【夕張岳|日本二百名山】林道でヒグマ遭遇、マダニに咬まれる|冷水コースと馬の背コース

山行日2015年5月24日

 

こんにちは!やまたび北海道のコモ子です。

 

今日は夕張岳のお話です。

 

夕張岳は日本二百名山に選ばれており、花の百名山でも新・花の百名山でも紹介されている人気の山ですよね。

 

夕張岳単独でのカタチより、周囲の前岳や滝ノ沢岳、熊ケ峰と合わせて、総合的な山容が特徴的。

 

大雪山系や日高山脈の主要な山々からでも、雲海に浮かぶ山頂を確認することも出来ます。

 

登山コースは夕張市側にメインとなるルート(大夕張コース)、南富良野町側にややマイナールート(金山コース)があります。

 

この記事では、夕張市側の林道が冬季通行止めが解除される前、5月にシューパロ湖から徒歩で往復40㎞を日帰りしてみた内容をお伝えします。

 

平成29年は林道の通行止めが解除にならなかったのですが、平成30年は通行できるようになったため、多くの方が訪れるようになりました。

 

なお、林道の通行規制に関する情報は、こちらの記事でご案内しています。

 

シューパロ湖畔から鹿島林道を歩いて夕張岳登山口へ

シューパロ湖

 

5月、林道にはすでに残雪がないことは容易に想像できました。

 

でも、高山植物を楽しむことはできないので、登っている人は皆無だと思います。

 

林道の開通は毎年6月中旬頃なので、そもそもシューパロ湖畔からヒュッテまで林道を歩く人もいないでしょう。

 

札幌から約2時間の距離ですので、5時前には湖畔を出発することができました。

 

夕張岳

 

シューパロ湖から夕張岳ヒュッテまでは、ほぼ一本道です。

 

厳密には、

  1. 市道奥鹿島線(舗装区間)
  2. 鹿島林道(未舗装)
  3. 鹿島支線林道(未舗装)

という3部構成になっています。大部分が鹿島林道です。

 

 

今回は、この区間を歩いたり走ったりして、ヒュッテまで行こうという計画です。

 

舗装区間は快適に走ることができ、約50分で未舗装区間へ到着です。

 

鹿島林道に入り、未舗装の区間に入ると、勾配が急になる箇所があるので、足ったり歩いたりして詰めていきます。

 

9.4kmという距離は、歩けば長いですが、軽く走れば1時間ちょっとの距離です。

 

普段から走る習慣がある方であれば、それほど敬遠するまででもないでしょう。

 

ピンチ!鹿島林道でヒグマに遭遇!

夕張岳鹿島林道

 

さて、鹿島林道を歩いている最中、ヒグマに遭遇しました。

 

お互いに気付くのが遅れたため、びっくりです。

 

状況はこうです。

 

右側の林内でガサガサという物音がしました。目を転じると、ヒグマ1頭が4時の方向に走って去って行きました。つまり、林道と90度交わる線に来るまで、私もヒグマも気付かなかった、というわけです。

 

これはハッキリ言って、かなり衝撃的です。もう、心臓が止まるかと思いました。

 

 

林道沿いには、ペンケモユーパロ川が流れており、ちょうどその河畔林にヒグマがいたわけですね。

 

川が近いため水の音が大きく、ヒグマも私の気配や鈴の音に気付かずに、きっと驚いたのでしょう。

 

登山道でのヒグマ対策には、鈴の音だけでもいいのでしょうが、こうした河畔沿いの林道歩きや山菜取りの場合は、もっと対策を強化すべきかもしれません。

 

これ以降、笛をピッピッと吹きながら、体操のお兄さんのように行進します。これで十分!?

 

夕張岳ヒュッテから、冷水コース登山道を登る

夕張岳

 

シューパロ湖から2時間10分で、夕張岳ヒュッテに到着。

 

ここから冷水コースに入ります。

 

 

もうヒグマに遭遇することはないだろう、と笛を吹くのは止めて、ラジオのボリュームを全開にして登り始めますが、ザーザーとノイズが入るとイライラしますよね。

 

ラジオのノイズが嫌なので、最近はスマホにダウンロードしたオーディオブックや語学を聞くことが多くなりました。

 

冷水コースは沢地形なので、かなり雪が残るだろうと思いましたが、5月下旬にはほとんどありませんでした。

 

夕張岳

 

石原平まで約1時間40分。

 

一面はすっかり雪になりました。シラネアオイが6月上旬から7月上旬まで楽しめるとのこと。要するにこの一帯は雪解けが遅い、ということでしょう。

 

残念ながら、この付近から濃いガスに包まれ、前岳の斜面が見えませんが、地図を頼りに前岳の北側に沿って進みます。

 

ところどころに登山道を確認できました。

 

夕張岳望岳台

 

さて、望岳台の手前に急斜面があり、ここをトラバースします。

 

雪がびっしりと残っており、滑落が心配です。

 

経験上、残雪期終盤に滑落するほど怖いものはありません。

 

落ちたら数十メートル先で立木に激突して大ケガ、打撲程度じゃ済まないでしょう。命がいくらあっても足りません。 

 

林道を走ることを想定したため、ソールが柔いシューズです。

 

早朝の残雪はかなり固く締まっており、キックステップが刻めないのです。

 

アイゼンも持っていないため、真剣に敗退を検討します。

 

しかし、上部を見ると、雪があまりない箇所があり、ヤブを漕いで進めそうです。夏山でもそうですが、急斜面ではヤブが「使える」ことがたまにあります。

 

夕張岳

 

さて、望岳台のトラバースをクリアして前岳の東側に出ると、平坦地が続きます。

 

いよいよガスが濃厚になり、現在地すら掴めず彷徨うことになりました。

 

地図を広げてとコンパスを出しますが、高山帯の特異な地形では全体的な様子が掴みずらいと思います。

 

ところどころに夏道が露出している箇所があるので、少し手掛かりになります。

 

結局30分以上、進んだり元の場所に戻ったりを繰り返して、諦めたころに運良く夏道を発見。

 

そして一気にガスが晴れて視界が開けました。

 

ラッキーボーイです。いやラッキーおじさんか、、、

 

夕張岳

 

ガスが晴れたと言っても、あいにく山頂は雲の中。

 

でも気温が上がっていくのと同時に、雲も上昇するでしょう。

 

山では現在の状況だけを見て判断するのではなく、時間経過とともにどのように変化していくか、ということを見極めます。

 

これにはある程度の経験も必要でしょう。

 

さて、目指す方向がわかったので、どんどん進むことにしましょう。

 

このペースなら、11時にピークに立ち、18時くらいには自宅に帰れる計算。

 

しょせん夕張岳ですが、シューパロ湖から歩くとこんな感じになります。でもサブ3.5くらいの市民ランナーさんであれば、私の半分くらいの時間で行けそうです。

 

世の中にはスゴい人がたくさんいます。

 

高い目標を持って、ストイックに毎日トレーニングしてるんですよね。山に賭ける情熱が違うんです。

 

夕張岳の高山植物帯から山頂への道のり

夕張岳

 

さて、コース中の著名なランドマークとなる、ガマ岩に到着したのが午前10時。

 

この付近には木道がしっかりと整備されているので、歩きやすいですね。

 

でも、木道の上に雪があると滑るので、油断はできません。

 

夕張岳

 

さらに金山コースとの分岐を過ぎ、山頂直下から振り返ると、前岳から歩いてきたルート全体を確認できます。

 

残雪がびっしり残る斜面もありましたが、5月後半の夕張岳は、すでに夏山シーズンに入っています。

 

お花を見なくても良ければ、誰とも遭遇しないこの時期や、林道が閉鎖されて雪が降る直前の10月もおススメです。

 

夕張岳

 

山頂直下には神社があるんですね。

 

北海道の山は歴史が浅いので、山頂部に神社仏閣があることは極めて稀な例です。

 

山頂から芦別岳へ続く山並みが見ごたえ抜群

夕張岳

 

午前11時前に山頂へ到着しました。シューパロ湖からおよそ6時間の行程ですね。

 

360°のパノラマが広がっていますよ。

 

芦別岳

 

鋭鋒として有名な芦別岳も、中富良野町の里から見る姿とは全く違う印象です。

 

夕張岳から見ると、どっしり、という感じでしょうか。夕張山地の全景です。

 

芦別岳

 

いっぽう、こちらは芦別岳山頂から見た夕張岳の眺めです。

 

早朝で太陽の位置の関係もあり、色合いが異なりますが、私は夕張岳からの眺めの方が好きかも、、、

 

帰路は馬の背コースから下山、マダニに気を付けたい

夕張岳

 

さて、ここからが折り返し。

 

下山途中で振り返った夕張岳は、素晴らしい姿をしていました。

 

ガスが晴れて本当に良かったです。やっぱり登山は、天気を味方につけないとダメですね。

 

夕張岳

 

帰り道は馬の背コースから下山をします。

 

沢沿いの道と尾根道、好みが分かれるところです。

 

私は尾根地形を登るのが大好きなのですが、真夏の登りでは冷水コースのほうが涼しそうですよ。水があるので、虫が多いかもしれませんが、、、

 

夕張岳

 

山頂からヒュッテまでは、写真を撮りながら2時間半くらいかけて下山しました。

 

林道では頑張ってかなり走りましたが、往路とほとんど変わらず2時間ちょっとかかってました。工事用の車両が往来していたこともあり、ヒグマにも遭遇することはありませんでした。

 

シューパロ湖到着は15時30分。約40㎞、ちょっと疲れましたが、かなり満足いく山旅でした。

 

夕張岳

 

翌日は午前4時30分からの勤務でしたので、自宅に帰ってからすぐに就寝。でも、脇の下に何か違和感があり、鏡を見るとマダニに2か所咬まれていました。

 

翌々日の午前中に神居尻山に登ったあと、午後から皮膚科で処置してもらい、薬ももらいました。

 

マダニは日高山脈で咬まれることが多いと言われますが、夕張山地にも多いようです。

 

もし、咬まれてしばらく気付かなくても、皮膚を引っ張られるような違和感を感じます。ですから、下山後はまだにチェックが欠かせません。

 

この後にも、日高のイドンナップ岳でやはりマダニに咬まれました。

 

マダニを見たことが無い方は、どんな生き物か想像できないかもしれませんが、ゴマ粒くらいの小さな生き物です。

 

咬まれたときは無理にはがさず、クリームを塗るのがおススメです。クリームを塗られたマダニは、窒息して自然に剥がれることが多いのです。

 

ですから、ファーストエイドキットにオロナイン軟膏やメンソレータムあたりの医薬品を入れておくと、汎用性があっていいでしょう。

 

ライターの火で炙るやり方は、ケガをする可能性があります。

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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