【LCC】天候欠航の場合まずはどうする?|事前に知っておきたいリスクと回避方法

LCC欠航

更新日2018年9月4日

 

LCCには天候等による遅延や欠航のリスクがあるということは、みなさん十分にご承知かと思います。チケット購入時にある程度遅延することを想定して、余裕を持ったスケジュールを組んでいる方も多いでしょうが、欠航するリスクまで考えている方は、意外と少ないようです。

 

筆者は札幌在住のためLCCの国際線が圧倒的に少なく、海外へ渡航する場合はもっぱら成田や関西空港からの出国が多いのですが、その場合の国内線もLCCを利用します。

 

今回、ピーチの関西空港ー香港線をセールで往復13,620円で購入し、前日の夜にジェットスターで新千歳ー関西空港を手配していましたが、3月の爆弾低気圧による影響をまともに受けて、欠航の憂き目に遭うことになり、すべての航空券と宿泊をキャンセルすることになりました。

 

欠航便以外の後行程は、航空券も宿泊費もほとんど全額が戻ってこないような状況に陥ったことを教訓に、この記事では、LCCのセールで国際線を個人で手配する方に向けて、

  1. 欠航時のお知らせを受けてからの初動。結論は自分で速やかな対応をするしかない。
  2. LCCとレガシーキャリアのキャンセルについての相違点
  3. LCCからLCC等へ、国内で乗り継ぎをする場合のリスク
  4. そもそも地方空港からLCCを乗り継いでの海外渡航は、本当に格安なのか?
  5. エクスペディアを例に、海外ホテルを「返金不可」プランで予約した場合のキャンセルはどうなるのか?

これらの内容をお話していきます。

 

事例:ジェットスターが欠航の場合|案内はメールで届く

欠航

 

今回のジェットスターの場合、欠航の第一報はメールで届きました。

 

メールが届いたのが、出発の約7時間30分前。それ以前に新千歳空港のウェブサイトで欠航の情報をキャッチできたことから、天候由来による遅延や欠航が予想される場合は、空港のウェブサイトで自ら主体的に情報収集することを推奨します。

 

なお、ジェットスターの公式ウェブサイトでも、新千歳空港のウェブサイトでも、午前8時の段階では平常通りの運航予定でしたので、早朝の段階で欠航の判断が下されるとは限らない、ということを念頭に置いておきたいですね。

 

またこの日の状況としては、午前中の天候が雪正午過ぎまで風が強く夕方以降急速に回復していきましたので、夜20時10分の便は欠航しないだろうと楽観視していましたが、日中の便に大幅な遅延が発生したため(メールの内容では「技術的な要件による欠航」とありましたが、、、)、結果として玉突きで最終便が欠航になったものと推測されます。

 

さてこのような場合、ジェットスターでは、公式ウェブサイトからチャットで問い合わせをすることができるので便利です。天候により多くの便に遅延や欠航が生じる場合、電話が繋がりにくい状況になりがちですが、チャットでの対応はスムーズです。ただし、当日便の振替えや行き先変更などはチャットでは出来ませんので、どうしてもその日のフライトで飛ばなくてはならない場合は、(他社便を含めて)ウェブサイトで新規に航空券を手配するか、あるいは電話での対応になります。

 

LCC各社によってこの辺の対応は異なるでしょうが、LCCのリスクを踏まえて航空券の手配をしている以上、航空会社に何とかしてもらおう、というのはナンセンス。こうしたリスクが現実となることを十分にイメージして、あらゆる対応方法について事前に検討しておくことが大切です。

 

なお、上のキャプチャにある振替便に関する案内メールは、最初のメールから約2時間後の案内で、ご覧のとおり、最も日程が近い便でも3日後という内容です。これでは翌日の出国便に間に合いませんので、全額払い戻しの一択となります。

 

払い戻しは、航空券購入時の

  • 運賃
  • 各種税金
  • 支払手数料

これらを、購入時に利用したクレジットカード会社を通じて、全額を返金してもらえます。処理には15日程度かかる場合があるとのことですが、今回のジェットスターさんは、もっと早い返金対応をしていただけました。 

 

天候による遅延や欠航の場合「諦める」一択なのか?

 

実は今回の旅程では「春の嵐」による遅延を想定し、リスク回避のために

  • 関西空港から、香港への出国便は翌日の午後
  • 前日夜に新千歳から関西空港入りして、1泊をする

という対策を取っていたのですが、結局のところ、新規に他社便を手配した場合、

  1. レガシーキャリアの普通運賃では4万円以上の支払いとなるため、出費が大きすぎる
  2. ピーチやジェットスターの翌日便はすでに満席、或いは出国時間に間に合わない
  3. 中部国際空港や成田空港に飛んで、陸路で関西空港まで移動した場合、コスト的にも合わないし、時間的にもタイトになる

ということがわかりました。

 

さらに、天候によって多くの航空会社で遅延や欠航が発生した場合、フライトを変更する乗客が膨大に増えるため、新規の航空券の確保すら難しい状況になります。スケジュールをコストより優先できる方であれば、問題解決への選択肢が増えますが、LCC、特にセール時での発券のみでレジャーの旅程を組んでいる方にとっては、これでは明らかに費用対効果が見合いません。そうなると選択肢は「諦める一択となりそうです。

 

こういったリスクに対して、LCC各社では追加料金で購入できる保険を準備しています。例えば「Peachチケットガード」(2018年3月現在)のような保険もありますし、料金プランによってはキャンセル時にポイントで戻してくれるプランもあります。このあたりは、リスクに対する個々の考え方によって、判断が分かれるところです。

 

また、クレジットカードによる補償が受けられる場合もありますので、特に券種がゴールド以上のカードを保有している場合は、請求できる可能性があります。

 

結局のところ、私のようにLCCのセールで国際線の手配をし、地方空港から東京や大阪、名古屋を経由して海外へ出国する場合は、

  1. 国内線は機材のやり繰りが柔軟なレガシーキャリアを利用する
  2. それでもある程度の遅延を考慮した旅程を組む

というのが最良かと思います。 

 

次の旅程が他社便の場合、キャンセルしたらどうなるの?

 

まず今回、私が購入したフライトですが、

  1. 新千歳→(ジェットスター)→関西
  2. 関西→(ピーチ)→香港
  3. 香港→(ピーチ)→関西
  4. 関西→(ANA)→新千歳

といった内容です。この旅程の一番最初であるジェットスターの欠航によって、その後のピーチ(LCC)のフライトとANA(レガシーキャリア)のフライトをキャンセルする場合、いったいどうなるのでしょうか? 

 

事例:自己都合でピーチの国際線をキャンセルをする場合

peachキャンセル

 

ピーチもLCCなので、キャンセル時の返金はありません。しかし前述のとおり、料金プランには3種類の設定があり、バリューピーチやプライムピーチといった上位プランで航空券を購入した場合、そのほとんどをピーチポイントで返却してもらうことが可能です。

 

実際、公式ウェブサイトでは、バリューピーチのプランのセールスポイントととして、「お友達や家族とのご旅行にぴったり」と謳っており、今回の私たちのように、親子で2名分をキャンセルする場合には、欠航による損失額が大きくならずに済みます。複数名での旅行の場合、天候以外でも突発的な病気などでのキャンセルリスクが高まりますから、こういったプランでの購入も積極的に検討すべきかもしれません。 

 

事例:ANA旅割75をキャンセルする場合

ANAキャンセル

 

レガシーキャリアをキャンセルする場合、出発前であれば早期の割引プランでも返金されます。今回の旅割75では支払額の60%と払い戻し手数料が減じられ、約35.6%が返金されます。

 

私は、ほとんどレガシーキャリアを利用しませんが、ピーチやジェットスターは関西や成田を起点にして、新千歳空港へやって来る便で、最終的には関西や成田に戻ってため、新千歳→関西の早朝便や、関西→新千歳の夜行便は、レガシーキャリアを使わざるを得ないのが現状です。

 

そういったわけで、今回はANAで旅程を組まざるを得なかった、ということが、結果として少額の返金を得られることになりました。 

 

そもそもLCCの国際線セールは、本当にお得なのか?

 

最近、LCCのセールで国際線を手配することは本当にお得なのか?と自分自身に問うことがあります。セールで購入したチケットは間違いなく安いというのが私の結論ですが、旅程の組み方によっては、それがスポイルされることがある、という点は見逃せません。

 

ではどういう旅程を組むとお得で、どういう場合がそうではないのかについてお話していきます。 

 

国際線セールがお得な場合とは?

 

まず航空会社によって、価格の打ち出し方が異なることを知っておかなければなりません。多くの場合セールで提示される価格は運賃であり、諸費用が含まれていないことが多いのです。諸費用と一括りに書きましたが、最も大きいのが空港使用料です。空港使用料には内訳が存在しますが、ここではそれらすべてをまとめてお話します。利用する空港によって空港使用料が異なり、国内線と国際線でも大きく異なりますし、ターミナルによっても異なります。

 

総じて、関西、羽田や成田、中部の各空港では高く、新千歳や福岡、那覇が割安な傾向があります。そのため、

  1. 地方空港から直行便で出国する場合
  2. 関西空港の第2ターミナルや成田空港の第3ターミナルから出国する場合
  3. エアアジアやスクートのように、セール価格に空港使用料が含まれている場合

これらの場合が、セールのなかでも特にお値打ち感があります。

 

セール運賃に空港使用料が含まれていない場合、発券手続きを進めて最終的な請求金額が割高に感じることがありますので、注意が必要です。

 

さらに、決済にかかる手数料数百円が上乗せされるため、旅程が多くなればなるほど、これらのコストが多くなり、決して無視できない価格になります。

 

ちなみに、エアアジアの国際線航空券を購入するときは、銀聯カードがお得です。手数料がかなり格安になります。ただし、日本国内で発行できるクレジットカードの券種が限られています。詳しくは、下記の関連記事をご覧ください。

 

エアアジア

エアアジアヘビーユーザー必見!決済手数料を安くするために、Trip.comグローバルカード(銀聯)を申し込もう。2019年3月31日までがお得


事例:エアプサンで予約する場合

エアプサン

 

例えば上記のキャプチャはエアプサンの例ですが、片道運賃5,000円のチケットを往復で取得した場合でも、燃油サーチャージと空港使用料が別途4,330円請求されます。

 

 

事例:チェジュ航空で予約する場合

チェジュ航空で予約する場合

 

こちらは、チェジュ航空で予約する場合のキャプチャ。運賃が往路7,500円、復路700円というセール運賃ですが、燃油サーチャージや空港利用料を加味すると、結果として13,410円になります。それでも大変お得なのですが、海外の空港でも空港諸税が高い場合が多く、韓国の仁川国際空港もその部類に入ります。

 

事例:香港エクスプレスで予約する場合

香港エクスプレスでの予約

 

こちらは香港エクスプレスの場合です。往路の出発地である羽田空港も、復路の出発地である香港国際空港ともに空港諸税が高めのため、運賃が15,160円であるにもかかわらず、空港諸税と手数料で8,290円+予約管理1,360円と、運賃の半分くらいが上乗せされているような印象を受けてしまいます。

 

事例:エアアジアジャパンで予約する場合

エアアジアジャパン

 

こちらは「エアアジア・ジャパン販売開始記念特別セール」で名古屋ー新千歳片道5円(税込)セールで往復を購入したキャプチャ。

 

空港税とクレジットカード決済の手数料が加わり、総額1,430円となっています。それでも破格。

 

 

事例:エアアジアXで予約する場合

エアアジア

 

よほど特殊なセールでない限り、エアアジアの価格表示は「オールインフェア」なので、空港諸税が含まれたセール価格になっていますので、この他には決済時の手数料だけをみれば大丈夫です。 

 

事例:SCOOTで予約する場合

スクート支払い

 

スクートも同様。セール時の価格表示は支払手数料を除く価格なので、誤差が少ないですね。

 

 

国際線セールがお得でない場合とは?

 

それでも、国際線セールがお得ではないということは、まずあり得ません。絶対お得なのです。ただ、お得感を最大限に享受できない場合があるのは事実です。それは、

  1. 地方から陸路や国内線を利用して出国空港で乗り継ぐ場合
  2. 現地のホテルが割高な場合

これらの場合、航空券とホテルがセットのプランを予約した方がお得な場合がありますし、レガシーキャリアの直行便とほとんど変わらないような場合もあるでしょう。

 

具体的には3大都市圏にお住まいで、出国する空港までの移動が概ね往復5千円以内に収まる場合を除いては、地方からの乗り継ぎで海外旅行へ行くことは、セールの恩恵が得られにくい傾向があります。旅程が複雑になればなるほど、冒頭のような天候等によるリスクも含んでいます。

 

また、現地で3千円程度の格安ホテルが手配できない場合で、さらに2名以上で旅行される場合も、ツアーの方が割安なことがあり、万一の際の損失も手当てが得られます。具体的には香港、シンガポール、ホノルルあたりです。

 

では、セールの恩恵を最大限に受けられなくても、なぜ地方在住者がセールを利用して海外渡航をするのでしょうか?メリットはあるのでしょうか?私は、次のように考えます。

  1. 国際線の発着が深夜早朝に多いので、週末の弾丸トリップのようなタイトなスケジュールに最適なことが多い
  2. 航空各社のセールが頻繁に行われているという事実から、タイミングをずらして2社以上のセールを組み合わせ、2か国以上の旅程を組むことができる

といったところだと思います。私の経験で言えば、

  • 新千歳(ピーチ)→関西(エアアジア)→バンコク(エアアジア)→香港(バニラ)→成田(バニラ)→新千歳
  • 新千歳(ジェットスター)→成田(スクート)→バンコク(エアアジア)→ホーチミン(バニラ)→成田(ジェットスター)→新千歳
  • 新千歳(ジェットスター)→成田/羽田(エアアジア)→クアラルンプール(エアアジア)→ジョホールバル/シンガポール(エアアジア)→クアラルンプール(エアアジア)→新千歳

このような旅程に魅力を感じるかどうかは別として、少ない休日であちこちへ行きたい、という方にとっては、地方在住者でもLCCの国際線セールで成田や関空へ移動する価値があるかもしれません。 

 

事例:エクスペディアで予約した海外ホテルをキャンセルする

 

最後に宿泊先のキャンセルについて少しだけお話します。

 

まず国内の宿泊施設は、宿泊約款や違約金に関する規定があり、キャンセルする場合は、その定め通りの違約金等が発生します。

 

※追記

このとき、じゃらんのウェブサイトから予約していた「ホテルアストンプラザ関西空港」さんは、キャンセル時に欠航を伝えたためでしょうか、約1か月後に予約時に決済した代金の全額を返金してくれました。このような良心的な宿泊施設があることを追記しておきます。

 

海外ホテルを個人で手配する場合、各種ウェブサイトを利用することが多いと思いますが、ここではエクスペディアで予約したホテルのキャンセルについてお話します。

 

エクスペディアで予約する場合、「返金不可」というプランと「キャンセル手数料無料」というプランがあります。

 

過去に「キャンセル手数料無料」で申し込んで決済が終了した後に、宿泊日を1週間後に変更したことがありますが、ウェブ上で手続きが完了し、完全に手数料無料で応じてもらえました。

 

では、「返金不可」のプランで申し込んだ場合はどうでしょうか?

 

この場合ウェブサイトからではなく、エクスペディアのカスタマーサポートに電話で問い合わせをします。

 

今回、私の電話を応対された方は韓国出身の方のようでしたが、もちろん日本語で大丈夫です。キャンセルの理由を尋ねられた際、フライトが欠航になった旨を伝えると、即座にホテルに問い合わせをしてくれ、返金が可能かどうかを確かめてくれました。

 

結局のところ、予約した2軒とも「返金不可」との回答でしたが、迅速に対応してくれました。あるブログ記事では、返金してくれたという記述がありましたので、もしかすると「返金不可」のプランでも可能性がないわけではない、ということを付け加えておきます。

 

エクスペディアの「キャンセル手数料無料」と「返金不可」のプランでは、価格差がそれほど無いことが多いので、ホテルの価格帯が低い場合は「返金不可」でも構わないでしょうが、価格帯が高い場合は「キャンセル手数料無料」のプランを選択することも、検討すべきかもしれませんね。