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年賀じまいをした私が年賀復活した理由

 

2~3年前から年賀状を出さなくなった。

 

同時期に「年賀じまい」をした人が続出して、みんなも同じ思いだったことが窺える。ほとんどは同世代かそれ以上だ。そもそも最近の若い人は年賀状の存在すら認識していないらしい。どう考えてもSNSが合理的だ。

 

年賀状を出さなくなった瞬間、それまで100通以上やり取りしていたものが、10通程度まで減った。そんなものだったということだ。これぞ断捨離。これで良い。

 

一部には年賀状を「悪しき風習」と厳しめのことを言う方もいるようが、私の子供の頃は年賀状のやり取りが嬉しかった。当時はそれしか通信手段がなかっただけの話だ。

 

「年賀じまい」をした私であるが、今年は10枚だけ印刷を発注してみた。一部の人に送った。

 

親戚や勤務先の関係には出さない。リアルで頻繁に繋がっている人にも出さない。

 

問題は旧知の仲ではあるが、ここ10年くらいリアルで会ったり電話をしていないとか、SNSでも繋がっていないような人だ。そういう人に年始のご挨拶という不自然ではないスタイルで、繋がりを維持しておきたい。

 

そんな間柄なら断捨離してもいいのでは?という意見もある。

 

しかしどんなに仲が良い友達でも、大人の事情で会えないとか、会いにくい間柄というのがある。今は交流しなくても良いタイミング、そんな間柄もあるし、遠方に暮らしている友人もいるだろう。

 

そういう方に対しては、年賀状というツールは有用だと認識を新たにしたわけだ。 

 

現在の住所も電話番号もメールアドレスもお知らせできて、近況も伝えられる。

 

年賀状は悪くない文化なのかもしれない。