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美ヶ原 雪山ハイク|山本小屋から往復2時間のショートトリップ(3月中旬)

王ヶ鼻

 

もう1ヶ月以上も前の話になります。3月中旬に美ヶ原を訪れました。

 

その時の記憶はかなり薄れてしまったけれど、日記を残さないのは気持ちが悪いので思い出しながら書いてみます。

 

この日は蓼科山霧ヶ峰の車山と”ハシゴ”をしたので、美ヶ原は午後からのハイキング。雪が腐ってとても歩きにくかったのですが、これまで経験したことがないような不思議な場所でした。

 

ビーナスラインを標高1,900mまで行く

ビーナスライン

車山からそのままビーナスラインを行きたいところですが、冬季通行止めのため一旦白樺湖まで下りて国道152号142号を繋げて和田宿へ。県道178号から再びグングン標高を上げてビーナスラインに入り、標高1900m付近までやって来ました。

 

ふる里館

美ヶ原高原の入り口にある駐車場。しっかりと舗装されており、駐車料金もかかりません。ここまでの行程は道路上に雪はなく、順調に来られました。時刻はちょうど正午。

 

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Googleマップではこの位置です。先ほどの”松本まで59km”の看板から先の県道は、冬季通行止め区間でまだゲートが閉じられたままです。3月の話。

 

山本小屋

駐車場の先にも道路は続いています。こちらは未舗装。一般登山者は先ほどの無料駐車場からここを歩いて王ヶ頭へと向かいます。途中の山本小屋まではすでに雪が解けていました。

 

美ヶ原

山本小屋から先はザクザクの雪面を歩き、最も標高が高い王ヶ頭を目指します。ここは山頂に立つという小さな目的よりも、ゆっくりとこの雰囲気を楽しむほうがいいでしょうね。歩き始めてまもなくすると、美ヶ原のモニュメントとしてよく知られている美しの塔があります。ここまで20分くらいの道のり。山岳雑誌で何度か見ていた美ヶ原の雪景色には、必ずこのモニュメントが写り込んでいただけにちょっぴり感動。

 

塩くれ場

美しの塔からさらに10分くらい歩くと塩くれ場という分岐点があり、ここから直角に折れて電波塔やホテルがある王ヶ頭へ向かいます。百曲りを経て三城いこいの広場へと下りるルートや茶臼山へと至るルート、また反対側には焼山沢登山口からのルートもここで合流しているようです。

 

王ヶ頭

塩くれ場から王ヶ頭へは近いように見えて意外と遠く、大きく迂回するように歩いて行きます。微妙に登り基調で、雪が腐っていることも手伝ってやや消耗気味。「何だか、あそこまで行くの面倒だなぁ」って後ろ向きな気分。僕だっていつも元気なわけではありません。

 

王ヶ頭

塩くれ場からおよそ1.7km。駐車場から35分くらいで電波塔群がある王ヶ頭へ到着。ここまで人工物で埋め尽くされた日本百名山っていうのもちょっと珍しいかも。

 

王ヶ頭ホテル

王ヶ頭ホテルの脇を通って裏手へと回ってきました。ちょっと離れたところに三角点標識と山頂標識があるので、行ってみましょう。

 

王ヶ頭

雰囲気はちょっとアレですが、午前中に登った車山より歩きごたえもあり、山頂標識がある付近は周辺の山々の眺めが良くていい感じ。この奥には一旦少し下った1.2km先に王ヶ鼻があるので、そこまで行くことにします。面倒くさがらずに行くことを強く推奨。

 

王ヶ鼻

ここが王ヶ鼻。日本百名山の3分の1が見えると言われているだけあって、本当に南北アルプスの主要な山々が一望できます。ただちょっと遠いので望遠レンズかスマホでズームして見たほうがいいかも。方角的に早朝に登るとキレイに見えるかもしれませんね。

 

王ヶ鼻

1日で3つの百名山に登れるなんてこの地域ならでは。天気は晴れたり曇ったりでしたが、雨も降らずに蓼科山霧ヶ峰、そしてここ美ヶ原と楽しめました。正午登山開始で、下山は14時ちょっと過ぎ。特に危険箇所も無いので、登山初心者の方や子連れのハイキングなんかにも最適ですね。