塩谷丸山|初心者や子連れハイクにおススメ☆夏山シーズンの最初に最適な小樽の名山

塩谷丸山

 

塩谷丸山にはいくつかの夏道が開かれていますが、もっともポピュラーなのは、小樽駅の隣「JR塩谷駅」から登るコース。いずれのコースも半日で十分楽しめる易しい山です。標高は629m。札幌の藻岩山に登るような感覚で気軽に登ることができます。道もよく整備されているため、夏山シーズンの最初に足慣らしとして最適な山だと言えます。

 

私も毎年一度くらいのペースで何度も訪れており、どのシーズンに登っても余市方面の海岸線の眺めや小樽市街地、余市岳や積丹方面の山並みが美しく、爽快な気分にさせてもらえます。

 

この記事では、山々の雪解けが完全ではないゴールデンウィーク前半の塩谷丸山の様子について、概要をお伝えしていきます。

 

高速道路の延伸で登山口周辺が大きく変化

塩谷丸山

 

国道5号線から約1km離れたところにJR塩谷駅があり、駅から余市方面に約100mのところに踏み切りがありますので、線路を横断します。看板が設置されているので迷わないと思いますが、T字路を右折して登山口へ向かいます。ちなみに冬は左側の道路を進んで登るのが一般的。

 

塩谷丸山

 

民家の合間を1本の生活道路があり、行き止まりに駐車スペースがあります。平成30年度に供用予定の高速道路(小樽~余市間)が急ピッチで建設中であり、この一帯が大きく変化しました。2018年4月現在では橋梁の手前に駐車しますが、将来的には登山口付近まで進めるかもしれませんし、もっと手前に駐車しなくてはならなくなるかもしれません。小樽西IC出来るのがこの付近になるようです。

 

塩谷丸山

 

「こんな立派になった道を歩いてもいいのだろうか?」と思いながら登山口を目指します。途中、山側にいくつか道がありますが、無視して大丈夫。

 

塩谷丸山

 

「あれ~?このまま高速道路に乗ってしまうの?」と疑いたくなりますが、そのまま舗装路を進みます。

 

塩谷丸山登山口

 

すると…ありました、登山ポスト。ここから登山開始です。ちなみにガードレールがありますので、将来的にはここまで車両で進入できるようになるのでしょうか?

 

塩谷丸山

 

入山届を済ませていよいよスタートです。ボックスの中には小樽山岳連盟さんが管理するファイルが入っていますので、記入を済ませます。将来的には入山届も指紋認証や音声認証になるのでしょうか?数十年後の未来が楽しみです。

 

春の塩谷丸山はお花が多い

塩谷丸山

 

山と言えば高山植物と思いがちですが、そうではありません。雪解け時期にはいろいろな花が咲きます。都市部に近い低山では、住宅地が近いこともあって、本来自生していないような花が咲いていることもありますが、とにかく咲いている花はハイカーたちを楽しませてくれます。

 

塩谷丸山

 

花が大きいのも低山ならでは。高山植物は小さくて可憐な花が多いですからね。

 

塩谷丸山

 

道央圏ではゴールデンウィークが桜の満開シーズンで、世間の話題は桜ばかりになりますが、こうして地面に咲く花も見頃。

 

塩谷丸山

 

最初は傾斜が緩やかな林内を歩きます。まずは軽くウォーミングアップといったところ。たまに道の真ん中に小さな杭が打たれている箇所があるので、足元をよく見て歩きましょう。

 

塩谷丸山

 

「山には白や黄色いお花が多いね」子供の何気ない発言から、そのような気付きを与えられることがあります。なるほど。

 

塩谷丸山

 

カタクリは個体数は少ないですが、時期的にはこれから増えていくのかもしれません。

 

塩谷丸山

 

一面がブルー一色になるほど集中して咲いている箇所があります。花にはそれぞれ咲く条件というのがあるそうですが、今まさにその条件がすべて揃ったというところでしょうか。

 

塩谷丸山

 

頂上台地に上がる手前が一番の頑張りどころ。上部に残雪があるこの時期は、雪解け水が登山道を伝って下りてくるので、足元が泥だらけになるのは必至。スパッツ着用もいいですが、長靴での登山もおススメ。

 

塩谷丸山

 

頂上台地に上がるとフラットに近い刈り分け道が続き、丸山の山頂部が見えてきます。急登で上がった心拍数を下げつつ軽快に歩きます。

 

塩谷丸山

 

樹木が少ないので、地形的に傾斜になっている余市方面の視界が開けてきます。風が強い時や、ガスがかかるような天候なら、この辺で引き返すのも選択肢のひとつ。山登りのコツは、山頂はあくまでも目標であって、目的にしないことだと最近思います。目的にしてしまうと、達成できないとき辛くなる、目標ならば再訪して達成しよう、という柔軟な選択ができるようになります。

 

塩谷丸山

 

おわん状の頂上へは、最後に登りがあります。この時期は夏道が雪の下に隠れてしまいますが、高い方を目指していけば山頂へ至ることができます。途中にピンクのマーキングがあるところには、夏道が屈曲して露出していることもあるので、周囲をよく見るといいかも。

 

塩谷丸山

 

まもなく消失する雪渓を繋いで山頂へ。心配な方は軽アイゼンの着用をして。残雪期は転んで滑り出すと、どんどん加速するので慎重に。

 

塩谷丸山

 

最後の最後までお花が楽しめます。「花がどういうところに咲くのか」を知っていると、見つけやすくなります。花には光を好む種と、そうではない種があるのもポイント。水の流れ、岩の陰、雪の際(きわ)など、注目すべき箇所を事前に学習しておくとハイキングがもっと楽しくなります。

 

塩谷丸山

 

最後はガレを登り切って山頂へ。意外と急なので、こういう場所は登りより下りが注意すべきポイント。

 

山頂から眺める余市方面の海岸線が美しい

塩谷丸山

 

塩谷丸山の山頂はとても開けていて、日本海の海岸線が一望できます。海が近いのでスッキリとクリアに見渡せることが少ないですが、爽やかな風を感じて清々しい気分になれます。

 

塩谷丸山

 

全周のランドマークが記されており、現物と対比しながら山頂からの眺めを楽しんで。

 

塩谷丸山

 

山頂からもう少し奥に入ると、見晴台と呼ばれる岩場と神社があり、山側の景色も見渡せます。山頂付近はスナップショットを撮りたい人に譲ってあげて、ランチタイムや休憩は見晴台を利用しましょう。

 

塩谷丸山

 

遠藤山や天狗山への縦走路があります。正確には天狗山ロープウェイ登山口からのコース、と言うべきかもしれません。途中の於古発山や遠藤山は知名度こそあまりありませんが、塩谷丸山より100mくらい標高があります。11月になって木々の葉がすっかり落ち、たいていの山々に雪が積もるような時期になっても、トレーニングコースとしていいでしょうね。

 

塩谷丸山

 

余市町の市街地。札幌~函館間の特急列車が無くなって久しいところですが、高速道路がまもなく延伸し、ニセコや積丹へのアクセスが良くなるので、街も再び活気づいてくるかもしれませんね。

 

塩谷丸山

 

南小樽から朝里方向も眺められますが、木々が緑に色付くと少し隠れてしまうかも。

 

塩谷丸山

 

真っ白な余市岳。遅い時期まで真っ白に輝く大きな斜面が魅力。道央圏では羊蹄山の次に標高があり、存在感があります。遠くから大きな山を眺めることで「次はあの山に登ってみたい」と思うものですよね。登山初心者の方にとっては、余市岳は一つの目標として最適の山でしょう。私も数年に一度のペースですが再訪しています。

 

この記事は2018年4月30日の山行をもとに作成しました。

 

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