今週は4日勤務で3日休み。日曜日に百松沢山と迷沢山で雪山遊び、水曜日と木曜日で沖縄県を旅行しました。
僕は、職場でストレスを感じることがほとんどなく、さらに独り身なので家庭でのストレスもありません。精神衛生上極めて良好な状態を保っています。
また、体力的にも人並みより優れていると思うので、山歩きによる肉体(筋肉)の疲労がさえ抜ければ、普段通りに活発に動けます。
病気とはほとんど無縁で健康であるがゆえに、こうしてアクティブに活動が続けらるわけですが、自覚症状を全く感じない内蔵への負担や、疲労回復後にも感じない身体的なストレスがきっと残っているはず。ですから、意識して身体を休める必要があるのでは?と感じています。
なぜそのように感じたかと言うと、一昨日身体から小さなシグナルを感じたから。この数日はいつもより気温が高いうえ、しっかり栄養補給もしているにもかかわらず、”いつもより寒い”と感じたり、十分な睡眠時間を確保しているのに深い睡眠が取れずにスッキリしなかったり。
男性は女性に比べて体が発する不調のサインに鈍感らしいので、加齢とともにいっそう注意を払わないと。
こういう時は残業も平日のラントレもせず直帰してお風呂に入って早く寝る。昨晩も19時には休んでいました。
おかげで今朝は夜中の1時に目が覚めてしまって、朝の4時まで読書。
日曜日なので、今週も百松沢山へに登りに行こうと道具の準備もしていたものの、完全休養にすべきではないかとブレーキをかけて5時から再び眠りについたわけです。
登山中の心配停止リスクも十分に意識して
話が変わりますが、先日一人歩きの北海道山紀行で有名な坂口さんがお亡くなりになられたと聞きました。
僕が20代で山歩きを始めたころ、ネット上には今のように山の情報が溢れていませんでした。当時はPHSを使ってインターネット接続し、ブックマーク登録したサイトを中心に閲覧したものです。
ヤマレコのような山に特化されたコミュニティサイトやSNSで同じ趣味の方と繋がることもなかったので、デジタルの世界ではBBS(掲示板)などを通じて山の情報を交換していたのかな。そんな頃から坂口さんは自身のホームページ上で多くの情報を提供してくださっており、いつも参考にさせていただきました。
当時50代前半くらいだった坂口さんも、CT×0.7くらいで日高山脈や大雪山系を駆け巡っていたと記憶しています。今の自分と同じくらいの年代ですよね。その山行スタイルには多くの影響を受け、銀泉台から忠別岳の日帰り往復などは僕もマネしてみようと思って銀泉台から五色岳までを日帰り往復してみたものの、体力が尽きて白雲岳避難小屋でテント泊をしたこともあります。
そんな経験を経てきたからこそ、富良野岳~オプタテシケ山の日帰りとか、オプタテシケ山~トムラウシ山の日帰りとか、山歩きのバリエーションを増やしてこられたんだと思います。
また、このブログを始めたきっかけも坂口さんの影響によるもの。
自分がたくさんの情報を貰って山歩きを楽しめたように、一世代年下の自分も新しいスタイルで情報を発信できればいいなと。
僕は人と協力して何かを作り上げていくのは苦手だけど、一人でコツコツ情報発信することはできる。自分にもできると思ったんです。
ただ今はSNSがあるので山の最新情報が溢れていますし、日高山脈のマイナーな山や積雪期の山々ですら情報を集めることにそれほど苦労しないんですよね。
そこで最近は基本情報を盛り込みつつもオリジナルの旅スタイル、”こんな時間帯に登ればこういう景色が楽しめますよ”とか、”こういう移動方法を使えば少ない予算と日数で遊べますよ”、みたいな提案型のブログを書くようにしています。
こうして坂口さんから一方通行で影響を受けてきた私ですが、2012年8月28日のとても暑かった日には琴似発寒川ですれ違った折に、軽くご挨拶程度交わさせていただいたこともあります。
「どこかで見たことがある方だな~」と思っていたら、ホームページ上で坂口さんだったということを知り、嬉しくなったのを思い出します。
さて話が遠回りしましたが、坂口さんの死因が循環器系疾患(推定)によるものということを奥様が更新されたブログで知りました。循環器系疾患のリスクは登山やマラソンを趣味とする方であればよくご存知だと思います。もちろん、坂口さんご自身も。
だから”循環器系疾患による突然死は、自分にもいつ起こってもおかしくない問題”と以前から危惧していました。
先日もたまたま読んだ堀江貴文さんの健康の結論にも触れられていますし、山岳ガイドさんから”ほぼ不眠で深夜出発の山行は、心疾患のリスクが高い”というようなお話も聞いたことがあります。自分がよくやる分野だけに非常に興味深いお話です。運動だけではなく、冬場のお風呂についても注意が促されています。
関連して以前は山中で缶ビールを空けることもありましたが、テント泊のとき以外はやめるようにしました。悪影響なのは明らかですからね。
僕はかつて陸上自衛官でしたのでAEDの教育も何度も受けましたが、自分が他人のために使用する機会があったとしても、単独行が多い自分がAEDのお世話になる機会はまずないと思われます。つまり必要とするタイミングで周囲に登山者がいなくて発見されないということ。
そういった意味でも、先日書いたブログのように山歩きから引退する時期、遊びの主軸を他の趣味に移していく時期を設定しておくのは、決して悪くない選択肢だと思うわけです。
生き甲斐ともいえるような趣味を放棄して生きることが最良とは思えませんが、引き際を設定してそれまでは真剣に取り組み、引き際で後悔しないようにしようというのが私の考えです。
幸い、自分は若い時から山に親しんでいる。だからこそ早期に引退できる可能性がある、というわけです。
文頭の話に戻りますが、最近は加齢とともに休養について真剣に受け止めていて、山歩きやトレーニングだけではなく、海外旅行などの環境変化(日常のルーチンと異なること)を経験した直後などは、疲労が回復したと自覚できた日よりさらに2~3日は休む、ゆっくり本でも読みながら完全休養します。
大切なのは、40台後半の自分は(身体的に)もう若くないのだと強く自覚すること。
SNSなどで同じ趣味の方々と繋がると、つい自分より高いレベルの方に影響を受けたり、パワーを貰ったりしますが、年齢や基礎的な素養は人によって異なるのです。自分は自分なのだと足元をしっかり確認しておかなければ、自分にも同じようなことができると勘違いしてしまいます。
自分の場合、同じ環境で訓練をしてきた自衛官の同期生などが、未だに20代後半並みのパフォーマンスを出しているのを見ると、自分もまだまだイケるかなと錯覚しがち。
SNS上で切り取られた一瞬の彩りの裏には、日々積み重ねられている厳しいトレーニングや金銭的な倹約などが隠れているもの。そこまで想像する力がないと、流されてしまうので注意が必要です。
そう、他人との比較が良くありません。自分は自分。自分自身とよく対話しながら生きる。
僕も人間なので、その時々の高揚した気分や感情(衝動)でついついムリなこともしちゃうところがありますが、ムリをしたら多めに休む。とりあえず今日も完全休養。
休養も遊びを充実させるために必要なのだと感じています。
直近で最後に登ったのは7日前、2月14日の迷沢山。2月に入ってからほぼ3日間隔、2週間のうちに全部で4回の雪山ハイク。身体はきっと疲れているはずなんです。世の中にはもっともっと盛んに活動している人がいて、SNSなどを通じて知ることができますが、前提条件が人によって異なるので、自分にも同じレベルで消化できるとは考えない方がいい。
そして3日前、2月18日の沖縄。これを書いている今日は2月21日の北海道。気温など、環境変化による身体へのダメージも見逃せません。あとは車中泊による密度の低い睡眠なども。日常的に運動していると筋肉疲労ばかりに意識が向きがちですが、それ以外のストレスも結構大きいのかなと。東南アジアを旅行して帰国後に調子が悪くなるのは、気温差によるものではないかと思うのです。2018年、カンボジアから帰国後に1週間くらい気分が塞ぎこんでしまった理由は、後進国の現状を目の当たりにしてショックが大きかったからだと当時は思っていましたが、単純に気温差だったのではないのかと。