【西クマネシリ岳】大雪山系を見渡す最高の展望台へ行ってみよう!

 

西クマネシリは東大雪の最も東に位置しており、隣のピリベツ岳と並んで、一部では「おっぱい山」と呼ばれています。大雪山国立公園の境界線にあるようですが、三国峠を貫く国道273号よりも東側にあるため、大雪山系とはちょっと一線を画しています。

 

夏道は花に乏しく、単純な登山道ということもあり、リピーターもそれほど多くないでしょう。また、東大雪にはニペソツ山、石狩岳といった人気の山があるため、相対的に訪れる人が少ない山でもあります。

 

いっぽうで、難易度は低めで、山頂付近からの展望が良く、北海道百名山に選定されていることもあってか、一定数の入山者がいることも確かです。

 

この記事では、7月に山頂から眺める景色をメインにご紹介していきます。

 

※なお、2016年の台風、大雨による被害で、しばらく林道が不通になっています。情報ではかなりの荒廃のようです。このままの状況が続いて入山者が減少すると、植生の関係で登山道の藪化が進むことも懸念されます。

 


駐車スペースからは地味な道を行く

西クマネシリ

  

国道273号の十勝三股より、やや北側が起点となるシンノスケ三の沢林道から登山口へ入ります。2016年の台風被害のため、2017年シーズンはゲートが閉鎖されており、車両が通行できるような状態ではありません。登山口まで徒歩でアプローチすることが出来るようですが、容易ではないでしょう。

 

登山口は、林道が屈曲して登りに差し掛かる付近に、小さな広場がある地点から始まります。2万5千図で見ると、沢を離れて幅員が狭くなる実線道が北に分岐しているように見えますが、実際はそうではないので注意が必要です。暗い時間帯は、このポイントを見失いがちなので注意が必要です。

  

西クマネシリ

 

登山開始からしばらくは河畔沿いの道を進みます。傾斜がほとんどないのでウォーミングアップに最適です。

 

西クマネシリ

 

マーキングがたくさん下がっている地点から、本格的な登山道となります。

 

ここまでの区間とは異なり、樹林帯のなかを進みます。

 

西クマネシリ

 

 

やがて尾根に取り付いて急登になりますが、すでに半分以上まで進んでいるので頑張りましょう。

 

初夏の大雪山系にありながら、お花に乏しいのがやや残念。

 

西クマネシリ

 

高度を上げると、木々の合間からニペソツ山が見えてきます。

 

ここまで来ると、すでに標高は1,400mを超えています。山頂までまもなくです。

 

西クマネシリ

 

西クマネシリ岳とピリベツ岳とのコルの上部には、標識が設置されています。

 

2万5千図では、足寄町と上士幌町との境界線しか記されていませんが、登山道が存在します。北海道夏山ガイド③|東・北大雪、十勝連峰の山々(北海道新聞社)でも紹介されています。

  

ピリベツ岳

 

分岐からさらに標高を上げると、ピリベツ岳の全体が見えてきます。標高点・1602があるのは、西側(画像の左側)です。この高度でも樹木で覆われているところが意味深ですね。

 

山頂付近から見渡せる山々が素晴らしい!

表大雪

 

山頂直下には、スッパリと切れ落ちた岩場がありますが、ここを慎重にクリアしたら、ハイマツを抜けて山頂です。

 

山頂付近からの表大雪の眺め。

 

東大雪

 

こちらは東大雪の眺め。

 

東大雪

 

こちらはニペソツ山からウペペサンケ山の眺め。一般登山者にはほとんど無縁の山ばかり。

 

十勝連峰

 

晴れていれば十勝連峰も見渡せます。十勝岳まで直線距離にして45kmもあります。

 

西クマネシリ

 

山頂に到着すると、もう一つお楽しみがあります。

 

西クマネシリ

 

クマネシリ岳とその稜線。とても珍しい眺めです。

 

西クマネシリ

 

西クマネシリ岳、いかがでしたか?表大雪からウペペサンケ山まで横一直線、奥には十勝連峰まで見渡せる展望の山。冬に登っても素晴らしいでしょうね。

 

※この記事は2015年7月12日の山行をもとに作成しました。

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