大きな買い物で迷ったとき、僕はこの計算式を使う

 

昨日のブログで書いた通り、ちょっと大きな買い物(ロードバイク)をした。

 

⇨ついにロードバイクを購入。欲しいものは欲しい時に手に入れろ

 

庶民にとって、モノを購入するときに最終的に迷うのは、たいていの場合、金額的に許容できるかどうかだ

 

それ以外の判断基準で迷うことなど、まずあり得ない。

 

楽器やペットなど、うるさくて近所迷惑になるからとか、維持管理に手間がかかるからとか、そういった類を除けば、ランニングコストも含めてお金が一番の懸案事項になる。

 

僕たちの収入には、限りがあるから仕方がない。

 

大きな出費に際して、旅行や飲食など、1回限りのものであれば、金額=体験となって、価値判断がしやすい。

 

また、洗剤やごみ袋など毎日のように使い、使い切ったら終わりとなるモノも、価格÷回数で1回あたりのコストとなって分かりやすい。

 

しかし、償却に長い年月がかかるマンションや自動車、今回の自転車のような遊び道具などは、コストをイメージすることがなかなか難しい。

 

そんな時、僕は次のような計算をする。

 

やり方はカンタン。

 

エクセルシートで、縦軸に1回あたりの使用料横軸に使用回数(場合によっては年数)を取る。

 

縦軸の計算式は、購入額÷使用回数(あるいは年数)とするので、出来上がるグラフは直線ではなく、縦軸がゼロに近付いていく、曲線グラフだ。

 

グラフ

 

このグラフを見ると、最低でも傾きが緩やかになるポイントまで使わないと、もったいないと感じさせてくれる。

 

例えば、今回購入したロードバイクの例では、横軸の回数を長くとっても、だいたい100回を過ぎたくらいから傾きがほとんどなくなる。

 

計算をすると、100回使うと1回あたり1,600円となり、この時点でもまだまだ使わないともったいないと感じさせてくれる。

 

1,000回使うと1回あたり160円となるので、ワンシーズンに50日乗ったとしても、20年経たなければ1回あたり使用料が160円まで下がらない。

 

20年後の僕は67歳、気が遠くなるような話だ。

 

もちろん、所有することのメリットは、いつでも自分の好きなタイミングで使えることであったり、所有欲を満たせることであったりするので、「1回あたりの使用料」だけでは測れない側面もある。

 

ただ、この計算で毎回の使用料を弾いておくと、購入時に相当回数使うをことを覚悟することができるメリットがある。

 

特に新しく始めようとしていること、例えば学習に使う教材の購入であったり、趣味であったり、この計算をすることで、取り組む時点での本気度が加速するのだ。

 

僕は人生で2回、ゴルフに取り組んだものの途中で挫折してしまったのも、道具やレッスンに投資しなかったことが、(本気になれなかった)理由の一つだと思っている。

 

話がややズレてしまったけれど、こういう思考プロセスを経てモノの購入を考えれば、それが必要かどうかが分るし、何かに取り組むときの熱が一気に高まるのは間違いない。

 

とにかく、お金は価値を感じたことにどんどん使うべきだ。

 

しかも、価値を感じた瞬間に使うのがもっと大切だ。

 

稼いだり、増やしたりすることなどその後で十分。

 

辻褄はどうにでも合う。

 

世の中には、一攫千金的な稼ぎ方とか増やし方の話がたくさん溢れているが、もっと使い方に焦点を当てた議論があってもいいと思う。

 

「あの時使ったお金がもったい無かった」なんて、僕は人生で一度も思ったことはない。

 

もしあったとしても、それはすでに忘れてしまっていることだから、結果オーライなのだ。

 

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