武佐岳|正月にスノーシューで登るには?どこまで除雪されてるの?

 

武佐岳は北海道の東、根室支庁の中標津町と標津町の境界にある山で、「北海道の百名山」(北海道新聞社)に選ばれている名山。中標津町から山頂へは、よく整備された夏道が開かれており、初心者向けの易しい山という位置づけされています。

 

中標津町には空港があり、全国区で有名な観光地「開陽台」や秘湯として知られる「養老牛温泉」があります。また、近隣には日本百名山の「斜里岳」、「野付半島」、「知床半島」といった観光名所もあり、残念ながら「武佐岳」はそれらに比べて、はるかに知名度が劣るのは否めません。しかしながら、名山であることには間違いなく、地元ではずっと親しまれてきた山の一つです。

 

私は7年ほど前の無雪期に登ったことがありますが、無雪期であれば、わりと容易に山頂に立つことができます。

 

この武佐岳を訪れる2度目のチャンスがあり、今回は雪のある時期、しかも元旦に登ってみることにしました。積雪期に登る予定がある方の参考になれば幸いです。 

 

冬季も夏道と同じルートで登ろう!

武佐岳

 

武佐岳の登山口は、標高点・244の地点で、トイレと入山届ポスト、駐車スペースがあります。さらに上部の標高点・310にも僅かながら駐車スペースがあり、通行に支障をきたさない範囲で駐車することが可能です。

 

今回は、標高点・310まで除雪されており、隅に駐車してスタートすることが出来ました。積雪期なので、車両の通行はほとんどないでしょうが、それでも駐車する際は邪魔にならないように配慮したいところ。特に林道と言う特性上、大型の重機が通行することまで想定して、駐車箇所を選定しましょう。

 

また、登山中にまとまった雪が降ることが想定される場合は、無事に下山しても、車が雪埋まって身動きが取れなくなるリスクがあります。冬季間の林道への進入に関しては「除雪されているからラッキー」と短絡的に考えず、その後の天候まで考慮したいところです。

 

武佐岳

 

夜まで雪が降らないだろうと判断し、除雪最終地点まで車を進めて出発。時間はすでに午前10時。

 

大晦日の20時に札幌を出発し、夕張IC~芽室ICのみ高速道路利用で、元旦の5時に納沙布岬へ到着。本土最東端での初日の出を楽しんでから、中標津へ移動したので、すでに10時になっているというわけです。

 

ほぼ徹夜で600km近い冬道の運転、苦行に近い…

 

 

さて、登山開始地点から武佐岳憩清荘までは、ほとんど傾斜がない緩やかな道を歩いていきます。明らかに今朝のものと思われる先行トレースがあるので利用させてもらうことに。元旦にこの山に入る人がほかにもいるなんて!

 

憩清荘

 

しばらく歩くと憩清荘へ到着。

 

先行者のおかげで、ここまではツボ足でも大丈夫でした。

 

トレースがある場合、スノーシューを装着するタイミングを逸してしまいがちですが、ほとんどの場合、最初から装着してしまったほうが良いと思います。

 

武佐岳

 

2018年の元旦は、残念ながら曇り空で、山頂はガスに覆われていました。

 

天気が良ければ、とてもきれいな景色なだけに、残念でなりません。

 

武佐岳

 

標高点・656付近の台上まで上がって後ろを振り返ると、北海道らしい広々としたパノラマが広がります。

 

かつてライダーの聖地と言われた開陽台から近く、さらに標高があるわけですから、景色がいいのは当然です。山岳らしい景色というより、地球の広さを感じることができる眺めというのが、道東の山々の特徴だと感じます。

 

この付近は傾斜が無いため雪深く、しばらくの間まとまったラッセルを強いられます。

 

武佐岳

 

その後は、緩やかな吊り尾根となって、山頂への尾根を登っていきます。地図では、夏道が尾根上に付けられていますが、実際にはやや西側の林内にあるようです。

 

わずかに雪庇がせり出す東側のほうが、開豁していて歩きやすそうですが、まだ雪が少ないためか、モノカ上で踏み抜くことが多く、案外疲れます。

 

武佐岳

 

標高700mくらいから最後まで急登になり、木々の完全に真っ白になってきました。

 

山頂まで標高差300mくらいですが、冬の300mは登りごたえがあります。

 

視界がないとモチベーションが上がりませんが、いっぽうで風がないというのは、冬季にはとてもありがたい条件なので、山頂まで進むことにしました。

 

武佐岳

 

北西には、ほぼ標高が同じ双耳峰があります。山頂へは、30mくらい低いコルの部分から登ります。

 

残念ながら山頂からの眺めはまったくありませんが、ちょっとした達成感と、元旦から山歩きが出来たという満足感があります。

 

武佐岳

 

もうすぐ71歳になる母。15年くらい前から山歩きを始め、「北海道の百名山(北海道新聞社)」「新版北海道百名山(山と渓谷社)」の118山のうち、登頂はすでに100山を超えているのだとか。

 

子の夢を実現するために、親が支援するということは多いでしょうが、こうして、親の目標達成を子がお手伝いするというのは、少ないケースかもしれません。

 

共通の趣味を通じて、親子が時間を共有するというのは、すばらしいことだと感じます。また、登山中のいろいろな苦しい場面で、自分より年長者が弱音を吐かずに頑張っているのを見ると、自分もまだまだ成長しようと思いますし、親への尊敬が増す機会にもなります。

 

これは夫婦や友人関係にも同じことが言えるかと思います。

 

武佐岳

 

帰りも尾根を下ります。

 

スキーなら沢を下りて、トラバース気味に憩清荘へ下ることも出来るでしょうが、まだそこまで雪がないですね。

 

冬の道東は、雌阿寒岳や藻琴山が有名ですが、この武佐岳もおススメです。

 

また機会があれば残雪期に訪れたいと思います。

 

道の駅摩周

 

北見市へ向かう途中に訪れた、弟子屈町の道の駅「摩周温泉」

 

メインの駐車場はあまり広くないのですが、市街地にあるわりに静かで、コンビニや温泉が近いという利便性の良さ、北見市や釧路市へ交通の要所となっていることなどから、夏の車中泊ではとても賑わいます。

 

ここには足湯があり、この時期でもちょうど良い湯温を保っています。

 

登山で冷えきった手や足を温めるのに最高!露天風呂ではないので、入っちゃだめですよ。入るなら養老牛温泉のからまつの湯で。