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コロナ明けに、まずシルクロードを旅してみたい

 

Kindleの音声読み上げ機能を活用して、「なんちゃって聴く読書」をしている話をこれまで何度も書いています。

 

一方、読み上げには適さないような書籍もあるので、そちらは今まで通りFire HD8端末で読んでいます。山の雑誌で言えば、山と溪谷、PEAKSなどですね。

 

さて最近、雑誌同様に画像点数の多い旅本、10万円でシルクロード10日間という下川裕治さんの本を読みました。これがググっと私の心に刺さりましてね、国内の山歩きに少し食傷気味だった私にとって、久しぶりに新鮮でワクワクする感じ。

 

この本で紹介している旅程は、中国の西安から敦煌、タクラマカン砂漠のオアシスの街トルファン、新疆ウイグル自治区のウルムチ、カシュガルへ。カザフスタンに入って天山山脈を間近に見上げるアルマトイ、キルギスのビシュケク、ウズベキスタンのタシケント、サマルカンド、そしてゴールのブハラへと抜けるルート。

 

これ、とても夢がありません?旅のワンシーンを切り取った数点の写真から、私の想像がどんどん膨らみます。 

 

本のタイトルだけを見ると、「えっ?これほど【美味しいとこ取り】の旅が10万円で10日間?」って疑問に思っちゃうけれど、よくよく考えれば可能だなって現実的に見えてきますね。現地の物価とか交通費の相場とかをイメージすると「そうだよな」って。

 

まずこのルートはタジキスタンやトルクメニスタンは通過しないから、ビザの問題は気にしなくていいわけです。このあたりのお話は巻末の方に触れられていて、これより先のシルクロード(西側)にあるトルクメニスタン、シリア、あるいは南側のアフガニスタンやイランといった国々の情勢を踏まえると渡航は非現実的ということですよね。だからこの旅は西安からブハラまでの範囲で完結。

 

それと中国国内。中国特有の事情はあるものの、一番のネックは西安からカシュガルまでの距離の問題。以前はここが大変だったみたい。しかし今や高速鉄道網がかなり発達していて、西安から蘭州を経由してウルムチまで、最速なら同日中に行けるんだとか。

 

もちろん、この話はコロナ禍という特別条件は考慮しませんけどね。それでもその直前の2018年とか2019年にはすでに可能だったわけです。

 

似たような発想をしてみるとですよ、例えば日本から台北→香港→ハノイ→バンコク→クアララルンプール→シンガポール→ジャカルタを10万円で10日間の旅、と聞いたらどう思います?これらの都市を行き来した経験があれば、「まあ、航空券を最安値で取れれば、たぶん出来るんじゃない?」ってなりません?やるかどうかは別としてですけど。

 

つまり最新の正しい情報を持っていること、プランニングする力さえあれば、いろいろな遊びって思いつくんですよね。下川さんの10万円でシルクロード10日間もそんな感じなのでしょう。

 

でも旅って、慣れていない人が意外と多くて、何をしたらいいのか分からないって話も良く聞くんですよね。ここにハードルがあるみたい。これって遊び心の問題なのかなって私は思うんですよ。

 

だから、【容易に実現できること】×【遊び心溢れるプラン(プランニング力)】で私自身がたくさんの旅を楽しみたいし、それをたくさんの人に広めたい。

 

このブログではそういう提案をし続けて、もっと世界を楽しんでくれる方が増えればいいなって思うのです。