名もなき家事とは、家事に付随する家事のことを言うらしい。
例えば「ごみ出し」と言えば、ごみステーションにごみを持って行くことだが、実際にはすべての部屋のごみを1カ所に集め、新しいごみ袋に取り換えるという作業も付随して発生する。こういうことを名もなき家事と言うらしい。
独り暮らしをしているとよく分かるが、こういうものが結構ある。
タオルを取り換えるとか、詰め替え用洗剤を補充するとか、固めるテンプルで油を固めて廃棄するとか。特に詰め替えるとか補充作業って結構多いものだ。
こういう作業を休日に行ったり、帰宅後の時間を割り当てるのは時間がもったいないし、何よりも面倒くさい。掃除や洗濯など普通の家事だってある。
しかも休日や帰宅後に家事全般を一気に片付けようとすると、自分のペースでダラダラやってしまいがちだ。高パフォーマンスで次から次へと片付けるのが難しくなる。
さて、本題。
私は出勤前に10分だけ時間を作ってそういうことをやることがあるが、最近は雪が解けて外の移動が楽になったので、昼休みに帰宅してやることも多い。
私は職住近接なので、自転車で10分もかからず帰宅できる。
休憩時間にランチとスマホをいじって、ちょっとお昼寝というのが私のこれまでだったが、そもそも昼休みに「休む」ほど疲れていない。エンジンをかけっぱなしで走り続けられるはずなのだ。
で、何をするのが一番いいか考えたみた。
私の最適解は名もなき家事だ。それとスーパーでの買い物。
休憩時間1時間のうち、15分を移動時間としても残り45分は名もなき家事に充てられる。もちろん洗濯物を取り込むとか、掃除機をかけるとか、トイレ掃除をするとか、そういうのもできる。
実はこれに気付いたのは、コロナ禍で在宅勤務をしたときだった。「昼休みって使えるな」って。
昼食は?という疑問あるが、私は食品会社勤務で頻繁に検食もするので、むしろ食べなくてもいい。
1日は1440分で、起きている時間を差し引くと10分は1日の1%に相当するという。そう考えると45分は大きい。
昼休みに一度帰宅すると、頭の中が一度リセットされて、午後の仕事が朝イチのような気持ちでスタートできるというメリットもある。昼寝に近い効果を実感している。
昼寝こそしていないが、家事であれば頭を使わず休むこともできる。ただスマホをいじっているだけも文字を読むから結構頭を使うものだ。
機械のように1日中同じペースで動き続けることができればよいが、人間はそうはいかない。私だって帰宅後はビールを飲みながらダラダラ動画を見ることも多いし、休日もそういう時間を過ごす。
だから日中の活発に行動できる時間帯を、会社での勤務だけに全力投球するのはもったいない。朝の時間活用も大事だが、昼休みの積極的活用にも注目したい。