日本の登山愛好家の方々、台湾の山々にも登ってみて欲しいと思う

雪山主峰

 

久しぶりのブログ更新。すいません。。。

 

4月1日の夜に新千歳を出発して台北へ。4月6日の夕方に帰国。

 

今回は4日間ともトレイルを楽しんだ。2日は台北市内の象山から南港山、3日も軽めに基隆山でお茶を濁し、4日~5日にかけては台湾第2峰(標高3,886m、第2峰とはあくまでも標高順の話)である雪山(syue shan:シュエシャン)に登ってきた。

 

1~2月で鈍った身体にムチを打ち、3月にウォーキングを含め月間215kmのジョギングをしてトレーニングを重ねてきたつもりだが、山のトレーニングはほとんどしていない。

 

夏山にまともに登るのは、実は昨年7月末にゼロ富士に参加して以来だと思う。

 

シュエシャンでの行動ログを見ると、前回よりも全体タイムは早かったものの、純粋にキツいと感じた。しかも今回はかなり高山病の兆候がみられたように思う。

 

ちなみにシュエシャンに登るのは今回で2回目。それには理由がある。

 

2019年にNさんのお誘いでマレーシアのキナバル山に登って以来、海外登山に目覚めてしまった私。キナバルに続いてシュエシャンに登ったところ、コロナ禍がやって来て海外遠征は一時中断。だからコロナ明けのリ・スタートはこの山からと決めていた。

 

さて、本題。

 

台湾島は九州とほぼ同じくらいの面積なのに、3,000m峰が200近くもある山岳大国。でも日本の山岳愛好家は意外とこの事実を知らない。

 

石垣島から僅か260kmの場所に、日本アルプスがまるまるもう一つある、そんなイメージだと思ってもらうと分かりやすいと思う。

 

でも、最高峰の玉山に登るためのツアーに参加する人はいても、それ以外の山々へ行く人、特に個人は少数派ではないだろうか。

 

これは実にもったいないと思う。

 

特に日本百名山の半数以上を登っている人はもれなく登山愛好家のはずだから、国内の同じ山に何度も登って愉しむのはもうそこそこにして、未知の世界に飛び込んでみてはどうだろう?って提案したい。

 

そんな簡単に言うなよ、って思われるかもしれないが、実際は簡単。

 

いや、簡単な時代になったと言った方がいいかもしれない。

 

台北までは日本各地からLCCで3~4時間。往復3~4万円も出せば航空券は手に入る時代。

 

深夜便をうまく使えば2泊3日、3泊4日もあれば1つくらいは登れるだろう。東京の人が知床の羅臼岳や利尻富士、屋久島の宮之浦岳を訪れるよりも、時間もコストもイージーだと思う。

 

情報だってネットで漁ればいくらでも手に入る時代だ。

 

もちろん日本と一緒で、公共交通だけではアクセスできないような山もあるけれど、全部が全部そうではない。

 

今回訪れたシュエシャンを始め、武陵四秀と呼ばれる山々など、この山域であればバスでのアクセスが容易だ。

 

外国だと思うと視野に入りずらいけれど、こんな近くに南アルプスよりはるかに広大な山脈が広がっていると思えば、山岳愛好家なら誰しも興味がわいてくるのではないだろうか。

 

RPGのゲームをクリアした後のエクストラステージのように、続・日本百名山みたいな気持ちで見てみると、きっとワクワクすると思う。

 

興味を持った方はぜひ台湾の高山帯で新しい扉を開いて欲しい。

 

syue shan

ヨーロッパのアルプスやヒマラヤへ行くのと訳が違う。日本国内の山に登っているのとほぼ同じ感覚で今まで登ったことがない山に登れるのだ。