百松沢山南峰の残雪期ツボ足ハイク|札幌市内の地下鉄沿線にお住まいなら、ドニチカきっぷとJRバス利用で平和の滝入口まで往復940円とお得です

百松沢山登山道

 

こんにちは!コモ子@やまたび北海道です。

 

先週は室蘭岳でお手軽ハイクを楽しみましたが、今回の10日間日記は札幌市内の名山「百松沢山」のレビュー。平和霊園から登ることが出来る百松沢山は、地下鉄とバスを乗り継ぎ、エコなアクセスを実現できる数少ない雪山の一つです。

 

今年は雪が少ないうえにしばらく雪が降っていないので、まだ3月上旬なのに、ツボ足で南峰の山頂まで往復することができました。

 

同じコースを2014年4月中旬に登っていますが、そのときはスノーシューでラッセルも必要でした。登りに4時間くらいかかった記憶があります。でも今回は南峰までチンタラ歩いて2時間半程度、下りは1時間10分。7時過ぎから登り始めたわりには、13時過ぎには帰宅してお風呂に入っていたくらい、コンディションに恵まれました。 

 

始発の地下鉄と始発のバスを乗り継いで「平和の滝入口」へ

地下鉄東西線南郷13丁目

 

予定が入っていない連休なので、レンタカーを借りて1泊2日で冬山三昧を計画していたのですが、天候がイマイチすっきりしないので、結局はレンタカーの調達すら見送ることに。

 

「もし早く目が覚めたら地下鉄とバスを乗り継いで百松沢山にでも行こう」と考えていたところ、3時55分に目が覚めてしまう。室蘭岳の記事を途中まで書いてから荷物をまとめて、バタバタと出発。ドニチカきっぷを購入し、始発の地下鉄で発寒南駅へ。バスに乗る前にコンビニを探してウロチョロ。8年前まで西野に住んでいて、5年前まで西野にある生パスタの店舗を運営していたのに、すっかり土地勘が鈍ってしまった自分に残念です。

 

平和の滝入口

 

発寒南駅から「平和の滝入口」行きのバスは始発が6時45分。地下鉄の始発時間との相性もなかなか。

 

ドニチカきっぷを購入すると、地下鉄料金が520円、バスの往復が420円なので、地下鉄沿線にお住まいの方であれば、僅か940円で百松沢山に登りに行けるんですね。

 

「平和の滝入口」からは百松沢山はもちろん、阿部山や迷沢山、手稲山へも登れますし、雪を繋いで烏帽子岳や神威岳に縦走して小金湯温泉へ下山するパターンや、奥手稲山から手稲鉱山に下りることだって出来ます。

 

なお、2015年5月に神威岳から奥手稲山まで縦走した日記は下記のエントリーをご覧ください。

 

5月にツボ足日帰りで小金湯温泉から神威岳、烏帽子岳、百松沢山、迷沢山、奥手稲山をつないでみたけれど、、、

 

また、夏であれば大滝まで沢歩きを楽しむことができますし、手稲山からハイランド方面に下山することも可能です。バスの最終便が24時前後にありますので、6月頃であれば手稲山の山頂でご来光や雲海を眺めて、始発のバスと地下鉄で帰ってくるような遊び方もあるでしょう。

 

いずれにせよ、エコで格安な山歩きが楽しめます。

 

平和霊園

 

バス停で身支度を整え、まずは平和霊園を目指します。阿部山や手稲山、迷沢山に登るのであれば平和の滝方向へ右折、百松沢山や阿部山の平和霊園ルートに登るのであれば真っ直ぐ進んで、平和霊園の入り口から左の道を直進します。

 

まだお彼岸前ですが、平和霊園付近は完全に除雪されていました。

 

百松沢山登山口

 

平和霊園の奥に駐車スペースが3台ほどあり、ここが登山開始地点になります。同行者がいれば縦列駐車をして最大6台分のスペース。さらに道路脇に縦列駐車をすることができます。

 

ここから宮城ノ沢に沿った林道が続いており、スキーやスノーシューなどのトレースが多数あります。この付近の雪山は住宅街から近いこともあってか、年配のベテラン登山者が長靴やワカンで散歩ついでに登っている姿も散見されます。

 

宮城ノ沢林道を歩き、まずは北峰の山頂を目指す

百松沢山宮城の沢林道スノーブリッジ

 

山頂までにいくつか渡渉点があり、スノーブリッジを渡ります。一番最初の渡渉点は川幅が広いので、スノーブリッジが無くなると特にスキーでは厳しくなります。

 

百松沢山登山道

 

この山も上部まで見どころが少ないので、テンションが上がらずに黙々と歩き続けます。沢の左右を何度か行ったり来たりしながら徐々に高度を上げていきます。

 

入山者が多く、至るところにテープがぶら下がっています。しかも今回はノーラッセルでトレースもしっかり付いていたので、何も考えずに夏道のように登ることが出来ました。でも本来このルートは、深雪で入山者が少ない時期に来ると、結構頭を使いながら登ります。案外、地形が複雑だということです。

 

きのこ雪

 

あまり変わり映えしない景色が続くなか、雪を被ってキノコのようになっている木があり、心を癒してくれます。

 

百松沢登山道から見た手稲山

 

徐々に高度を稼いでいき、振り返ると手稲山が見えてきます。手稲や富岡、宮の沢辺りから見慣れている風景とはちょっと異なる山頂の姿です。

 

北峰まであと1km

 

沢地形を詰めていくと、いよいよ北峰への最後の登り。広い尾根の取り付き箇所には、ご丁寧に標識が設置されていました。ここの登りは最初が比較的急斜面ですが、だんだんと緩やかになったところで北峰に到着します。

 

百松沢山北峰からの景色と南峰への道のり

百松沢山北峰

 

尾根を登りきった辺りの様子。北峰の頂上はもう間もなく。振り返ると石狩湾を見通して増毛山地まで見えるのですが、この日はイマイチ。

 

百松沢山北峰山頂

 

北峰の山頂に到着。百松沢山は双耳峰なので、札幌市内中心部から見ると右側に見えるピークの方ですね。

 

そう言えば、看板が付け替えられていました。以前訪れたときは、、、

 

百松沢山北峰

 

こんな山頂標識でした。この画像は2014年4月のものですが、今回と1ヶ月も後とは思えないほど雪があります。やはり今年(2019年)は雪が少ないようです。

 

右手奥には増毛山地が見えています。

 

百松沢山南峰

 

さて、続いて南峰を目指しましょう。南峰までの距離はそれほどありませんが、山頂から見られる景色がかなり異なります。

 

直線で見通すと、行く手が険しく見えるのですが、向かって右側は緩斜面で木々も多いので、稜線をやや巻くように進みます。

 

ただ、風が強いときは無理に行かない方がいいかもしれません。

 

百松沢山北峰

 

いくつかコブがあるので、アップダウンの連続ですが、雪質が安定していればややトラバース気味に西側を進んだ方がいいでしょう。

 

百松沢山から札幌市街地の街並み

 

ご覧の通り、南峰に向かう途中で札幌市の中心部方面がよく見えてきます。

 

最近は、アジアの大都市をよく旅しているのですが、それらに比べて我がふるさとは穏やかできれいな街並みだと実感できます。

 

藻岩山

 

こちらは藻岩山。小学校の遠足とYMCAの野外活動で登ったことがありますが、大人になって登山を始めてから登ったのは1度きり。母はかなりの頻度で登りに出かけているようですが。

 

百松沢山南峰

 

南峰への登りはかなり急斜面。ジグを切りながら登ります。4年前の5月にこの斜面を下るとき、滑落して立木に激突する直前に制止して、大ケガの一歩手前で済んだのを思い出しました。落とした水筒の片方が下まで流されて取りに行けず、その後に水不足に陥ってかなり消耗したものです。

 

10月の天塩岳の件もあり、それ以来長靴での山歩きはやめています。無雪期はサロモンのトレランシューズを愛用していますが、2018年6月の芦別岳2015年5月の夕張岳で苦労しました。その点、今回のように4シーズンブーツで登った2017年5月のイドンナップ岳2016年6月の利尻山では、足回りが重たくて疲れましたが、結果として安全に山行を終えることができました。

 

やはり、雪が残る時期はいつも足回りで悩みます。機動力を優先して安全が脅かされてはいけません。

 

百松沢山南峰からは烏帽子岳と神威岳が間近に見える

百松沢山南峰

 

登りきったところが百松沢山の南峰。ここからは烏帽子岳が間近に見え、右手奥には定山渓天狗山が見えます。晴れていれば無意根山や余市岳なども見えるのですが、今回はイマイチ。

 

2015年5月の百松沢山南峰

 

これですね。2015年5月の百松沢山南峰からの眺め。烏帽子岳の左奥に無意根山、定山渓天狗山の右奥に余市岳の大きな斜面が見えますね。

 

神威岳定山渓

 

こちらは神威岳。烏帽子岳に登って神威岳に至り、小金湯温泉付近に下りることも可能です。今回のように雪質が安定していれば日帰りも十分可能ですが、烏帽子岳の登りはかなり急なので注意が必要。

 

小金湯温泉の手前に「百松橋」というじょうてつバスのバス停があり、ここから札幌駅までバスに乗って帰ることができます。

 

 

平和の滝入口からJRバス

 

さて最後は北峰に戻り、下山は1時間10分で完了。平和の滝入口のバス停にはすでにバスが停まっており、車内でスパッツとストックをザックの中に片付けて11時55分出発。乗客は私だけ。

 

運賃は発寒南駅まで片道210円。格安でマイカーを使わないエコな山歩きでした。北海道ではどこに行くにもマイカーを使うというのが常識になっていますが、たまには公共交通機関の利用もいいものです。みなさんもいかがですか?

 

なお、百松沢山のガイドは「北海道雪山ガイド」に詳しく紹介されています。「平和の滝入口」バス停から登ることが出来る、手稲山や迷沢山も掲載されています。