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外国人観光客の行動力がすごいと思う

 

つい先ほど新千歳空港を利用したのですが、スノーボードやスキー一式を持った多くの外国人を見かけました。またチェジュ航空の機材が誘導路を走行するシーンなんかも見られ、外国人観光客が戻りつつあることを少し実感しています。

 

私が生まれ育った札幌では例年2月に雪まつりが開催されることから、もともと外国人観光客が訪れることは珍しくありません。

 

だから今までは特に何も思わなかったけれど、ここ数年は私もひとりで海外を旅するようになったことから、外国人のことを少し気にかけるようになりました。

 

私も海外の旅行先で不自由に感じることがあるため、彼ら対してできることがあればいつでもヘルプしてあげよう、そんな気持ちでスタンバイしています。例えば写真を取ってあげようとか。

 

さてそんな私が何より感心することは、 彼らの行動力なんですよね。

 

「よく地方都市を旅行できるな」ってこと。

 

 

私は北海道に住んでいるから分かるけど、海外から来られる方って新千歳空港からニセコとか登別までよく自力で行けるよな〜って感心するんですよ。中には旭川までJRに乗って、旭山動物園まで行く人もいるでしょ。

 

ニセコだったらJRかバスに乗って札幌市内まで出て泊まり、そこから小樽までJRで行って、ワンマン運転の気動車に乗り換えて行くわけでしょ。

 

しかもニセコなんて車が無ければ不自由ですよ。

 

登別だって特急に乗って登別の駅で降り、駅から路線バスに乗るわけじゃない。

 

旭川だって駅からバスかタクシーに乗らないと動物園には行けないよね。

 

これ、言葉が分からない場所でやるのは容易ではないですよ。私だって海外ではせいぜいMRTくらいしか乗らないんですよ。システムが分かりやすいから。

 

でもバスに乗るとなると格段と難しくなる。郊外行きの列車だってそう。切符を購入する段階から一苦労ですもの。

 

日本人は「おもてなし」なんてよく言うけれど、商売以外では基本的に他人に不親切なことが少なくないですからね。そんな世界で果敢に旅できる彼らの行動力には素直に敬意を払いたい。

 

 

みなさんはどうですか?

 

海外旅行先で大都市やリゾート以外の地方都市って、なかなか行かないですよね?

 

行かないんじゃなくて、簡単に行けない。つまり認知されていないことよりも、手段に問題があるんじゃないかって。

 

空路で直行便が出ているのであればまだしも、現地到着後に陸路で移動するのってなかなかハードル高いと思うんですよね。

 

例えば、韓国ソウルへ行ったことがある人はたくさんいると思うけど、ソウルからメトロの圏外まで足を延ばしたことがある人なんて少数だと思うんですよね。

 

それが良いとか悪いとかではなくて、そういう旅をするのはパワーが要るってことなんですよね。

 

余談ですが日本では地方空港への直行便の開設など、地方自治体や観光協会の方がインバウンド誘致に力を入れていますよね。でも、観光資源のPRよりもむしろ外国人が滞在しやすい環境整備のほうが大切ではないだろうかって。

 

自分が海外の地方都市を旅行することを想像してみたら、きっと分かると思うんですよ。特に一人旅の人なんか本当は行きたい場所があったけれど、よく分からなくて行くのを諦めたなんて話はかなり埋もれていると思う。

 

相手の立場に立ってものを考えるのって大切なんですよね。

 

もし僕が外国人だったら、日本に遊びに行ってもせいぜい東京と大阪くらいしか行かないし、たぶん行けないと思うんです。

 

今はネットで何でも調べられるけど、公式チャンネルで行き方を丁寧すぎるほど解説することのほうが、本当のおもてなしだと思うのでした。