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借家の所有者が変わった話と今後について

いま住んでいる借家の管理会社が2年前に変わり、その後マンション名まで変更になった。

 

えっ?そんなことあるの?って不思議に思っていたら、それから1年くらい経って地方裁判所の方が内見に来て、債権者の金融機関が競売にかけていることを知った。

 

さらに最近になって、新しい所有者から文書で通知があった。

 

通知の内容を簡潔に言えばこうだ。

 

今後退去するか、前所有者と同じ内容の契約を新たに締結するか、今月中に決めて欲しいとのこと。

 

前所有者と同じ内容で新たに契約してくれるのであれば、良心的な話だ。

 

しかし、新所有者の持ち物になったのはすでに4カ月前のことで、その間に何も言ってこなかったことに不審点を感じる。

 

その間、私は前の管理会社に家賃を支払い続けていたわけであり、本来は新所有者に支払うべきものだからだ。

 

所有者移転の事実を知らなかったにせよ、法律上は新所有者の持ち物になった時点から新所有者に対して家賃を支払う義務があるらしい。

 

前の管理会社に支払った分は誤払いであって、新所有者が遡って請求してきてもおかしくない。誤払い分は新所有者が取り戻すのではなく、支払った本人が取り戻すのが筋だ。

 

そもそもなぜ新所有者は4カ月も放置してきたのだろうか?単純に事務的なものだろうか?私はこの業界に詳しくないからなんとも言えない。

 

法律上、退去猶予期間は6か月になっている。残り2カ月という今の段階になって伝えてきたことに何かの意図が見え隠れすると考えるのは、私の考え過ぎだろうか?

  • パターン①退去するんですか、ではどうぞ。
  • パターン②新たに契約するんですか?ではまず遡って4カ月前からの家賃をお支払いください。誤払い分の返還請求は旧管理会社にご自身でしてください。応じてくれるかどうかは分かりませんが。

みたいになるような気がする。そうなると後者を選んだ人は、急にそんな大金の負担は出来ないだろうから、結局自己都合で退去していくことになるように思う。

 

このマンションは全世帯ワンルームなので、単身者がほとんどだと思う。

 

しかも家賃が3万円未満なので、生活保護者もいるだろうし、学生や新卒社会人なども多いだろう。法律のリテラシーが高い人は少ないだろう、と新所有者は考えてふっかけてくるかもしれない。

 

そして何よりこのマンションは世帯数が30世帯もあるのに、春から新規入居が全くなく、賃貸情報のサイトを見ても新規募集をしていない。郵便受けに養生テープが張られている数を数えてみたら9世帯もあった。

 

私が思うになるべく自然減の数を増やし、残っている世帯の退去にかかるコストを減らそうと考えているのではないか?私の考え過ぎだろうか?

 

想像するに、このマンションは早々に取り壊して更地にする計画なのではないか。何と言っても築30年を超えているし、駅からも近い好立地だからだ。

 

困った時のChatGPT

私には弁護士の知人がいないので、ChatGPTにこの問題と私の考えを相談してみた。

 

新所有者からの通知文も一言一句そっくりそのまま入力してアップロードし、法律的な読み説きもお願いした。

 

新所有者が反社会勢力との関りがあるケースなど、慎重を期して想定し、どのような対応をすべきか提案してもらった。

 

結果、内容証明郵便で意思を伝達することが最も適切ということになり、文章のひな形も作ってもらった。

 

私の人生で内容証明郵便を使ったことは初めてだ。

 

今後の人生で自分が泣き寝入りをしないためにも、こういう機会を学びの機会として前向きに捉えたい。

 

すべて私の杞憂で終わればよいが、慎重には慎重を期したい。

 

結果はどうなるかまだ分からない。

 

いずれにせよ私の勘が的中すれば、2018年から約7年半住んだこの部屋とは今年中に別れを告げなければならないような気がしている。準備だけはしておこう。

 

円満に立ち退きを成立させるためにも、これから立ち退き料の交渉もあるだろう。それに冬の引っ越しは大変だ。相手の出方を待って、優位に交渉を進めたい。

 

人生で引っ越しは10回以上しているけれど、本当に面倒なんだよなぁ。。。