こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です
今日に話題は幌天狗。そんな山聞いたことないよっていう方も少なくないでしょうが、増毛山地の名峰群別岳の南西2.37kmにある三角点1222.1mのことを、通称「幌天狗」と呼びます。
浜益10峰として知られ、林道から山頂まで緩やかで幅広いスロープを持つこの山は、スキーの山として親しまれてきました。
さらにコンディションが良ければ、群別岳までアプローチすることができますが、幌天狗から群別岳や浜益岳を眺めたら、十分満足できる人が大半ではないかと思います。
そんな幌天狗へ残雪期にスノーシューで訪れてみました。
幌の集落から幌川に沿って道を進む
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=666x10000:format=jpg/path/sf47b2cf0a041c862/image/ifa8a4d556b856c33/version/1518086680/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
幌天狗へ訪れるには、石狩市浜益区の幌の集落から、幌川に沿った道に入ります。
舗装が途切れた地点に縦列で車両を止め、未舗装の道を200mくらい歩くとゲートがありますので、そこから林道を登っていきます。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i82a3460d3e024ecb/version/1518087183/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
林道にはゲートがあり、少し歩くと右側に分岐する林道があるので、そちらを進みます。地理院地図では標高点・116の南に実線道(浜益岳林道)がありますが、その南の点線道を、標高点・550に目がけて登っていきます。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ic6ced4cf5abebcd2/version/1518087507/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
最初のうちは雪が解けて土が露出しがちですが、高度が増せば、だんだんと雪が繋がっていくので大丈夫。
地図を見ると分かりますが、林道が何回か屈曲しているので、うまくショートカットして歩けば時間を稼ぐことができます。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=666x10000:format=jpg/path/sf47b2cf0a041c862/image/i2e3663a9a8a393ad/version/1518087673/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
そうして林道跡をショートカットしながら、標高550mの台地に上がります。
標高点・745付近まで広い平原を進みますが、北に見え始める浜益岳に見とれていると、誤って北進してしまうので、コンパスを見ながら東北東方向に歩きましょう。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ic8033d8e638a0823/version/1518088023/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
標高点・745へ差し掛かると、目指す幌天狗が見えてきます。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i78b28673099ff89d/version/1518088227/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
幅広い尾根は樹木が少なく開けており、振り返ると日本海や黄金山を一望することができます。
ちなみに途中で下山して来られた方から、群別岳へは全層雪崩で行けなかったとの情報をいただきました。
![黄金山](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i826e853b0cb78479/version/1518088458/%E9%BB%84%E9%87%91%E5%B1%B1.jpg)
名峰「黄金山」も、幌天狗への尾根から見ると、端正な姿をしています。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/i1d9a2fbb0226d89c/version/1518088669/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
後半はやや登り基調となりますが、目指す幌天狗の山頂が見えるので気持ちが楽です。
そう、日差しが強いので、サングラスと帽子は必須アイテム。
幌天狗からの眺めは、とにかく最高だった!
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/ie65767100f5dbdea/version/1518088921/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
山頂にはなんと標識が設置してありました。
無雪期には来られないので、ちょっとレアですね。
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=666x10000:format=jpg/path/sf47b2cf0a041c862/image/i6cbaaf178d7b6db8/version/1518089086/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
山頂からは、真正面に群別岳。背後に暑寒別岳。何度見ても、どこから見てもカッコ良すぎです。
今回は群別岳には登れなかったので、2017年に別ルートから再チャレンジ。
【群別岳】残雪期に登りたい人必見!5月の連休にツボ足で日帰りしてみよう!
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=666x10000:format=jpg/path/sf47b2cf0a041c862/image/i4e45348c96f1b531/version/1518089097/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sf47b2cf0a041c862/image/iffd9404187dd0efc/version/1518089190/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
右手には奥徳富岳。こちらも浜益10峰。その背後、左奥に南暑寒岳も。
南暑寒岳は2019年7月に3度目の訪問を果たしました。やっぱり増毛の夏山は爽やかで清々しい!
【雨竜沼湿原・南暑寒岳】ゲートパークへのアクセスや服装、7月上旬の開花状況など
![幌天狗](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=666x10000:format=jpg/path/sf47b2cf0a041c862/image/i3e55d2dc7c4c4f6d/version/1518089372/%E5%B9%8C%E5%A4%A9%E7%8B%97.jpg)
帰りは標高点・1044から一気に尻滑り。
ツボ足やワカンで来ても、こんな滑りが楽しめます。むしろここに限って言えば、スキーより無邪気に遊べます。
落差100m近い天然滑り台を無邪気に滑る、70代の女性たち。いくつになっても「遊び心」を忘れてはいけません。
幌天狗、一度登ってみませんか?スキーでなければ帰りも3時間くらいかかりそうですが、きっと大きな満足感が得られますので、イチオシの山の一つです。
〇2020年4月の幌天狗
なお、北海道雪山ガイドに詳しい情報がありますので、ぜひこちらも併せてお読みください。