楽天モバイルに乗り換えた結論|お金、何のために固定費を削減するのか

夜明け

 

先週のブログで、楽天モバイルについて2回ほど書きました。山や旅行とはほとんど無縁の話なので、興味がない方はスルー推奨ですが、後半はおカネについて僕の考え方を話します。

 

楽天モバイルを先週の沖縄旅行で使ってみたり、自宅でPCやタブレットをテザリングにて使用してみたところ、何ら問題なく使用できており、ブログの更新やYouTubeを少々視聴する程度であれば、これで十分と言う結論になりつつあります。

 

今回はサブ回線の乗り換えが目的なので、これまで使っていたLINEモバイルのデータSIMはすでに解約手続きを済ませていて、主回線のLINEモバイルの音声SIMだけを維持。

 

また、楽天ひかりに申し込むとこちらも1年間無料になるので、現在使用しているソフトバンク光を途中解約したほうがお得な感じ。現在月額4千円ちょっとかかっていますので、途中解約で発生する9,500円で損切して、これから1年分のコストを浮かせたと考えればいいだけの話です。

 

だけど、このままスマホのテザリングで使用していても問題がなければ、光回線そのものが不要になるので、楽天ひかりに乗り換えずに完全に解約してもいいと思います。その判断は今月いっぱいに期限を決めてすることにします。

 

このように毎月の固定費については、もっといい選択肢があるかもしれないと考えながら定期的に見直しして最適化しています。以前、火災保険の見直しによって年間1万4千円のコストダウンをした話も書きましたが、競合他社がコスパの高い商品をリリースしたり、サービスや技術が進歩することで、今までとは違った手法で固定費を少なくできる可能性があります。

 

一般会社員の範疇でできる節税や経費計上は、不動産所得や事業所得がある青色申告ができる人たちと比較して限定的と言われますが、固定費のすべてを見直して実行するだけでも十分な効果があります。もちろん僕の場合は使うためにおカネを捻出しているので、浮いた固定費を貯蓄や投資に回すことなく、遊ぶための原資にします。

 

さて、固定費の話をしたのでついでに家賃の話をします。

 

今住んでいる家はたびたび登場している通り、ワンルーム7畳+ロフト4畳付きの1K18平方メートルで、家賃は水道料金込みで33千円、電気料金約1.7千円、都市ガス料金約4千円(冬の暖房を含む最も高い時期)なので、ひと月4万円以下。

 

北海道にお住いの方で、冬のいわゆる灯油代が4千円と言うと信じられないでしょうが、都市ガスでワンルームだとこの程度で収めることも可能です。

 

したがって1年間の家賃+水道光熱費+保険料が年間50万円程度。10年ほど前、旭川で単身生活していたときにレオパレスの物件に住んでいましたが、その当時よりも間違いなく安いはずです。

 

この水準の固定費であれば年収200万円くらいの人でも十分に暮らせるのではないでしょうか。ネット上で見られるような副業は”誰にでもできる”とは言いますが、実際はハードルが高かったり初期投資がかかったりすることが多いようです。いっぽう、固定費削減であれば誰にでもできるレベルの話です。収入を増やすことを考える前に、まずは支出を見直しましょうというお話。

 

そして今回、通信費にもメスを入れることによって、もう少し余裕が生まれます。

 

僕は車やバイクを所有しておらず、必要な時だけに借りることでコストが抑えらています。レンタカーや航空券も以前は高いというイメージがありましたが、今はそんなことはありません。むしろ遅くまで飲み過ぎてしまい、終電後に乗ったタクシー代のほうが高いこともザラにあります。

 

時代はいつの間にか変化しているのです。

 

毎月賃貸に支払うなら住宅を購入したほうが良いとか、地方に住んでいるから車が必要とか、そうした固定観念にとらわれず、時代に合わせてライフスタイルを変化させたほうが賢く生きられます。自主裁量度の高い独身者は特に。

 

こうして見ると、やけにお金にケチくさい感じがする人に見られて心外なのですが、僕の場合お金は基本的にすべて使います。以前は投資をして増やすことに興味があり、NISAで株式を取得したり、外貨建ての保険に入ったり、iDeCoで積み立てたりもしていました(今もしています)。しかし今ならそういう選択はしないと思います。この1~2年で考え方が大きく変わりました。コロナの影響でしょうか。今を生きることのほうが大切だと思うのです。

 

独身の自分にとって、将来に向けてお金を送る目的など全く見当たりません。お金は使うために稼ぐわけだから、ジジイになってから使うより若いうちに使った方が価値があるじゃないですか。今、やりたいことをどんどん消化していけば、常に心と体が満足しているので、老後になってから悔いや心残りが少なくなるはずです。老いて資産もなく働けなければ、年金の範囲内で暮らせばいいだけの話。

 

で、今は会社員ということで会社からの時間的な拘束はあるけれど、それはせいぜい1週間168時間のうちの30%未満。それ以外の70%の範囲内では自由に好きなことがやれて、健康を維持できて、最高に幸せだと思います。

 

僕が好きなことは旅行や山歩きなので、カラダとココロの健康を維持できるこれらの遊びは、まさに自己投資みたいなもの。静かに読書をすることも大好きなので知識や新しい考え方にも触れられる。おカネを増やすためのマネー投資ではなく、すべてを使ってしまえば痛快だし(ぜひやってみて)、自分にも投資できるので一石二鳥ですよね。

 

以前は早期リタイアのために十分なおカネを持ちたいと考えていたのですが、リタイアせずに仕事をしながらでも人生を十分に楽しめるって気付いたの。働き方革やコロナ禍で推奨される時差出勤や在宅勤務など、社会の変化の波にうまく乗って活用していこうと最近は思います。

 

早期リタイアをしたい人の気持ちって”誰からも束縛されずにすべての時間を自分の裁量で使って自由に暮らしたい”っていう気持ちと同時に、本音は”実は単純に働きたくない怠惰なだけ”あるいは”いまの人間関係が煩わしくてそこから逃げ出したい”とかネガティブな気持ちも隠れていると思うんですよね。少なくとも、つい最近までの自分がそうだったと思います。それならば、それらをクリアできる職場を探してみるほうが先にすべきアクションではないでしょうか。

 

これはあくまでも僕の場合ですが、いまの職場は自分が実現したいライフスタイルに概ねフィットできているし、収入も十分とは言えないけれど、あり金を全部使えば大抵のことは実現できる。今までやった仕事(陸上自衛官、飲食店店長)のほうがずっとやりがいを感じられたし、今よりも年収が高かったけれど、働き方に関しては今の方が自由度が高く、勤務時間も今までより圧倒的に短いんです。

 

なので、”経済的自由”になって勤め先を辞めることを目指している人には、”経済的自由でなくても自由と感じられるような方法がないのかを、先に考えてみるほうがよいと思うのです。

 

これからの人生をどのように送りたいのかをじっくりと考え、そのために必要な”まとまった時間”と”まとまったお金の総額”はいったいいくらなのか、それをしっかり予算を立ててみると、仕事を辞めかつ経済的自由を獲得しなくても描いている人生を送れる可能性があるかもしれません。

 

少なくても僕がやってみたいと描いていることなんて、世界中の海外マラソンに参加し続けたいとか、ヒマラヤや南極へ行ってみたいとか、南米大陸やアフリカ大陸を陸路で縦断したいとかその程度のレベル。

 

仕事をしながらでも工夫さえすれば実現できるような、ちっぽけなことばかりなのです。

 

7大陸最高峰登頂を達成した直後にそのままエベレストで亡くなった難波康子さんも、会社員を続けながら海外遠征をされていました。漠然とした人生を描いて、何となくたくさんのお金と時間が必要だと思っていると、難波さんのような人生は送れないでしょう。

 

たかだかケータイ電話料金の話からかなり飛躍しましたが、まずは今の収入の範囲内でいかに余裕を作るか、そして貯めずに全部使うことで自分が描いている人生を送れないものか、よくよく考えてみることをおすすめします。

 

残業・副業・マネー投資によって収入を増やすことに時間をかけるより、居心地のいい会社を見つけてしっかりと勤め、余暇の時間を最大限に使ってやりたいことを今すぐやったほうが、私を含む平凡な人間にはハードルが低くて実現性が高いと思うのです。

 

蔵王熊が岳

やりたいことがあって、やりたいことができるのって幸せだなぁ。僕は本当に幸福度が高いと思う。いつもこのブログを読んでいただいている方には、今日のメッセージは何となく伝わるのかなと思います。まあ、家族構成や年齢など人それぞれ違いますけれど、近い境遇にいる方であれば参考意見として考察対象にしていただければと。