
6月8日、ヤマレコ繋がりの仲間と芦別岳に登ってきた。
詳細は彼女がヤマレコに丁寧にまとめてくれているので、直近で行く予定がある方はそちらを参考にしていただければと思う。
ヤマレコと言えば、今回はユーザーさん数名とスライドする機会があった。SNS上での繋がりが、リアルの世界で何の前触れなしに一致する体験は、ある意味で不思議である。毎度のことであるが、どうしていいのか分からずにポカーンとしてしまう。
さて、雪が残っていたのでCT×0.7くらいで着地できたものの、直後の筋肉痛が酷い。ふくらはぎに太ももはもちろん、ザックを背負ったことで肩こりがして頭痛もする。冬場にサボったツケが回ってきた格好だ。
そもそも昨年11月に芽室岳以来半年以上ブランクがあり、出発前から不安があった。2月に昆明で西山をハイキングした際も、5月に釜山で金井山を歩いた際も、自身の体力低下に薄々気付いていた。
5月中旬になってからロードバイクを引っ張り出し、ほぼ毎日30km乗っていたので何とかなるだろうと思っていた。しかし山の体力は全く別物であった。
山歩きの趣味をずっと続けたければ、一年中山に通っていないととっても苦労するよ、という教訓が未来の自分に残したい伝言なんだけど、きっと自分でこのブログを読み返すことはないだろう。残念。
他方、山歩きの楽しさを再確認するきっかけになったので、これから積極的に山へ行こうと思う。
芦別岳への移動時間が短くなった?

深夜0時に起きてカツカレーを食べ、0時40分に自宅を出る。
毎度のことながら、夜間に三笠から桂沢湖を抜け、富芦トンネルを抜けるルートはシカの出没が多くて運転に気を使う。ここがレンタカーのデメリットの一つ。
富良野へ抜けた後、美唄から三段滝へ抜ける新しいルートが開通したことを思い出した。帰りにこの経路を使ってみて、こっちのほうが運転しやすいし、シカと遭遇するリスクも低そうだと感じた。
さらに学田から北の峰を抜ける高規格道路が開通したこともあり、富良野岳へ行くより芦別岳へ行く方がはるかに早く、楽になったと感じる。問題は途中にコンビニもトイレもないことだろうか。
で、現地集合で4時出発。

半面山から下って雲峰山への登りには雪がまだまだ残っていた。ちょうど1年前に登った時よりも雪が多い。
熊の沼に咲く水芭蕉も少ないし、半面山までの区間に咲くシラネアオイもあまり咲いていなかった。もちろんウコンウツギの姿もない。今シーズンは雪が多かったのだろうか。

雲峰山から見上げる本峰にはいつも感動する。
と同時に山頂直下の雪の量が気になって仕方がない。

こちらは昨年、2024年6月6日の芦別岳。今回は2025年6月8日だからちょうど1年前になる。

こちらは2018年6月10日の芦別岳。昨年、今年より明らかに雪が多い。

さらに2014年6月22日の芦別岳。3週間くらい進むと一気に景色が変わる。

最後は2021年8月29日の芦別岳。グリーンシーズンもそろそろ終わりがけとなる。
芦別岳山頂から夕張岳方面の眺め

約4時間で山頂に到着。夕張岳方面の眺め。

望遠200mmで撮影した夕張岳。ふだん札幌方面から眺める台形型とは違う表情を見せる。

2024年登頂時の山頂。雲の上の世界。

2018年登頂時の山頂。やはり年によって雪の量が異なるものの、地球温暖化で云々を語るには母数が少なすぎるだろう。これからも毎年この時期に登ってみようかな。

2014年登頂時。6月下旬になるとツクモグサは見られないかもしれない。
でも、雪と緑とのバランス、雪渓の滑落リスクの回避、主要な高山植物が見られる点では、このタイミングが最良ではないだろうか。

2021年登頂時。8月下旬にもなると、緑の一部に黄色味がかっている場所も散見される。
こうして追っていくと、秋深まった頃から初冬にも登ってみたいという衝動に駆られる。

ツクモグサ。この時期に登る方々はこれがお目当てだと思う。そっと見守りたい。

おまけ。こちらは2017年6月19日にニペソツ山で見たツクモグサ。