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くじゅう連山の夏山登山|牧ノ戸峠から中岳・久住山・星生山(11月下旬)

くじゅう中岳

 

11月下旬に牧ノ戸峠からくじゅう連山の一部を歩きました。ちょっと遅くなりましたが、その時の記録を綴ります。

 

ヤマレコにはすでにアップいますので、ダイジェスト版はそちらで。

 

福岡から早朝3時間の移動で牧ノ戸峠へ

ナビ

 

11月28日日曜日、新千歳空港からPeachで福岡入りしたのが18時。

 

19時に空港でレンタカーを借り、クルマをちょっと走らせて、まずはネカフェで3時まで仮眠を取ります。

 

理由は2つ。この時期、道の駅や登山口での車中泊は厳しいこと、それと深夜早朝の運転のほうが渋滞を避けられること。

 

牧の戸登山口

 

およそ2時間40分の運転で牧ノ戸峠に到着。

 

大学卒業直前に阿蘇の宮地駅から由布院駅まで歩いた経験がありますが、ここへ来るのはそれ以来かな。

 

すでに駐車場にはたくさんのクルマが停まっていますが、まだ空が暗いので行動開始している人はほとんどいないようす。

 

くじゅう連山

 

ヘッドライト装着で整備された登山道を歩き始めます。それもせいぜい1時間程度の話。

 

すぐに夜が明けてきて、山々のシルエットが確認できるようになりました。

 

この時期は5時とか6時に出発してもまだ星空を楽しめるし、モルゲンロートにも出会えるのがいいじゃない。

 

久住山避難小屋

 

久住山避難小屋付近までおよそ1時間。完全に夜が明けます。

 

直線距離にして25km先に見えるのは由布岳。手前は坊ガツルから登られる三俣山になるのかな?

 

御池

 

先に中岳に登ることにし、御池を脇を通ります。

 

湖面はさざ波すら立っていないけれど、薄っすらと凍っているために滑らかな鏡になっていないのが残念。

 

中岳から久住山、星生山へ

中岳山頂

 

くじゅう連山の最高峰となる中岳に到着。その奥には大船山が近くに見えています。あそこに登れば、その奥には高塚山や前岳も見えるのでしょうか。

 

山域には標高1,700mオーバーのピークが広く点在しているのに、この周囲だけを歩いて帰るのは本当にもったいない。そういった意味では今回は偵察山行って位置づけ。全体のイメージを作って次回に活かす。

 

来年はミヤマキリシマが咲く季節にぜひ。

 

久住山と阿蘇山

 

中岳から次に向かう久住山。

 

その左手奥には阿蘇の根子岳や高岳も見えています。阿蘇は11月に入って噴火警戒レベルが3から2に引き下げられたようですが、依然として危険であることには変わりません。

 

火山は登れるときに登っておかないと機を失してしまうかも。短い人生、いつ何が起きるか分かりません。

 

久住山

 

次いで久住山へ。中岳から一度100mくらい下りて再び登り返します。

 

周囲の風景は九州独特の殺伐とした感じである一方、地形が複雑なので”ワンダーランド”という表現がピッタリ。どことなく異国情緒が漂っています。

 

中岳と標高が5mしか変わらないところも、ちょっとした奇跡だと思います。

 

星生山

 

このまま牧ノ戸峠へ戻るのはちょっともったいないので、正面奥に見える星生山にも寄り道してみます。

 

早く帰るのなら、避難小屋の脇を通って平坦地を歩いた方が楽。

 

三俣山

 

星生山への登路から北北東に見える三俣山。

 

稜線を伝って直線的に行けそうですが、途中に火口があるので登山道は東側の平坦地に付けられているようですね。

 

星生山

 

ガレを登り切れば星生山の山頂。どこでも歩けちゃうけれど、少し危なっかしい箇所もあるので注意して。

 

今回登った中岳、久住山よりもこっちのほうが山頂らしい雰囲気を感じました。

 

星生山

 

風もなく穏やか。でももうすぐ12月。朝はやはり寒いです。

 

星生山からの下り口は、ガスがかかっていると全体像が掴めなくてちょっと分かりずらいかも。

 

やや急な下りが終われば牧ノ戸峠までの登山道に合流し、あとは多くの登山者と行き交いながら9時40分に下山。

 

牧ノ戸峠

 

この日は牧ノ戸峠で靴だけを履き替えて、すぐに由布岳へ向かいました。

 

途中のコンビニでお昼ご飯を食べても、11時から登山開始が可能。

 

梅雨入り前の日の長い時期であれば、くじゅう連山全体を歩きつくした後に由布岳にも登れそうですね。年々、歳を重ねて体力は衰えていくので、できるときに頑張ってやりたいことをやり尽くしたいって思います。