【浜益御殿・浜益岳・雄冬山】残雪期に3山をスノーシューで日帰りできる?

 

この記事では、残雪期にスノーシューで

  1. 浜益御殿から浜益岳へ登りたい方
  2. 浜益御殿から雄冬山へ登りたい方

を主な対象として書いていきます。もちろん間違いなくスキーのほうが有利ですし、5月くらいになれば、ツボ足でも可能でしょう。

 

 

増毛山地は、日本海側に位置するという地理的特性から、冬は風雪が強くて晴れる日は多くありません。しかし晴れた日に真っ白に輝く峰々は、札幌からでもハッキリと確認することができ、山好きにはたまらない景観です。

 

一部では浜益10峰と言われるくらい、名山揃いの増毛山地ですが、夏道がほとんど開拓されていないことから、一般登山者にはちょっと遠い存在なのかもしれません。標高こそさほど高くありませんが、海岸の集落に近い場所から登り始めるので、それなりに距離と比高差があって、時間がかかります。

 

今日は石狩市浜益区の北にある、幌という集落から登り始める。浜益御殿、浜益岳、雄冬山についてご紹介します。

 

林道の雪解けが進み、かなり奥まで入ることができる

浜益御殿

 

札幌から国道231号線を北上し、石狩市浜益区の集落が見えてくると、背後に増毛山地の山々が、ズラリと横一列に並んでいるのが目に飛び込んできます。

 

浜益御殿

 

幌の集落にある、幌神社から海岸方向に登っていく林道を進むと、砂利道が途切れたところから林道になります。

 

直前までが砂利道で、林道に入ると舗装されるとという謎のパターン。

 

雪が解けていれば林道歩きが少なくて済むので、残雪期でも遅めの4月後半がいいでしょう。スキーを楽しむのであれば、4月上旬のほうがいいでしょう。

 

この日は、約2.5㎞地点まで雪解けが進んでおり、スクーターでも入っていくことが出来ました。

 

 

浜益御殿

 

時間はまだ7時前ですが、すでに車が数台停まっています。出発準備をしている人が数名、直前を先行している数名のパーティもいます。

 

スキーにスノーシュー、ツボ足で歩いた跡もたくさんあり、この山の人気を伺い知ることができます。

 

 

浜益御殿

 

林道は何度か屈曲しているので、林内をショートカットしたほうが早いのですが、ご覧のようにガスがかかっていると、遠回りになることを承知のうえで林道を歩いた方が無難です。また、ツボ足の場合踏み抜きをすると疲れますので、林内を避けた方がいい場合もあります。

 

広場に出るまで、約1時間ほど林道歩きを強いられます。

  

浜益御殿

 

広場に出ると、林道を離れて樹林帯へ進んでいきます。

 

最初の休憩地点にするといいでしょう。

 

 

浜益御殿

 

広場から樹林帯への入り口付近には、スノーモビル進入禁止と書かれたのぼりや横断幕が張られた場所ですので、目印になります。

 

浜益御殿

 

地図で見ると、ちょうどこの辺りになります。

 

樹林帯を抜けて尾根に出よう

浜益御殿

 

最新の地理院地図には、浜益御殿まで点線道が記されています。

 

ほぼその通りにルート取りをして歩いていけば大丈夫。ただし、尾根が広いので視界が悪いと、迷ってしまうかもしれません。

 

浜益御殿

 

標高800mくらいまで登ると、木々がまばらになり視界が開けてきます。

 

浜益岳の前峰・1145が大きく見えてきますよ。

 

スキー滑降が楽しそうな尾根を詰めて浜益御殿へ

 

浜益岳の前峰と本峰を右手見ながら、尾根を詰めていきます。スキーで滑るならば、傾斜も広さもちょうど良さそうです。私ははスノーシューを担いだままツボ足で歩いていますが、ニセピークを過ぎてからの小さなポコのあたりに雪が盛り上がっており、何度が踏み抜いたり埋まったりしました。山頂でスノーシューに換装しようと思います。

 

雄冬山や浜益岳、暑寒別岳を山頂から望む

 

山頂から雄冬山を見るととても端正な形をしており、これから向かう浜益岳をやめて、雄冬山に登りたくなる衝動に駆られます。

 

山頂には男性が1名おり、情報では2名がスキーで浜益岳へ先行しているとのことです。今回の目的は「浜益岳から群別岳を眺めること」なので、トレースを追って浜益岳を目指します。ところどころにハイマツや灌木が露出している広々とした雪原を気持ちよく歩きます。

 

時間差で20分くらい前を行く先行者の姿を捉えながら、大きな浜益岳を目指します。

 

最後の登りに差し掛かるあたりがカッコイイ

 

ちょうど標高1,180m付近から進行方向が南に変わり、先行者もスキーをデポしてツボで登っている様子です。昨晩の降雪によって新雪がきれいに輝いており、ここでも雪山に魅了されます。

 

屹立した群別岳とどっしりとした暑寒別岳

 

山頂からはお目当てだった群別岳を眺めることができて感激します。暑寒別岳は南暑寒岳から見る姿とは違ってどっしりとしており、数年前に登った幌天狗も見えます。

 

海側には、浜益御殿から見えていた前峰への稜線が連なっています。

 

ここまで約4時間強。天候も穏やかでむしろこれからの方が良くなるという状況です。こんなチャンスは滅多にないので、雄冬山にも行ってみることにします。浜益御殿の手前まで30分くらいで戻ることが出来れば、どんなに遅くても14時には雄冬山に到着できると見積もって浜益岳を後にします。

 

浜益御殿と雄冬山とのコルから見る増毛山塊の全容

 

浜益御殿から雄冬山へ向かう途中、いったん標高を870mまで下げますが、その付近の雪原から見上げる増毛山地の山々が大変美しいと思います。この景色を見るだけでも価値があるのですが、スキーだと前方に気を取られて案外気付かない風景かもしれません。

 

ここから、雄冬山へは標高差で300mくらいあり、途中2か所ほど急な登りがあります。

 

気温が上がって雪がかなり腐ってきたので、足が重くパワーダウンしますが、それでも何とか13時30分には山頂へ到着しそうです。

 

広い山頂からは留萌への海岸線が美しい

 

ほぼ予定通りの13時20分に到着。山頂は平らで広く、留萌以北の海岸線も一望できます。雄冬という地名はその昔「陸の孤島」と呼ばれるほど険しい海岸線が続くことで有名で、北海道では襟裳から広尾にかけての海岸線と、積丹半島の海岸線と並んで陸路の難所でした。今ではどこも長大なトンネルが開通して問題が解決していますが、そのような場所の上部にそびえる山の山頂に立っているというのは、感慨深いものがあります。

 

険しい群別岳の後方には、奥徳富岳もはっきりと捉えることができます。

 

日本海から吹く風が強いので、早々に引き上げることにし、本日2回目の浜益御殿へ向かいます。

 

名残惜しい浜益御殿を後にして

 

雄冬山から浜益御殿へは1時間10分くらいかかり戻りました。午後からはますます天気が良くなり、後ろ髪を引かれる思いですが、下山を開始します。入山していた人たちは、みんなすでに下りてしまったらしく、雄冬山への登りから最後まで人に出会うことはありませんでした。日曜日ということもあって早く帰るのか、雪が腐って面白くないから帰るのか、その辺はみなさんの都合でしょうが、午後で安心してゆっくりできるほど、今日は上々の天気です。

 

 西陽が当たり始めてやや黄金色に輝く日本海を眺めながら、真っ白な尾根を下ります。

 

浜益御殿から一気に下山する

 

スキーに比べて下りは本当に遅いと思いますが、夏山と比べればむしろ早く下れますし、膝にも優しいのがいいところです。帰り道はワカンとMSRのシューのトレース1本以外は、全てスキーということで、増毛山地は本当に春スキーの本場なのだと感じました。

 

林道の屈曲箇所はショートカットして下山し、16時30分に下山完了。今日はスクーターなので着替えるどころか、すべてを着こんで札幌へ向けて出発します。

 

札幌から約80㎞、ニセコや支笏湖周辺の山々もいいですが、全道的に高気圧に覆われるような好天が予想されるようであれば、増毛山地を訪れてみてはいかがでしょうか。

 

なお、このルートは迷いやすい箇所が多いので視界が悪い時は入山を控えましょう。また、意外とマーキングも少ないので、最低限の地図読みができることが必須です。

 

雄冬山山頂からの眺め

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