12月の十勝岳に望岳台から挑む。視界不良で敗退。ガスさえなければ余裕なのにね。

更新日2017年6月8日

 

十勝岳は十勝連峰の最高峰で、日本百名山でもあるため、とても人気が高い山ですが、さすがに厳冬期に登る人は限られてきます。前十勝まででスキーを楽しむ人は多くても、山頂まで行く人はやはり少ないと思われます。

今回の山旅はクリスマス直前ということもあって、2016年最後のつもりで出かけました。天気は晴れ予報、天気図を見ても風がないことは素人のコモ子でもわかるくらいの気圧配置。前日まで数日間降雪も無く、日本海側でも天気が良さそう。火曜日なので、日曜入山者のトレースが期待できる、などなど好条件ばかりで行かない手はありません。

 

そんな十勝岳でしたが、結局はガスに中で視界が全くきかず、ホワイトアウトの中での撤退となりました。 

 

深夜2時過ぎ。旭川経由で望岳台へ

 

前日の20時に、いつものニコニコレンタカーさんでハスラーをお借りし、近所のコインパーキングに6時間くらい駐車しておいたら、フロントガラスはガッチガチ。気温はマイナス11度と寒い朝。

 

札幌からの十勝連峰への移動は、通常三笠経由で富良野へ抜けますが、珍しく高速道路を利用して旭川経由で入ります。2時40分出発で5時30分に望岳台へ到着。

 

今回は白金温泉から冬季閉鎖になる直前の望岳台へ。望岳台へはまだ除雪されています。

 

望岳台には車が1台。出発準備をしているのか、人が乗っている様子。

 

薄暗いながらも真っ白な美瑛岳がきれいです。 

 

望岳台からスノーシューで出発

 

望岳台はレストハウスが新しくなっており、デパート並みの水洗トイレ完備、暖房入りの休憩スペース完備、自販機ありでスキー場みたいです。

 

靴を履いたり、スパッツを付けたりして、少しだけ明るくなるのを待ちます。メールで北海道警察に登山届を提出していますが、念のためここでも記入。

 

山腹にはヘッドライトの明かりが数個ほどチラチラ見えるので、暗いうちに出発した先行パーティがいるようです。望岳台には先ほどの1台以外には車がないので、吹上温泉から来たのでしょうか?

 

さて、まだ暗いのですが、噴煙に向かって歩いて行けば、避難小屋に着くころには明るくなると見込んで出発。時間は6時10分くらいです。

 

モルゲンロートの富良野岳と表大雪が美しい

 

中腹に見えていた先行パーティは、最終的に5人組であることがわかりました。先行パーティのものではありませんが、トレースバッチリで雪も締まっているので、ほぼノーラッセル。まずは夏道に沿って避難小屋へ。

 

すでに表大雪や、富良野岳が朝陽を浴びて輝き始めており、テンションも最高潮。

 

カメラをお腹のバッグから何度も出したりしまったりしながらノロノロ歩いて1時間10分後に避難小屋到着。先行パーティはここからラッセルして谷地形を進んでいったようですが、コモ子は左の尾根に乗って夏道をトレース。

 

ラッセルもなく、スノーシューでそのまま登る

 

ほとんどラッセルもなく、スノーシューのまま夏道を進みます。いつ天気が悪くなるかわからないので、とりあえず自撮りできるときはやっておくみたいな。機嫌がいい証拠?

 

アイゼンやピッケルも持っていますが、まだまだ出番はないようです。 

 

 

まだガスはあまり出ていないのですが、62-H火口からの噴煙が北東向きに流れているため視界が悪く、危うくスリバチ火口まで詰めるとこでしたが、なんとなく直感でトラバース気味に捲いていくと、先行グループが・1821付近に見えました。

 

この時点で美瑛岳や鋸山が見えましたが、一気にガスがかかり始め、ちょっとビビッてきます。まあ悪天候になっても、この辺まで戻れば大丈夫だろうと思い、先行グループに続いて山頂を目指すことに。

 

美瑛岳方向を見ると、帰路に・1821から下りていくことはないでしょうが、視界が悪いと間違うかもしれないですよね。ここを間違って下りたら…ポンピ沢の勝瑛の滝方向でしょうか。ゾッとします。

 

振り返ると低い雲がどんどん近づいて来てビビりまくり。この時点で撤退の判断をすべきだったなあ。

 

真っ白。一気にホワイトアウト。怖い!

 

先行パーティをかなり近くに捉えることには、一気に真っ白に。小雪も舞ってきます。それでも先行パーティは進み続けている様子。

 

コモ子はこのグループの左に見える標識のようなものところまで行って、少し待ってみます。

 

でもやっぱりダメだ。引き返します。

 

 

コンパスと地図で何とか前進方向を捉えていましたが、スリバチ火口のトラバースがどのくらいの距離があって、どのから尾根の頭に入るのかがイマイチわからず困りました。

 

ipadが寒さで電源が落ちてしまい、GPSのログも確認できずじまい。やはり冬は専用のGPSが必須ですね。

 

夏道を越えて雲の平方向に下りてしまわないように手前の尾根を下りたら、夏道より一つ手前の尾根でした。結構降りたところで視界が開けて、避難小屋が見えた時はもう安堵感でいっぱい。

 

小屋でちょっと休憩。ありがたいものです。

 

無事下山完了。FLEX TRKはコスパに優れている

 

10時20分下山完了。

 

やはりアナログの地図とコンパスは必須だと痛感。

 

秋の秀岳荘さんのセールで購入したTUBUSのFLEX-TRKは初投入でしたが、とても使いやすいと思います。

 

ブラックダイアモンドのエクスペディションも2代目。使い慣れた道具は裏切りませんね。

 

望岳台の施設は12月30日で冬季閉鎖とのこと。このスペックは道の駅と何ら変わりません。

 

最近、途中で引き返す場面が多くなってきた気がします。マラソンでもリタイアが続いていて、メンタルの部分が弱くなったとも考えられますし、気持ちに余裕が出来て柔軟になったとプラスに考えることもできます。

 

ただ、40代になってから体力の衰えは感じています。今でもほぼ毎日通勤で走っているから気付くのですが、こうした体や心の変化を感じ取るのは大切だと思います。

 

心と体の両方を疲れさせてはならないとよく聞くのですが、山ではこういうことが頻繁に起こりうるので注意が必要ですよね。また雪山や海外の山を歩くことが多くなってきたので、慎重にいかなければならないと感じているコモ子です。

 

これからも積極的に撤退という選択肢を取り入れ、楽しい山旅を重ねていきたいですね。