定山渓温泉街から気軽に登れる山の一つに夕日岳があります。
ここは札幌50峰の一つとしてよく知られていて、私も山歩きを始めたばかりの頃に訪れた記憶があります。もう、かれこれ25年以上前のことでしょうか。
夕日岳の裏手には通称「奥夕日岳」と呼ばれるピークがあり、今回はここを目指してみました。さらに稜線を伝って△687.5の「一ノ沢」へ縦走する計画です。
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定山渓神社より夕日岳へ
![夕日岳登山口](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i42c5bcd3d034ec75/version/1649754046/%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%8F%A3.jpg)
地下鉄真駒内駅からじょうてつバス12番に乗り、およそ40分で定山渓温泉街に到着。「定山渓神社前」で下車するとすぐに神社への石段があり、神社の左奥に夏道の登山口があります。今日はここから12本爪アイゼンを装着してスタートです。結果として、いつものスノーシューではなくアイゼンを選択して良かったです。
![夕日岳へ向かう沢](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i765b543d3e8bccd7/version/1649754280/%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3%E3%81%B8%E5%90%91%E3%81%8B%E3%81%86%E6%B2%A2.jpg)
夏道は沢沿いに進んでしばらくしたところから左に折れて登って行きます。しかし今回はそのまま沢を詰めます。夕日岳に登らず、奥夕日岳へダイレクトに行くのであれば、二股から左の沢を登って行くとコルまで詰めることができます。
![デブリ](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ic88441d573fee25a/version/1649754565/%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA.jpg)
至る所に小規模なデブリがあり、たまにザラザラーっと土砂が流れることもあるので油断できません。また、沢が一部開いている箇所もあります。雪を踏み抜いて落ちないようにやや高捲き気味にトラバースしながら沢を詰めていきます。これ、スノーシューだったら無理だったかも。
![夕日岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ib9c474c8f88e972b/version/1649754918/%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3.jpg)
スマホの地図で現在地を確認しながら、枝沢を詰めて夕日岳へ直登しようと試みます。なかなかの急斜面で序盤から苦労しました。稜線の直前は雪が途切れてしまい、少々藪漕ぎ気味です。
![夕日岳山頂](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i5c0a4e27cae88574/version/1649755164/%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3%E5%B1%B1%E9%A0%82.jpg)
山頂までおよそ1時間。低山とはいえ、こういう急斜面を登る山の場合、夏よりグンとハードルが高くなります。
![奥夕日岳への尾根](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i8eec326c29e286cf/version/1649755336/%E5%A5%A5%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%B0%BE%E6%A0%B9.jpg)
奥夕日岳へと続く稜線は一部に地面が露出している所があるものの、概ね雪が繋がっています。これから植物が成長してもそれほど厳しい藪漕ぎにはならなさそうに思えたので、無雪期でも登れるかもしれませんね。
![奥夕日岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i920f64d96492bf43/version/1649755537/%E5%A5%A5%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3.jpg)
奥夕日岳山頂直下には、地形図には現れない岩稜が立ちはだかり、行く手を塞いでいます。山頂に向かって右側の斜面をトラバースしてここを乗り切ります。右側がかなり急斜面なので、滑落したら一大事。
![奥夕日岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i68503619e125b070/version/1649755708/%E5%A5%A5%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3.jpg)
奥夕日岳の頂上には巨大な人工物があります。意外にも平坦なピークなんですね。夕日岳からおよそ1時間の道のりでした。
![奥夕日岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/idcc38b4a9bd9f5a7/version/1649755807/%E5%A5%A5%E5%A4%95%E6%97%A5%E5%B2%B3.jpg)
山頂標識が設置されている高さはこのくらい。ちなみに私の身長は172cmです。この縦書きで黄色い山頂標識、下にSSCと書かれていて、同じ規格であちらこちらに設置されています。今シーズン私が確認したのは、小札幌、上白壁、下白壁、銭函南岳、そして奥夕日岳の5か所です。意図しているのかどうかは不明ですが、どこも訪れるのが比較的困難な場所なんですよね。
![熊の足跡](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i3395194577cb8f59/version/1649756290/%E7%86%8A%E3%81%AE%E8%B6%B3%E8%B7%A1.jpg)
奥夕日岳から進路を変え、最終目的地の一ノ沢を目指します。この稜線はアップダウンが少なく易しい反面、動物たちにとっても条件は一緒。クマの足跡が至る所にありました。この感じ、今日のものでしょうね。稜線を一直線に歩いているようですが、実際は途中から沢へ下っていったり、稜線を跨いで反対側へ下りていったりと多様な動きをしているようです。
![一ノ沢](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ib6e79d738e96514b/version/1649756616/%E4%B8%80%E3%83%8E%E6%B2%A2.jpg)
奥夕日岳から30分くらいで一ノ沢へ到着。この稜線は雪に埋まることもなく、比較的歩きやすかったのが幸いしています。クマと遭遇しないように、スマホで音楽を鳴らしながら歩きました。15年とか20年以上前の曲ばっかりですけど。
![藤野4山](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i4f9c373dac8ac8cd/version/1649756906/%E8%97%A4%E9%87%8E4%E5%B1%B1.jpg)
藤野地区にある著名な山々が横並びに見えるのがここの特色の一つでしょうか。豊栄山、豊見山、焼山、藤野富士。今年はこうしてコツコツと札幌150峰を登り続け、山行日数はすでに25日。札幌50峰は21座、札幌100峰は23座、札幌150峰は14座に登ったことになります。まだまだガンガン攻めますよ~