目国内岳登山(新見峠)|紅葉と初雪の山歩き(10月中旬)

 

こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。

 

今日はニセコ連山の目国内岳の話題を。

 

目国内岳はニセコ連山のひとつのピークで、標高は1,220m。地図上で一直線に並べてみると、最西端の雷電山の次に、西側に位置していることに気付きます。

 

大きな岩が積み重なったピークが特徴的で、遠くからでも「あれが目国内岳」とはっきりわかります。私にとっても好き山で、岩内岳と目国内岳は何度登っても飽きないですね。

 

 

ニセコ連山には縦走路がありますが、目国内岳を単独で登るには、新見峠の登山口から登るのが一般的です。

 

コースの概要は、前目国内岳へ登り、そこからいったん下って目国内岳へと登り返すというもの。山頂までおよそ2時間程度です。

 

縦走路を歩く人は少ないですが、岩内岳や雷電山からパンメクン湿原を通って登ることもできます。

 

ニセコ連山は雪が多いので、夏山シーズンが始まるのがやや遅めですが、シーズン初めはお花が多く楽しめます。でも、標高がそれほど高くないので、雪が無くて涼しく登れる季節は、意外と少ないかも。

 

お花は無くなりますが、紅葉が深まる秋になってからのほうが適しているかもしれません。

 

そんな目国内岳ですが、今回は初雪が降った晩秋の登山をご紹介します。

 

新見峠から、前目国内岳へ向けてまずはウォーミングアップ

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登山口となる新見峠は、道道66号岩内洞爺線、通称「ニセコパノラマライン」から道道268号岩内蘭越線に入り、しばらく進むと峠に駐車場があります。

 

ここまでのアクセスは舗装されていますので、バイクや自転車でも大丈夫。

 

入り口には入林届のポストがありますので、記入をお忘れなく。ただし、別途、登山届を警察へ出しましょう。

 

北海道警察では、メールフォームからの届け出が可能です。

 

慣れてくると、登山道がしっかりとしたハイキングコースでは、登山届を提出しなくなりがちです。

 

それは自信がついて、体力と時間、天候など総合的に判断して「ほぼ99%遭難する可能性がない」と判断するからだと思います。

 

でも、山で行動不能になることってあり得るんですよ。例えば、リュックを背負おうとした瞬間に、ぎっくり腰になるパターン。

 

私は、仕事中にぎっくり腰になったことがありますが、完全に行動不能に陥ります。丸2日間は動けませんし、回復まで2週間くらいかかります。

 

人間が行動不能になった場合、たとえ子供であっても、抱えて下山することは困難です。ですから集団での登山であっても、登山届を出すということは大切なんです。

 

新見峠

 

さて、入林届を記入したらいざ目国内岳へ。登りはおよそ2時間ほどの行程です。

 

私が最後に訪れたのは、2012年10月19日。10月中旬にもなると、大雪山系はほぼ真っ白なのですが、ニセコや羊蹄山などでも、冷え込むと雪が降ります。

 

この日は、ニセコでも初雪が降ったらしく、登山道はシャーベット状になっていました。こうなると、道道の冬季通行止めも間近なので、10月初旬までがニセコの夏山シーズン、ということになるのでしょうか。

 

前目国内

 

まずは前目国内岳を目指して、両脇が笹で覆われた登山道を進みます。

 

次第にまとまった雪になってきて、足元がギュッギュッと鳴りながら一歩一歩踏みしめます。

 

周囲の笹にも雪がシャーベット状に乗っているので、触れるとかなり冷たいです。この時期の服装には、結構気を遣います。手袋も氷点下になるまでは、防水性のものが良好かも。

 

山の装備って、夏山と雪山の2パターンだけじゃないんですよね。北海道の場合、基本パターンはだいたい7月上旬と9月上旬~中旬で、それ以外はかなり異なりますよね。

 

例えば、5月はまだ冬靴にアイゼンが必要だけど、6月は朝と昼だとかなり違ったり。10月は夏の装備で行くと、シャーベット状の雪にイジめられるわ、冷たい風で顔が冷たすぎるわ、みたいな。

 

そういう経験を積んで、少しづつ学ぶんですが、次のシーズンになるとすっかり忘れちゃうんですよね。困ったものです、、、

 

前目国内岳

 

新見峠から50分くらい歩くと、前目国内岳へ到着。ここで一気に視界が開け、山頂が間近に見えてきます。

 

思わず、声が出てしまうシーン。

 

ここで風が強く吹くことがありますが、再びコルへと降りていくので、次第に弱まっていくでしょう。

 

ここは、小休止を取るにはちょうど良いところ。水をしっかり飲んで、おまんじゅうを食べて糖分を取りたい気分でしょうね。

 

前目国内岳で小休止。岩内岳への紅葉の山肌を楽しみながら

岩内岳

 

岩内岳と岩内の街並み、奥には積丹半島まで一望できます。

 

黄色を中心とした紅葉の中に、緑が散りばめられて、とっても鮮やかです。この景色は、晴れた日にもう一度見てみたいですね。

 

こういった景色は、ニセコならではの魅力です。

 

当ブログでは、大雪山系や日高山脈の紹介記事が多いのですが、実は反省していて、もう少し道央や道南の山々の魅力を、伝えていきたいと思っています。

 

その中でもニセコや狩場山地、積丹、支笏湖周辺などのイイ山を、残雪期から初冬まで追いかけて行こうと計画中。

 

目国内岳

前目内国岳から山頂までは稜線を進みます。遠く見えるけど、1時間30分くらいの距離です。

ニセコ連山

振り返るとニセコ連山を一望できます。アンヌプリまでの山並みを、いつかは縦走してみたいですよね。


目国内岳

 

前目国内岳からいったんコルまで下りて、目国内岳まで登り返し。約1時間ちょっとかかって、最後の登りです。

 

山頂直下にひと踏ん張りする箇所があった方が、頂上に立った時に盛り上がるんですよね!

 

目国内岳山頂

 

夏は何てことがない大岩の山頂部ですが、雪が付くとちょっと危険。

 

南側に滑落すると危ないので、北側からよじ登ってみました。

 

山頂の岩には大きな隙間があるので、風が強くて寒いときは、風よけに最適です。暖かいコーヒーを飲んで、温まりたいですね。

 

山頂からは岩内岳への縦走路と積丹半島が一望できる

岩内岳

 

真っ白なニセコはよく見ますけど、薄っすらと雪化粧をしたところも魅力的ですよね。

 

山にたくさん登っていると気づきますが、初冬ならではの雪の色っていうのがあって、一番鮮やかな感じがします。

 

10月の北海道、初雪の山々の魅力をもっと探って、みなさんに共有したいと思います。

 

目国内岳

目国内岳からの山頂は岩がゴツゴツしているので有名ですが、雪が降るとちょっと危ないので慎重に。

山頂

笹の斜面に出るまで要注意。手がかりを掴んで3点支持で安全確実に下りましょう。


 

以上で晩秋の目国内岳の紹介記事を終わります。

 

私個人的には大好きな山。久しく訪れていませんが、再訪した際には追記していきます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。