![魚沼駒ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ife299cf73f9edaa7/version/1629325374/%E9%AD%9A%E6%B2%BC%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
8月第1週、遠征2日目に登ったのが越後駒ヶ岳。
事前知識はほとんどなく、知っていたのは越後三山の一つで日本百名山ということくらいでした。だからこの一帯の山塊についての知見は皆無。
周辺には、中ノ岳(越後三山の最高峰で日本二百名山)、八海山(同じく日本二百名山)、荒沢岳(日本二百名山)もあり、それぞれ縦走できるんですよね。だけど出発前にはそんなことも知りませんでした。
そういえば最近訪れた山には、そんな場所がたくさんありました。
大朝日岳に登ってみて朝日連峰を縦走してみたいって思ったり、三本槍岳に登ってみて、流石山や大倉山へと続く稜線を歩いてみたって衝動に駆られたり。
実際に行って現地で自分の目で見て、もう一度プランニングして再訪するっていうのもありだと思っています。なので私にとって日本百名山はそんな山旅の入口なのかなって最近は思い始めています。壮年から老年期に差し掛かっている方にとっては、残りの人生を賭けた一大イベントの日本百名山ですが、幸いにも、私の年齢ならもう一度やるチャンスがあるので。
枝折峠で一夜を明かして、早朝スタート
![枝折峠](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/if751bda8cf2b4151/version/1629236965/%E6%9E%9D%E6%8A%98%E5%B3%A0.jpg)
さて当日の朝4時、まだまだ薄暗い枝折峠。
越後駒ヶ岳へのメインルートで、多くの方がこの登山口を利用しています。
駐車場は国道352号線に面していて、駐車場も広くておそらく溢れることはないでしょう。しかも完ぺきに舗装されていますし、水洗トイレも完備です。
魚沼市街地から尾瀬方面に車で約1時間くらいでそれほど距離はありません。ですが、山間の細くて急カーブが多い道となるため、奥只見シルバーラインの入口付近から僅か15kmくらいの区間で時間がかかります。奥只見シルバーラインで銀山平へ行って、国道352号を戻ってくるというパターンでも移動時間はあまり変わらないかと思われます。
訪問時は、前日の夜19時でも魚沼市街地の気温が33℃と高くて車中泊できない状況だったため、ここで一夜を明かしました。
![越後駒ヶ岳登山口の枝折峠](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i64110eb9af092146/version/1629237646/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3%E7%99%BB%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%9E%9D%E6%8A%98%E5%B3%A0.jpg)
トイレの裏手に登山口があります。
ここの標高は1,065m。まずは明神峠まで標高差170mくらいの道のりでウォーミングアップです。
このコース、枝折峠からいきなり稜線歩きとなります。両脇は濃密な灌木帯となっていて、途中の小倉山付近までほぼ隠れる場所がありません。
つまり途中には女性の御花摘み適地がないと思った方がよく、枝折峠でしっかりと済ませておくべきです。
小さなアップダウンの連続、小倉山への長い道のり
![越後駒ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i6061042b704942b5/version/1629238507/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
この日は朝のうち山頂部が雲に包まれていて、越後駒ヶ岳の全容がチラチラと見えたり見えなかったり。
明神峠を過ぎてから小倉山までの区間は標高1,200m~1,300mくらいの小さなアップダウンが続き、意外と距離が長く感じるものです。
登山道はしっかりと手入れされていて、とても歩きやすいですよ。
![越後駒ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ic45b2324d0bf6b78/version/1629322077/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
駒ヶ岳という名が付いているように、最後のほうにやはりガレた急斜面が待っているんですよね。
その手前、小倉山(△1,377.8m)には分岐があり、北側の駒の湯山荘へと下りる道が続いています。ただし、2021年8月4日の段階では通行止めになっていました。
さらに登山道は百草ノ池付近までアップダウンが少ないのですが、それを過ぎると視界が開けて急な登りに差し掛かり、前駒と呼ばれる・1763付近から見上げる稜線の眺めが素晴らしい。
前駒を過ぎて駒の小屋まで来れば、山頂は間近
![駒の小屋](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/icebc4a87318e843e/version/1629322653/%E9%A7%92%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%B1%8B.jpg)
山頂まで残すところ僅かという所に立つ駒の小屋。山頂直下の雪渓とそこから流れる沢があるためでしょうか、8月上旬でもジャブジャブと水が出ていました。
私はこの日、ここでは補充なし。
それでも2リットルの水を持って出発し、すべて消費。真夏は行動時間×300cc以上はみておきたいので、この場所で補充できるのはありがたいですよね。
![越後駒ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i05ba8c28ed9b84de/version/1629323183/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
小屋の手前には2張分くらいのテントスペースがありました。
往復15kmくらいのコースですので、意外と日帰りは大変ですからね。テントを担いで登るのは大変なので、小屋泊りのほうが楽かも。
![中ノ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ie5a195823a0f2e80/version/1629323742/%E4%B8%AD%E3%83%8E%E5%B2%B3.jpg)
主稜線まで登りきると、そこは中ノ岳との分岐点。
ちょうど雲の中から山頂部分だけが顔を出していました。
分岐から中ノ岳まではおよそ5kmあり、最低コルの天狗平まで300mくらい下りてからの登り返しになるようです。枝折峠からだと往復25kmを歩けないと到達できない距離なのかな。
![越後駒ヶ岳山頂](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i12adf6d8dc199c6f/version/1629324248/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3%E5%B1%B1%E9%A0%82.jpg)
分岐から5分も歩かずに越後駒ヶ岳の頂上へ到着。枝折峠からちょうど3時間かかりました。前日に登った平ヶ岳も3時間半かかりましたから、越後駒ヶ岳もなかなかのボリュームがあります。
山頂からの眺めは抜群。
休憩できるベンチもあるので、空いていればゆっくりと長居できそうですね。
![八海山](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i5cef6f77e9a40a60/version/1629324579/%E5%85%AB%E6%B5%B7%E5%B1%B1.jpg)
こちらは八海山ですかね。山頂稜線付近にちょうど雲がかかって見えないのがちょっと残念。
雪渓が見えている辺りの稜線上が五龍岳なのかな。
![越後駒ヶ岳](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i0252fd943d3617cf/version/1629325187/%E8%B6%8A%E5%BE%8C%E9%A7%92%E3%83%B6%E5%B2%B3.jpg)
帰り道も長い道のりなので、勢いをつけて一気にいっちゃいましょう。
ダラダラと続く稜線に飽きた頃、やっと枝折峠に到着。この日は本当に暑かったですし、翌日は富士山に登るために御殿場まで移動しないとならないので、本当に全力を出して早めの下山。
山頂から2時間15分で枝折峠に到着できました。
冒頭にも触れましたが、縦走してこそ価値が最大になりそうな山域なので、また機会をあらためて再訪したいと思います。やっぱり、山は奥深いですよね。
→ヤマレコの記事はこちら。