【楽古岳】アポイとピセナイに登ったら次のステップはココがおススメ。日高山脈の入門編に最適|紅葉の時期に沢と尾根を一度に楽しもう

 

楽古岳は、南日高を代表する山の1つで、北海道百名山にも選ばれている堂々とした風格の山です。

 

沢や積雪期のアプローチが難しく、しかも夏道がほとんどない南日高の山々。その中でも、日高山脈にしては登山道や小屋が整備され、沢沿いのアプローチと急尾根を両方楽しむことができるのが、ここ楽古岳です。

 

アポイ岳は別格として、横山中岳やピセナイ山、ペラリ山といった山々で経験を積んで、日高の山々の魅力を感じることができるようになったら、次は楽古岳に登ってみましょう。

 

日帰り出来る山としては長くも短くもなく、行程が日高らしくて山頂からの景観も良いので、おススメします。

 

天馬街道を20kmほど走ると、楽古岳への林道入口がある

楽古岳

 

札幌方面からのアプローチの場合、国道235号線を南下し、国道236号線(通称:天馬街道)へ入ります。札幌市内からだと約180km、おおむね3時間の道のりです。

 

天馬街道に入る前にコンビニでの買い物や、トイレを済ませておきたいところ。

 

楽古山荘

 

天馬街道に入って約20kmくらい進むと、案内板がありますので、メナシュンベツ川に沿って林道を走ります。

 

しばらくすると、終点に駐車場と立派な楽古山荘があります。

 

楽古岳

 

登山口からは、十勝岳方面の主稜線の眺めが開けていて、登りごたえがありそうな雰囲気を感じることでしょう。

 

楽古岳

 

登山口の標識も立派。日高山脈では、こういうことはあまりないんですよ。

 

楽古岳

 

入林届出箱もあるので、記入を忘れずにしましょう。

 

中には「道がわかりずらい」とか「整備をもっとしてほしい」といった苦情が書かれていました。関係省庁や地元自治体は、登山道の整備に多くの予算を充てることができない事情を理解し、私たち登山者自らが、ボランティア等を通じて自然を守るようにしていかなければならないと感じます。

 

また大雪山が、自然公園法の中でも国立公園の位置づけで、国が直接管理するのに対し、日高山脈は国定公園なので、北海道が管理しています。日高山脈のなかでもアポイ岳周辺は、国の特別天然記念物に指定されており、世界ジオパークにも選定されていることから、維持運営にかかる予算が大きく異なるものと推測されます。

 

そういった事情もくみ取って、また登山は自己責任の原則に従って、多くを望まないようにしたいものです。

 

楽古岳

 

最初に円柱状の石を伝って、メナシュンベツ川を渡渉します。

 

このあと林内を歩き、何度かメナシュンベツ川を渡渉していきます。靴を濡らすような渡渉点はないので、普通の登山靴でも問題ありません。

 

楽古岳

 

渡渉後しばらく作業道のような道を行きますが、看板がかかる場所から林内の歩道に入ります。

 

基本的に川に沿って歩いて行けばよい、ということを念頭においておけば、道に迷うことはありません。

 

楽古岳

 

河畔の道は、高捲きをするような箇所がないので、ウォーミングアップには最適ですね。

 

尾根に取り付いてからが日高山脈の醍醐味

楽古岳

 

河原沿いに詰めていくと、尾根の取り付き地点に到着します。

 

取り付き地点には標識があります。

 

楽古岳

 

尾根に取り付いてからは、全体的に急登が続き、登りごたえを感じます。

 

ただ、このように秋の紅葉シーズンに訪れると、緑から黄色へ、黄色からオレンジへ、オレンジから赤へと移りゆく木々の色づきを楽しむことができ、疲れを感じさせません。

 

楽古岳

 

木々に遮られ、展望はなかなか望めません。それでも時折り見せてくれる、様似町と浦河町を分ける南側の稜線が見られると、日高らしさを楽しめます。

 

楽古岳

 

かなり上部まで登り紅葉が終わると、周囲は低灌木の殺伐した感じになってきます。そして一気に視界が開けてくると、背後には太平洋の海岸線と、アポイ岳とピンネシリを望むことができます。

 

楽古岳

 

日高の主稜線、北西側の展望も開けてきます。コイボクシュメナシュンベツ川を挟んで大きく見えるピークは、南日高の十勝岳ですね。

 

楽古岳

 

標高点・1371付近からの最後の登りは、150mくらいの標高差があり、最後まで妥協を許さないところが日高らしいですよね。

 

楽古岳

 

山頂の標識がリニューアルされておりましたが、過去のものと同じアートなデザインです。古いものもそのまま残されており、ファンには嬉しい限り。

 

楽古岳

 

楽古岳は日高山脈の主稜線のピークなので、いままで登ってきた反対側、広尾町方面の海岸線や街並みも見渡せます。

 

山頂広場は、ランチにちょうど良いくらいのスペースがあります。

 

楽古岳

 

楽古岳は日高山脈がやや東側にズレるポイントなので、十勝岳より東側に目を転じると、野塚岳やトヨニ岳方向の山並みを確認することもできます。

 

楽古岳

 

ひと休みしたら、帰り道に。下りは膝に負担がかかりがちなのが日高山脈らしさなので、ストックを使いながら慎重に下りましょう。

 

河畔まで下りたらすでにかなりの疲労感、飛び石の渡渉も疲れていると思いがけないところで転ぶものです。

 

楽古山荘では、蛇口から水が流れています。タオルを持っていると、顔を洗ってさっぱりできますよ。

 

楽古岳

 

広尾や帯広方面へ帰る場合はいいのですが、苫小牧や札幌方面に帰るときは、日没時の直射日光がずっと眩しいので、運転には十分に気をつけましょう。せっかく無事に下山したのに、交通事故を起こしたら楽しい山旅が台無しです。疲れて運転すると、居眠りをしてヒヤリとする経験は誰にもあるはず。早く帰って休みたいところですが、休み休みゆっくり帰るのも大事です。

 

この記事は2014年10月1日の山行をもとに作成しました。