小喜茂別岳|残雪期にスノーシューで登ってみよう

 

小喜茂別岳は札幌から国道230号線で中山峠を越え、しばらく下ったところから登り始めることができる標高970mの山です。距離も短く登山開始地点からの比高差も約450m程度。比較的雪山初心者向けの山として知られ、残雪期であれば2時間くらいで登ることができます。山頂からの眺めも良く、羊蹄山や尻別岳、遠くはアンヌプリも見ることが出来るのでお手軽な雪山ハイキングが楽しめます。

 

無雪期だと展望も悪く、暑くて虫も多いなど、魅力が半減してしまうことが多いのですが、春の残雪期の場合はそれらの問題はたいてい解決されるでしょう。むしろラッセルが少なくて楽ですし、道迷いも少なく天候の急変によるリスクも少ないなど、良いことがたくさんあります。

 

この記事では4月初旬に小喜茂別岳に登る予定の方を対象に、その概要をお伝えしていきます。しっかりと準備をして安全な登山を楽しみましょう。

  

中山峠を喜茂別側に下りて約6㎞くらいから取り付く

小喜茂別岳

※出典 地理院地図「地理院タイル」を一部加工して使用  

札幌から国道230号を走り、中山峠を越えて6㎞くらいの地点で送電線の下を通る地点があります。北側に赤白の鉄塔が見えたら取り付き地点は間もなく。小さな橋ですが、深雪橋、黒川橋を越えると、北側に舗装されていない駐車スペースがあります。中央にガードレールがあるので、途切れたところからUターンして中山峠側に戻るかたちで駐車スペースへ進入することになりますが、この付近はカーブが連続するので車の運転には注意を要します。

 

小喜茂別岳

 

駐車スペースから中山峠方向に車道をしばらく歩き、黒川橋と深雪橋を渡ったところから尾根に取り付きます。地形図には道は描かれていませんが、雪に埋まった作業道があります。ここを少しだけ歩いて遠くに喜茂別岳の稜線が確認できる位置から分かれ、赤白の鉄塔に向かって登り始めます。

 

小喜茂別岳

 

植生もまばらなのでルートの取り方は柔軟性に富みます。鉄塔を目指せばまず問題はないでしょう。

 

小喜茂別岳

 

鉄塔を越えると次第に傾斜が緩やかになり、平坦になったところが標高点・681の手前の台上です。木々の合間から、これから目指す小喜茂別岳が見えるようになります。

 

小喜茂別岳

 

ほぼ直線上に登って行けばいいのですが、山頂までの最後の登りはやや方向転換して北北西に進路を取ります。4月上旬の雪質は大きく変化しますが、ラッセルの必要はないでしょう。ツボ足ではまだ埋まると思うので、ワカンかスノーシューが便利。

 

小喜茂別岳

 

ポカポカ陽気のなか、まだまだ真っ白な羊蹄山を眺めれらるのは最高の気分。のんびりとしたハイキングは春先の醍醐味ですね。

 

小喜茂別岳

 

きれいに道が開けたような緩斜面を登っていくと、山頂への最後の登りに差し掛かります。でもそれもつかの間。すぐに頂上が見えてきます。

 

小喜茂別岳

 

2時間足らずで小喜茂別岳の山頂へ。山頂より奥に行くと崖になっているので、注意が必要です。ここから喜茂別岳へ登るには、東側から滑降していったん高度を下げ、トラバース気味に鞍部へ到達してから尾根を登っていくイメージです。

 

小喜茂別岳

 

山頂部からは喜茂別岳の稜線や奥に無意根山の山頂部が見えます。喜茂別岳に直接登るには、今回の登山開始地点から送電線の鉄塔付近へ登らずに、真っ直ぐ南西尾根を登るルートがあります。残雪期のツボ足やスノーシューであれば、中山峠から登るのが楽です。

 

小喜茂別岳

 

札幌岳と狭薄山。手前の標高点・979の稜線は中山峠から喜茂別岳を繋いでいる稜線で、石狩支庁と後志支庁の境界線でもあります。

 

下山は来た道を戻ります。登って来る時に後ろに見えていた羊蹄山や尻別岳を正面に見られるので、下山時も楽しいと思えるでしょう。「真冬のスキーはちょっと…」と敬遠していた方でも、残雪期の小喜茂別岳なら手軽にスノーシューで楽しめますよ。

 

この記事は2017年4月2日の山行をもとに作成しました。