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冬になるとなぜか登りたくなる道東の山々

海別岳

 

平日ですがお休みをいただくことにして、明日から2連休。

 

当初は仙台へ行く計画でしたが、フライトスケジュールを先日の蔵王月山の日程に変更したため、道東へ行くことにしました。

 

道東は冬によく晴れるせいでしょうか、極寒で風が強いことは分かっていても、なぜか一冬に一度は行きたくなります。

 

久しぶりの地元北海道での山歩き。実は11月中旬の十勝岳以来なので不安もいっぱい。特に冬道の運転。

 

ちょうど1年前にも雌阿寒岳に登りに行っていたので、行き先はまず雌阿寒岳。好きな山の一つです。

 

さらに2日目は、2019年に敗退した芽室岳か2014年11月下旬に登った十勝幌尻岳にも。

 

スノーシューで急斜面をひたすらラッセルすることが、どれだけ厳しいことなのかは十分承知のつもり。だけど行きたい時に行く、日々の暮らしに幸せを感じるポイントだと思います。

 

 その他にも、根北峠から登る斜里岳南斜里岳、旧道から登る雄阿寒岳海別岳から羅臼岳までの知床の付け根の山々、もちろん知床先端部の山々も。

 

でもどれも札幌から遠いんですよね。夏みたいに気軽にひょいッと行けそうにない。だから年に1~2回だけ。

 

そんな年に数回のイベント、今日はこれまでに登った山を少し振り返ってみます。  

 

雌阿寒岳

雌阿寒岳

ちょうど1年前、2020年2月2日に登った雌阿寒岳はとても印象深い山行でした。何と言っても雲海に浮かぶ雄阿寒岳の山頂部分がまるで妖怪のようで気持ちが悪い。2014年の残雪期をはじめ、夏は3回くらい登っている大好きな山の一つです。

 

芽室岳(日高山脈)

芽室岳

2年前、2019年2月9日に敗退した芽室岳。自分にとっては日高山脈十勝側から登ると道東ってイメージ。この日は氷点下20度を下回る気温で本当に寒かった。除雪最終地点を深夜2時に出発し、避難小屋まで3時間弱のラッセル。結局6時間ラッセルして中腹までしか到達できず、敗退の決断。”何か得られたの?””いったい何のため?”目的とか価値なんてさ、その時の本人にしか分からなかったりするもの。僕はただの趣味のハイカーだけど、こうしてアルピニズムの世界を垣間見られる経験も好き。

 

武佐岳

武佐岳

3年前、2018年1月1日の武佐岳納沙布岬で初日の出を拝んだ時間帯は晴れていたのに、お昼近くなると同じ根室支庁でもこのありさま。武佐岳は僅かに標高1,000mくらいの易しい夏山ですが、厳冬期は気象もラッセルも厳しいということを再確認。

 

雄阿寒岳

雄阿寒岳

4年前、2017年4月16日の雄阿寒岳。この時はすでに春の残雪期。暖かくてスノーシューやツボ足でも十分歩けました。それでも時間がかなりかかり、山頂はバリズボでピークまでの到達は(疲労で)諦めた。

 

海別岳

海別岳

5年前、2016年2月28日の海別岳。明日で3月なのに、氷点下20℃以下ととにかく寒かった。ニセピークで強風にやられて敗退したのですが、とにかく晴れたのが良かったかな。下山時に、隣りの斜里岳にかかっていた雲が一気に晴れていく様を見たときは感動。ユニ石狩岳からの下山中にニペソツ山の雲が晴れていくときと同じくらいの喜び。

 

北根室ランチウェイ

標茶町

6年前はこんな経験も。2015年2月8日はどうしても北根室ランチウェイを歩いてみたくなりまして。夏が来るのを待てなくて、衝動的に根室行きの夜行バスに乗り込んでいました。コース上の山はモアン山西別岳。スタート時、中標津町内の気温は氷点下11℃。意外と雪が深く、午後から天気は下り坂ということもあり、ただの開陽台からはただの車道歩きに変更。早朝5時台から19時過ぎまで14時間、およそ57kmをただ歩いただけ。今なら絶対やらないと思うけれど、最近は登山よりこういう遊びの方が好みです。

 

十勝幌尻岳

十勝幌尻岳

2014年11月23日の十勝幌尻岳。初冬だから登れたけれど、厳冬期は難しいと思います。でも”今”やりたい気分。冬季はピークを踏めなくても諦めがつくから、いつでも中止できるのがまたいいのかも。ピークから再び札内岳の姿を見たいと思います。

 

藻琴山

藻琴山

7年前、2014年4月9日の藻琴山。今の職場に転職する直前の休暇を利用して登った山。当時、雪山の経験はあまりなかったのですが、10日間くらいで雌阿寒岳藻琴山漁岳百松沢山徳舜瞥山に登って何となく残雪期のコツを掴んだ時期。今でもほとんど成長していないですが。