札幌100峰|平和の滝からユートピア、サンデーユートピア、ついでに上手稲(1月下旬)

ユートピア

 

今日もお外で雪遊び。

 

最近は札幌50峰に続いて100峰や150峰の存在があって、今日はその中のいくつかに登ってみました。

 

地域に密着したマニアックな話題ですが、ご興味のある方にのみ伝われば幸いです。

 

ダイジェスト版のヤマレコはこちら。

 

大雪後の翌日。ラッセル覚悟で送電線を行く。

雪国

いつも通り始発の地下鉄に乗るために薄暗い夜道を出発。昨日は会社で朝から4回も除雪したくらい雪が降ったわけですが、電線に着いた雪の状況を見るとそれがよく分かります。

 

JR北海道バス

発寒南駅から始発のバスに乗って平和の滝入口へ向かっていると、道路幅が狭すぎてバスがすれ違えない場面も。相手のバスが数百mバックして譲ってくれました。こんなこともあるんですね。

 

平和の滝への車道

平和の滝への車道。3日前に来た時よりも一段と狭くなった気がします。でも帰りに通った時には縦列駐車している車両も数台ありました。まあ、ここに来る目的はみんな一緒でしょうから、お互いに配慮すればいいのかな。

 

迷沢送電線

すでに先行している方がいて、ありがたくトレースを使わせてもらいます。今日は9時間睡眠を取ってすこぶる調子がいいので、途中から発寒嶺へショートカットするために自腹ラッセルも。

 

手稲山

帰り道に150峰の上手稲へ寄ろうと思っていて、まさに正面に見えているポコがそれ。さらに下って手稲山の電波塔群の下に見えているのが776Pですね。帰りはこの稜線を下りました。

 

手稲山

稜線に到達し、発寒嶺(936P)のちょっと手前から上手稲(863P)への尾根が続いています。この周辺はどこも急なので、稜線の端っこまで行って下を見ないと降り口が分かりません。ここにピンクリボンの目印がありました。

 

定山渓天狗岳

今日は定山渓天狗岳がひときわカッコよく見えます。やはり雪が降った直後っていいですよね。まあ、ラッセルはイヤだけど。

 

発寒嶺

発寒嶺までトレースがありませんでしたが、先行のスキーの方が寄られたみたい。どうやらインスタでフォローしている方だったようです。奥に見えるのが迷沢山。余談ですが、札幌150峰ってとってもいい企画だと思います。超初心者からベテランまで、子供から高齢のハイカーまで楽しめるように難易度が多岐にわたっていますし、日本百名山のようにコストもかからない。しかも県外への移動自粛なんかもあるので、ガイドさんにとってもツアーを企画しやすいと思うんですよね。

 

発寒嶺からユートピア、サンデーユートピアへ

896P

発寒嶺から主稜線を奥手稲山方向へ進み、一度下ったところにある896P付近。ここから手前の台上に上がってしばらく雪原を歩き、次の目標地点994Pを目指します。この辺までトレースが付いていたら、迷沢山へ行く人じゃないって気付いたほうがいいですね。

 

樹氷

994Pを過ぎると樹氷が美しい場所に出ました。蔵王のように完全に雪で覆われた樹氷とは異なり迫力こそありませんが、洗練された美しさを感じます。

 

樹氷

994Pからユートピア(984P)までの白樺並木は特に美しいんです。今日一番のお気に入りの場所。スノーモービルの音が聞こえていたけれど、多くの登山者は嫌いますよね。でも冷静に考えてみると、スノーモービルの存在ではなくて音だと思うんですよ。いつか電動やハイブリッドの動力になれば、共存できるようになるのかなって。

 

ユートピア

ユートピアゲレンデの背後から標高差約30mくらいを登ると984Pのユートピアに到着。遠望できるような景色は何一つありません。でもただそこにいるだけで幸せになれる素敵な場所。また来たいなって思いました。

 

サンデーユートピア

次いで965Pのサンデーユートピアへ。ユートピアから直線で結ぼうとすると谷を跨がないとならないので、南側を迂回するようにします。ここは疎林で広い雪原になっていて、雪原の中央くらいから見る手稲山がカッコいい。

 

上手稲を経て琴似発寒川へ下る

発寒嶺

再び雪原を突っ切って発寒嶺まで戻りました。帰り道は自分のトレースの上を歩いたのでかなり楽ができましたね。さてここから上手稲を経て琴似発寒川へ下ります。尾根の末端はちょうど無雪期の大滝への入渓ポイント付近になります。

 

上手稲への尾根

この尾根は下山方向に向かって右側が急斜面になっています。雰囲気的には峰越から阿部山へ向かう途中のような感じなので特筆するような場所はないものの、ブッシュも多くて動物の足跡も多いので、孤独感が非常に強く感じられます。幸いにも今日はスキーのトレースがあったのでとても安心感がありました。

 

上手稲

発寒嶺から130mくらい下って30m登り返したところにある上手稲。何でしょうか、下りて登頂と言うのはどうも不思議な感じがします。ここから一度下り、再び登り返したところが776P。そこからは急な尾根を下って琴似発寒川のスノーブリッジに到着です。どの斜面からでも下りられてしまうので、目指すポイントがあればGPSで現在地を確認しながら下りたほうがいいと思います。

 

琴似発寒川

発寒川まで下りてもまだ安心はできません。自然歩道が雪で埋まっており、送電線付近までラッセルを強いられるからです。全体的に下り基調かと思いきや、登り返しもあって楽ではありません。少し余力を残しておかないと精神的にまいってしまいます。

 

天気図

気象庁のウェブサイトより引用

ちなみに今日の天気図。しっかりレビューをしてこれからの山行に生かしたいと思います。