【北根室ランチウェイ】冬期間の雪の状況と一般道を繋いで歩く方法

 

北根室ランチウェイは、中標津町から弟子屈町美留和までの全長71.4kmのフットパスで、KIRAWAYという愛称で親しまれています。

 

そもそも山岳地帯が多い日本では、ロングトレイルを歩くという文化があまりありません。しかし、北根室ランチウェイでは、生活圏と自然歩道をうまくマッチングさせて全長71.4㎞ものロングトレイルを構成し、キャンプ場や民宿、牧場のトレーラーハウスなどで宿泊をしながら、数日かけて楽しむ工夫がなされています。

 

6つのステージで構成され、楽しみ方は多種多様だと思いますが、公式ウェブサイトでのモデルプランでは、全ステージを歩くのではなく、おおむね1日20km程度を2泊3日で歩くようなプランが紹介されています。ですから、各自のスケジュールに合わせて柔軟な計画を立てることが可能です。

 

私がこの魅力を感じたのは1月、週末の2日で楽しもうと思いました。結局、雪解けまで待てずに2月に決行したものの、考えていたよりもはるかに雪深く、気象条件も悪化していることもあって、途中で大幅に計画を変更。中標津町から摩周駅までのほとんどの区間を、一般道を使って歩きました。

 

この記事では、積雪期に北根室ランチウェイを歩こうと考えている方に向け発信します。少しでも参考になれば幸いです。

 

中標津バスターミナルから開陽台を目指そう

北根室ランチウェイ

 

北根室ランチウェイのステージすべてを、サポートなしで歩くことを考えた場合、入口と出口が異なることが一番の課題になります。

 

ただ、一般的な登山と異なる点として、入口も出口も公共交通機関を利用することができるため、待ち時間さえうまくコントロールできればいいわけです。登山に比べれば、行程の途中でヘルプを求めることも容易です。

 

最初のステージ1が中標津町を起点としているため、多くの人は中標津町から西行きに行動するでしょうから、中標津バスターミナルか、中標津空港がスタート地点になることと思います。

 

札幌出発の場合、根室行きの深夜バスに乗車し、中標津バスターミナルで途中下車してスタートできます。金曜の夜に仕事を終え、週末ですべて歩くということも選択肢の一つ。

  

北根室ランチウェイ

 

まずは、最初の目的地開陽台を目指して歩き始めます。開陽台や武佐岳、養老牛温泉など観光資源が多い町ですが、市街地を歩く機会は滅多にないでしょう。

 

最初は「ゆめの森公園」まで約2kmの道のり。

 

コンビニに寄り道して食料を調達することもできます。

 

北根室ランチウェイ

 

道東の2月。早朝の気温はマイナス10度以下ということも。

 

北根室ランチウェイ

 

ところどころに表示がされており、子供たちと一緒に歩くと、冒険心を掻き立てられるかもしれません。オリエンテーリングのようなイメージ。

 

公園のなかのシンプルな表示ですが、地元自治体との調整や実際の設置作業など、有志で行うとなると大変なものですよね。

 

公園内を歩くためには、スノーシューかスキーが必要なくらい積雪があります。

 

夏には何でもない道も、冬に歩くと1時間以上を要します。

 

中標津空港

 

公園の裏手から中標津空港へ。

 

ルートでは次に牧場の敷地内を歩くことになりますが、ラッセルが現実的ではないので、公道だけをつなげて開陽台へ向かいます。

 

北根室ランチウェイ

 

歩くスピードでなければ、気付けない表示。歩く人のために表示をしているということ。

 

まったく無駄がなく、設置した方々のスタンスが垣間見られます。

 

北根室ランチウェイ

 

どこまでも続く一本道。二十六線はほぼ一直線に7kmもあるんです。

 

開陽台まで、誰ともすれ違わないなんてことも。

 

開陽台

 

第1ステージの終点、開陽台。

 

冬景色を見られる人は、訪れた人の1%もいないでしょう。

 

桜井牧場さんの敷地内をショートカットしても、4時間を要します。

 

開陽台

 

冬期間の展望館は、閉鎖されています。

 

自販機の利用やトイレの利用もできませんので、暖かい飲み物が必要なら、コンロを持参するといいですね。

 

開陽台

 

屋外のトイレも利用できません。

 

開陽台から牧草地帯を歩くところをエスケープして摩周駅へ

北根室ランチウェイ

 

開陽台から第2ステージ。

 

北根室ランチウェイ

 

ランチウェイなので、牧場やバックカントリーを歩くことに、本来の楽しみがあるのですが、雪の状況や気象状況を勘案して、柔軟にルートを変更する工夫も面白いでしょう。

 

北根室ランチウェイ

 

牧場の片隅で一休み。

 

趣味でウォーキングをされている方には、ぜひ一度歩いてもらいたいと思います。

 

登山ともまた違う楽しみ。スピードハイクでは経験できないような時の流れ方。シンプルですが、おそらく多くの人にとって、初めて感じる何かがあることでしょう。

 

北根室ランチウェイ

 

人気のモアン山へは、天気がいい日に訪れたいポイントですね。

 

西別岳や摩周湖畔の道もステキなハイキングコース。

 

北根室ランチウェイ

 

天候が悪くてエスケープするには、道道885号で標茶町へ、国道243号を左折して弟子屈町へ入ります。

 

北根室ランチウェイ

 

弟子屈市街地までは15kmあり、途中に峠もあります。

 

交通量がそこそこあるので、冬の徒歩は推奨できません。

 

摩周駅

 

ステージ5と6の正規ルートを通過した場合、ゴールとなるのは美留和駅。

 

エスケープして一般道を歩くルートとなった場合、摩周駅をゴールとするのが妥当です。

 

 

おわりに。北根室ランチウェイに、多くの方が関心を寄せていただければ嬉しいです。

 

※この記事は2015年2月8日の旅程をもとに作成しました。

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