【ユニ石狩岳】北海道百名山|三国峠から稜線を繋いで積雪期に登ろう!

 

ユニ石狩岳は、東大雪を代表する山で、夏には石狩岳と音更山とセットで縦走されることが多いです。北海道外の人にとっては、あまり親しみがないかもしれませんが、北海道の岳人にとっては、よく知られた山の一つです。

 

2016年夏の台風の影響で、夏道も閉ざされていましたが、2018年の8月には別ルートで林道が開かれ、登ることができるようになりました。

 

そんなユニ石狩岳へ積雪期に登るには、三国峠を下ったヘアピンカーブから、尾根に取り付くルートがあり、近年メジャーになっています。

 

今回は、残雪期に差し掛かる2016年4月初旬に登ってみました。

 

どうか最後までお付き合いくださいませ。

 

三国峠の南側から尾根に取り付く

 

基本的に冬季のバックカントリーでは、登山口や登山道というものはないので、事前の情報収集と綿密な計画が重要になります。

 

事前に予習したスタート地点を、まだ薄暗い現地でピンポイントに特定できるかどうかが、行動開始時間に大きな影響を与えてしまうので、これから行く予定がある人は、上の画像を参考にしていただければよいかと思います。

 

2016年4月10日は、たまたま先行者が1名いたため、車もトレースもあって迷わず取り付くことが出来ました。

 

このコースは地形がわかりやすいので、高い方へどんどん登って行けば主稜線まで到達できます。

 

スノーシューを履き、まだちょっと寒い東大雪の森に入っていきます。

 

主稜線まで一気に突き上げる

 

残雪期にユニ石狩岳に登りたいと思い、2年くらい温めていた計画をやっと実行します。札幌を朝3時出発で高速道路を使わずに国道で4時間半。三国峠までやってきました。東大雪は遠いのです。

 

寒気が入り、この時期にしては寒い朝。小雪が舞っています。

 

どこの山もだいたいそうですが、最初は変化に乏しい樹林帯を黙々と登り続け、木々がまばらになる標高までそれが続きます。

 

 

冬は曇っていると、夏以上に樹林帯が楽しくないのも特徴です。ラッセルで時間もかかるんですよね。

 

でも、今回は雪が深くないので、どうもスノーシューの出番ではないようす。早々にデポして、ほとんどツボ足&アイゼンで登ります。

 

右手には三国山への稜線が見え、標高差がだんだん縮まっていくのを感じながら登っていきます。

 

後方にはピリベツ岳と西クマネシリ岳。国道をずいぶんと見下ろす高さになってきました。

 

そして、稜線に上がる最後の登りが急斜面です。

 

 

朝は雪質が良かったので気になりませんでしたが、下山時は風で硬く締まっていたため、とても緊張しました。パウダーならラッセルで何でもない斜面でも、クラストすると氷の滑り台。こんな怖いものはありません。

 

主稜線まで登るだけでも満足できると思う

 

主稜線に出ると風がとても強くて、4月と言えども顔面の露出箇所が一気に冷やされます。フェイスマスクに帽子、ネックウォーマー、ジャケットのフードを被ってちょうどいいくらい。

 

一息ついて、小さなアップダウンが続き南側に雪庇が残る主稜線を、ユニ石狩岳を目指して進み始めます。

 

強風でアップダウンも多いが心地良い

 

しばらく進むと前方の前稜線上に人らしき動くものを発見。

 

いったん大きく下ってまた登り返す場面なので、しばらく追い付かないかもしれませんが、間違いなく1名の先行者のようです。

 

主稜線の最初は小さなポコがいくつかありますが、それらを越えると、大きく2回の登り返しがあり、ここが1回目の下りの場面になります。

 

どこの山もそうですが、帰路に登り返しがあると思うと精神的に疲れるので、心のゆとりが無くなったら引き返すべきでしょう。雪山での停滞は命を落としかねません。

 

 

・1706への登りの場面。

 

後方が・1676との中間に位置する1,690mあたり。

 

斜面が広いので、地図上の国境からやや南側を一直線に。

 

視界が悪いと注意が必要な場所です。稜線が南側に向かうので、北側に下りすぎると戻ることができなさそう。

 

・1706から再び下りて、左右に雪庇が発達する細くてコブが多い稜線を登ってきます。 

 

 

ユニ石狩岳東肩への最後斜面はこの行程で最も急斜面なので、一歩一歩慎重に行きたいものです。両手を使って登るくらい。

 

大きな音更山も見えてきます。

 

念願だった残雪期のユニ石狩岳ピークへ

 

ユニ石狩岳の山頂へ到着。親子でかなり感動。

 

ガスの晴れ間から見える音更山を見て、次は同じコースで音更山の日帰りを目論むコモ子。

 

雪が多い年なら、陽が長くて暖かい5月くらいに音更山まで日帰りできるかもしれません。

 

帰り道も飽きさせないユニ石狩岳

 

さて、帰路も油断できません。

 

風がとても強くて、雪が硬く締まってきました。

 

頂上直下の急な下りで母が足を滑らせて、谷側にゆっくりと滑落していく様を見た時に、「ああ、終わったな…」と思いました。本人も焦ったでしょうが、10mくらいで止まったので運が良かったのでしょう。

 

さて、気を取り直して帰ります。

 

ユニ石狩岳から下りて見上げた・1706峰、登り返しが云々とかではなく、姿が立派でため息がでます。

 

ピパイロ岳もそうですが、稜線上から見上げると端正で美しい山の1つだと思います。再訪したい隠れた名山ですね。

 

風がますます強くなりましたが、ガスが晴れてニペソツ山やウペペサンケ山がくっきりと見えるようになりした。

 

 

いつしか、先行者の方と3人パーティになっての稜線歩き。

 

雪山だと、見知らぬ人であっても、一緒に行動すると精神的な支えになりますね。

 

そのまま三国山方向へとつなげてみたい稜線、ここで主稜線を離れて取り付き点までの下降となります。

 

主稜線からの下りは慎重に

 

ニペソツ山は遠くから見ると、ぼてっとした山塊にしか見えないのですが、前天狗でご対面したときの感動は何とも素晴らしいものがありますよね。

 

でも、こういう角度から見ると、南米あたりの山にも見えますね。

 

それにしても白いウペペサンケ山もとても素晴らしい!

 

主稜線からの下降点は本当に急に感じました。尾根が狭いので注意が必要です。そこからは一気に下りて、15時30分頃に国道へ到着。

 

しかし…デポしたスノーシューを途中で見失ってしまい、再度登り返して回収しにいくことに…

 

ピンクテープを付けていて、あんなに狭い尾根でも見失うということは、よほど周りが見えていなかったのでしょうか。最終的に4時30分下山。

 

いろいろありましたが、とても印象に残るユニ石狩岳でした。

 

このルートはおススメです☆