支配されている人は読んでおいたほうがいいと思う。特に30代から50代の人たちに。

 

熊本城

実はお城好きの私。熊本城が期間限定でライトアップされていると聞いて寄ってみた。入園締め切りが20時30分まで、入園料500円、COVID-19の関係で入園前に記帳しないとならないなど、諸々を勘案して近くまで行ってやめた。福岡空港を17時に出発して国道3号線で熊本市まで約3時間くらい。ここから道の駅阿蘇までさらに1時間くらいかかる見込み。

 

ゆめタウン

21時閉店直前のゆめタウンで買い出し。午前11時に自宅を出て以来、食事はおろか水分もまったく取っておらず、とにかくお腹が減った。日曜日はお客さんの引けが早いので、総菜コーナーの半額に期待(セコい)。

 

海鮮にぎり寿司(泉)

総菜はすべて売り切れだったけれど、お寿司が半額だったので調達。平日は毎朝納豆ご飯、ランチはフルグラの自分にとってお寿司なんて1年に1回食べるかどうかのご馳走なのでちょっぴり感激。その他、行動食と水分1リットル、朝食のパンを仕入れ、ちょうど1,000円だった。

 

道の駅阿蘇

仙酔峡の駐車場で車中泊と思ったけれど強烈に寒いし、自販機で温かい飲み物が手に入ることから、麓にある道の駅阿蘇で寝ることに。ひとり旅はアドリブの連続だ。だから判断力が身に付く。ニッサンnoteの助手席で寝るにはちょっとコツがいるけれど、ダウンのシュラフとシュラフカバーに包まって何とか4時間くらい眠る。朝3時には行動開始。昨晩は快晴の夜空だったのに、この時間は曇り空。着替えて自販機で購入したホットココアを飲んでパンを流し込み、仙酔峡の駐車場に到着したのは午前4時前だった。ちと早い。

 

阿蘇高岳登山道から見た夜景

仙酔峡の駐車場に車はゼロ。4時半出発で高岳山頂到着予定時刻を6時30分に設定。山頂で夜明けを迎える予定だったけれど、どうやら上部は曇っているみたい。風もあまりないので4時に出発し、阿蘇の夜景を見ながらボチボチ行くことにした。

 

阿蘇山高岳山頂

稜線上に出たのが5時35分、これまた早過ぎる。上部は風が強烈に強く気温も低いのでケルンの陰に隠れて中厚の長袖やダウン、雨具2枚を重ね着して完全防備。手袋も2枚重ねにして30分くらいその場でいろいろな運動をしてやり過ごす。先日の十勝岳早池峰山大朝日岳雄阿寒岳より寒かった。この時、ダウンジャケットを入れていた袋が飛ばされた。気を付けてはいるけれど、今年は知床縦走路のハイマツ帯で腕時計を紛失したし、他にもいろいろ失くしたものがあった。あまりの寒さに我慢できず行動開始することにし、高岳山頂に到着したのは予定より10分早い6時20分。

 

月見小屋

ナイトハイクには慣れているが、ガスがかかって風も強いためか、高岳から中岳までの区間で道をロストした。地形的におかしいなと思いながら進んでいると黄色いペンキマークが続いているが、高度を下げていくので直感的におかしいと思った。スマホのYAMAPアプリを2台同時に起動しているので、現在地を確認してみると高岳の南側を東へ進んでいた。完全に180度反対方向に進んでいるじゃないか。ここからはスマホ片手に現在地を確認しながら登山道に復帰し、何とか中岳には7時に到着できた。2万5千図を見ると、高岳からは稜線の北側をトラバースするように登山道が続いている。北から猛烈な風が吹いていたため、ついつい稜線の南側に回り込んで風を避けようとしていたら、いつの間にかロストした格好だ。

 

阿蘇山高岳登山口

中岳から火口縁の展望所の方を周回して下りたが、途中で軽装に着替える時間を入れても50分もかからず仙酔峡駐車場に下りてこられた。中岳を経由するルートは走れるし、雰囲気的に樽前山の7合目コースみたいなレベルなので風も無くて天気が良ければ何ら難しくない。しかし樽前山もそうだけど、いったん風が吹き始めると強烈に厳しいし、標高も1,500mあって雌阿寒岳あたりと同じなので油断はできない。こうやって常に山に勉強させてもらって経験値を増やす。夏山は体力と経験値が技術に勝ると思う。駐車場を出発するとき、やっと一組の登山者がやってきた。他には草刈り作業の方々がちょうど準備をしているところだった。すでにオフシーズンなのだ。

 

九州道久留米インター

さて、計画通り8時に仙酔峡駐車場を出発。途中のセブンイレブンでサンドイッチを購入してモグモグしながら熊本ICへ。ここから太宰府ICまで九州道を北上する。バジェットレンタカーに返却するのが11時、飛行機は12時に出発なので、タイトなスケジュールだ。途中通過した久留米には、陸上自衛隊幹部候補生学校に半年間入校していて、その当時の強烈な思い出が蘇ってくるのでスルー。あれから17~18年か。結婚したのもその時だった。その後転職も2回して少なくとも千数百人の人たちと関わって数十の店舗で仕事をしてきた。離婚もした。だけどそのほとんどの人とは今は付き合いはない。20年なんて長いようで短いし、家族ですら人付き合いががらりと入れ替わるから周囲に構っていたり気にしたりしている場合ではない今この瞬間、そして自分を大切に生きなくては

 

とんこつラーメン

やや早く到着したので、福岡空港でラーメンを食べることにした。何度も書いているけれど、基本的に外食はほとんどしない。不真面目なサラリーマンなので、自分が製麺会社で商品開発の仕事をしているにもかかわらず、ラーメンには正直言ってあまり興味がない。ただカラダが冷え切ったので、純粋にスープ系を欲していただけ。スープは美味しいけれど博多麺は食べ応えがなくて。札幌っ子なので麺にはボリュームを求めてしまう。単純に嗜好の違い。ここでもホールは外国人スタッフが働いていたが、彼らには本当に頭が下がる思いだ。異国の地で現地の言葉を使って働くことってどれだけ凄いことか。僕たちは英語ですらまともにできないのに。

 

福岡空港

ということで今回の旅はおしまい。航空券12,000円、レンタカー2,900円、ガソリン代2,300円、高速代2,500円。わずか20時間に2万円も使うの?って思われる人もきっといるだろう。慌ただしくてせっかくの旅行なのに郷土料理も食べずホテルでゆっくり贅沢もせずもったいないって。だけど短時間でもこの一連のプロセスを何度も繰り返すことに価値があるんだ。どうして0泊の弾丸旅行をする人たちがいるのか、そこにはどういう”見えない”魅力や価値が隠されているか、体験者にしか分からないその本質についてはそのうち別記事にまとめて共有したいと思う。

 

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