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旅人目線で感じた京都の夜

京都駅

 

1泊2日で京都へ出張し、昨夜は22時に帰宅した。せっかくの機会、奈良在住の旧友に再会したかったのだが、スケジュール的に厳しかったのでまた次回。

 

京都へ行くのは2014年に友人の結婚式へ行ったきり9年ぶりと記憶しているが、それ以前は高校の修学旅行と大学時代のバイクツーリングの2回だけだ。だから京都についてはほとんど無知であり、今回の訪問はとても新鮮な気分だった。とても魅力的な街だ。

 

今回の宿泊先は京都駅至近だったので、夕方、夜、朝と3度にわたって駅周辺を歩いてみた。

 

いずれの時間帯も、とにかく外国人観光客の多さに驚いた。先週シンガポールにいたときと似たような感覚。そして制服姿の修学旅行生も多い。

 

駅周辺でこんな感じなのだから、メジャーな観光スポットはもっと混雑しているのだろう。京都がオーバーツーリズム云々言われていることが分かった気がする。

 

私見としては、インバウンドの規制をするよりも、まず修学旅行生を京都以外へ行かせればいいのではないかと思う。私が高校生くらいの頃は京都・奈良が定番だったが、その頃だってすでに沖縄やソウルへ行くような学校もあった。

 

私が担当者なら迷わず海外へ行かせる。ホーチミンやバンコクへ行った方がずっと刺激を受けるはずだし、きっと昔より安価で行けるはずだろう。

 

さて、これまで少なからず旅をしてきた私だが、京都で感じた印象はまるでカンボジアのシェムリアップやラオスのルアンパバーンに匹敵するくらい外国人比率が高いということだ。

 

夜の街は東南アジアのように開放的なテラスでビールを飲むような感じではないが、屋内のやや高級なお店で静かに食事をしながらお酒を楽しむようなスタイルのお店は盛況だった。

 

これは私のような貧乏ひとり旅だと正直言ってツラいだろう。でもグループ旅行者にとっては、利用しやすいのかもしれない。

 

ちなみに今回は伊勢丹の上層階で宴席を設けてもらったのだが、京都市内を一望できるような全面ガラス張りの小料理屋さんがほぼ外国人観光客で埋め尽くされていた。

 

1人1万円はかかるようなお店だったが、彼らにとっては価格に見合った価値ある体験なのだろう。

 

まあ、私だって香港で1万円で夜景と食事とお酒を楽しめるなら、利用したいって思う。一緒に行く人がいないから行かないだけの話だ。

 

京都には古都としての魅力があり、景観を大切にするのも理解できるが、滞在中朝から晩まで四六時中ずっと古都の気分でいるのはツラいかもしれない。

 

やはり夜は居酒屋ではなく、もっと開放的にお酒を楽しみたいと思うだろうし、朝はカフェでゆっくりしたいだろう。

 

そういうニーズに応えられるような店舗が充実すると、もっと訪日観光客の満足度が高まるのではないかと思った。

 

京都ならではの特長はもちろん必要だが、国際標準的な夜の街や朝ゆったりできるようなカフェも充実してくるともっと魅力的な街になるかと思う。