
春秋航空の上海往復チケットを、4カ月前の比較的安いタイミングで予約しておいた。価格は¥27,050。札幌発着のケースでは、まあまあお得な部類に入ると思う。
それが今日から1週間のムダ旅の始まりである。
今年中国本土を旅行するのは5回目だ。
2月に西安と昆明、3月に香港、広州、北京、4月に上海、南京、青島、6月に重慶、成都、マカオを訪問してきたので、今回は上海を起点に江蘇省、安徽省、湖北省、湖南省、江西省、浙江省を回ってみたい。
高速鉄道網が普及しているので、蘇州、合肥、武漢、長沙、南昌、杭州、上海の1日ずつ滞在してみることにした。日本で例えるならば、県庁所在地の旅みたいなものだろうか。
今回の旅程とそれぞれの費用は次の通り。
日にち | 旅程 | 宿泊費 | 高速鉄道料金 |
1日目 | 札幌→上海→蘇州 | 4,735円 | 1,155円 |
2日目 | 蘇州→合肥 | 4,296円 | 3,626円 |
3日目 | 合肥→武漢 | 3,647円 | 3,164円 |
4日目 | 武漢→長沙 | 3,564円 | 3,972円 |
5日目 | 長沙→南昌 | 4,980円 | 4,443円 |
6日目 | 南昌→杭州 | 4,771円 | 5,568円 |
7日目 | 杭州→上海 | 4,281円 | 1,923円 |
8日目 | 上海→札幌 | ||
合計 | 30,274円 | 23,851円 |
これだけの都市を周遊しても、航空券コミで81,175円で収まった。ホテルの朝食とコンビニ、ファストフード系の食事、市内の移動を地下鉄で済ませれば、総額10万円以内で収まるだろう。
今回の旅は、陸路での移動距離がおよそ2,200kmになる。
最も近い上海ー蘇州でも80km強、最も遠い南昌ー杭州では560kmになるそうだ。
日本国内で例えるならば、東京ー小田原ー名古屋ー岡山ー博多ー岡山ー東京ー宇都宮を旅するような距離感らしい。
こんなことを安価にできるのは、世界中探しても今の中国本土しかない。
ただ、巨額のインフラ投資により不採算路線が大多数だと話聞くから、近い将来に路線や運行頻度を維持できなくなる可能性もある。だからこそ今のうちに積極的に行っておきたい。
このくらいの費用で収まるなら、毎月3万円の予算組みをしておけば、3カ月に一度のペースで中国本土へ遊びに行けそうだ。このまま情勢が変わらなければ、2026年は中国本土旅一択宣言。
12月に深圳、厦門、福州、寧波へ行くことが確定していて、さらに来年計画しているのは
- 大連、瀋陽、長春、ハルビン
- 天津、済南、石家庄、太原、大同、フフホト
- 銀川、蘭州、西寧
- 鄭州、洛陽、運城
- 南寧、海口
の5つ。これまで続けている海外マラソン参加と無理に絡めなくてもいいから、航空券の価格変動をウォッチしながらパッと決めてパッと行く、そんな感じになりそうだ。
少しだけ行く場所も決めておく

さて私の悪いクセは計画で満足してしまうことだ。
しかも最近は生成AIが全てを教えてくれるから、行き当たりばったりでも、まずまずな旅ができてしまう。
今回は少しだけ事前学習をしておくことにした。
AIに教えてもらったスポットを百度地図で検索し、使い慣れたGoogleマップに落とし込み、現在地や位置関係を把握しやすくする。百度地図とMetroManアプリも併用しながら移動する。
この作業を2時間もやれば大枠は仕上がる。空港の待ち時間を活用して下作業をしておき、移動中に頭の中で組み立てていけば十分だろう。
しかも、昨晩になって上海行きのフライトが1時間30分遅延する連絡が来たので、準備時間が少し増えた。今晩、蘇州で遊べなくなったのが残念だが、まあ好都合だ。
10年前はまだ紙のガイドブックの付録の地図を持って旅していたのに、スマートフォンの中に電子書籍としてガイドブックが収まり、Googleマップがガイドブックの役割を果たすようになり、そして今では生成AIがほとんどすべてを教えてくれるようになった。
こうしたテクノロジーの進化によって、10年後や20年後の旅のスタイルは劇的に変わっていることだろう。
スマートフォンが無くなって、すべてウェアラブルデバイスで同時通訳や道案内、観光地の音声ガイド、写真や動画撮影、両替不要の決済などストレスフリーで旅ができるようになっているかもしれない。
海外旅行、特に個人旅行のハードルが下がれば、もっと多くの人が行動するようになるから、需要も供給も増えて、より安価に旅がができるようになるかもしれない。
そういう時代の到来を見据えて、まだまだ活発に動ける体力と健康だけは維持していきたい。
さあ、まだ何も準備をしていないので、そろそろ荷物をまとめて空港へ行こう。