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久しぶりに税関で質問を受けた話

 

2日前のブログで台湾へ遊びに行っていたことを書いた。今月2回目、今年5回目だ。

 

最初から余談になるが、3週間前に訪台した時と比べ、コロナ関係の状況はさらに変わっていたように思う。

 

分かりやすいのは、現地でのマスク装着率。これは前回よりも下がっていた。明らかに日本の方が装着率は高いと感じる。

 

ただ、ローカルの人なのか、海外からの旅行者なのか、区別が付きにくいので、一概には言えないだろう。

 

日本帰国時のVisit Japan Webに登録する検疫手続(ファストトラック)は、今回も画面を見せることはなかった。これについては4月上旬から変わっているようなので、すでにワクチン接種証明書を登録しておく必要はないと思われる。

 

しかし、台北での搭乗手続時にワクチン接種証明書の提示を求められたので、準備はしておいたほうがいいようだ。私たちが最新情報を得て常にアップデートしていないように、地上係員だって同様だと思うからだ。

 

さて本題。

 

Visit Japan Webの話をすると、税関申告(携帯品・別送申告書)は以前のように用紙に記入してもいいが、スマホ経由で事前に登録しておくことが可能だ。

 

で、QRコードを表示して、専用端末でパスポートと一緒に読み取った後、ゲートを通過しようとしたところ、開く前に一度×印が表示されて、その後ゲートが開いた。通過したところ、係員さんに呼び止められた。

 

そして質問と手荷物チェックが始まった。

 

またか。。。

 

私は過去にも何度か質問を受け、手荷物を開けてチェックを受けたことがある。10回に1度くらいの割合だが、すべて新千歳空港での出来事なので、実際はもう少し頻度が上がるだろう。

 

税関法に触れるようなことは何もしていないし、係員さんだって職務で行っているのだからこれに関してとやかく言うつもりはない。

 

そもそも、私のような中年男がほとんど手ぶらに近い状態で単身帰国し、渡航歴も月一度ペースなものだから、怪しまれても仕方がないだろう。逆の立場だったら私だってそうするかもしれない。

 

しかし、旅の最後の最後、エコノミークラスでの長いフライトの末、到着ロビーに出る直前にこれを受けるのは決して気持ちがいいものではない。

 

私が同じ日本語話者だからまだいいものの、外国人がこういう対応を受けたらちょっと気の毒だ。「日本ってすごくしっかりしているな」ってポジティブに受け止めるだろうか?

 

もし自分が海外の空港で入国審査を終えた後に、税関で質問を受けたり荷物を開けさせられたりしたらちょっと焦る。

 

そもそもこれまで訪れた国の税関なんて、通過したことさえ記憶にないくらいあっさりしたものだ。それに比べて日本はかなり物々しい雰囲気だと思う。

 

何をもって最適解とするかは分からないが、近隣の諸外国よりチェック体制が厳しいと感じるし、そもそも申告書の存在があることすら違和感を感じるのは私だけではないと思う。

 

諸外国との温度差をなくしていったほうが、観光立国を目指す上ではベターな選択肢なのではないだろうか。