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海外マラソンはこんなに楽しい!クアラルンプールマラソンの魅力について

KLmarathon2018

 

こんにちは!コモ子@やまたび北海道(@ComocoHk)です。

 

今回は2018年4月に開催された、クアラルンプールマラソンについての話題です。

 

マレーシア最大の都市「クアラルンプール」で開催されるKLマラソンは、2018年に第10回目を迎えた、東南アジア最大級のマラソン大会です。

 

タイトルスポンサーのスタンダードチャータード銀行の冠が付くマラソン大会は、香港やシンガポール、ドバイ、台北でも開催されています。その中でもこのKLマラソンは、大きな大会で、世界中から約3万5千人もの市民ランナーが参加しています。

 

この大会は日本事務局からでも申込むことができるため、申込時における言葉の壁の問題や、決済方法の心配はまったく不要。しかもマレーシアのLCC「エアアジアX」で格安のフライトが実現できるとあって、航空券や宿泊などすべてを自分で手配すれば、コミコミ5万円以内での参加が可能な海外マラソンです。

 

この記事では、2018年KLマラソンに参加した体験から、

  1. 参加申込みと個人での航空券やホテルの手配
  2. 事前の下調べと準備
  3. 日本出国から現地のEXPO会場での受付の雰囲気
  4. 当日の大会会場への移動からスタート直前の様子まで
  5. 出走後のコースの状況や、給水、ゴールして解散するまで

これらについて詳しく書いていきます。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

 

参加申込みと航空券やホテルの手配について

 

KLマラソンはこれほど大会規模が大きいにもかかわらず、例年の開催時期が定まっていません。2016年は8月、2017年は5月、そして2018年は4月の開催になりました。2019年は9月に開催が決定。そのため、練習も含めてスケジュールの調整が少々難しい大会でもあります。

 

ただし、蒸し暑い東南アジアで開催される大会ですので、自己ベストを目指す方はほとんどいないでしょう。リラックスして適度な体調管理を整えておき、半分は観光モードでの参加がちょうどいいと思います。「来年こそは必ず参加するぞ」などと意気込まず、大会の日程と自分のスケジュールが偶然一致したら参加しよう、という程度で考えておくくらいがいいかと思います。

 

参加申し込みは日本事務局のウェブページを確認して

 

日本事務局のウェブページでは、大会の詳細が随時更新されています。2018年大会は2017年10月18日にウェブページが公開され、11月8日からインターネットでの申し込みが開始されました。申込みは「スポーツエントリー」「スポナビDo」「ランネット」から国内大会と同様の手続きで申込みすることができます。ちなみに日本事務局のウェブページは、2017年大会と2018年大会は別のページで運営されていますので、2017年大会のページにアクセスしても更新はされていません。いっぽう、オフィシャルの英語版ページの方は同じドメインで更新されます。

 

大会の参加費用は申込み時期により若干異なっておりますが、フルマラソンでも9,000円と都市型のレースのわりには格安。なお申込みの締め切り時期は、インターネットの場合は若干異なります。下表は2018年大会の例です。

 

 

第1次締め切り

(2018年1月22日必着)

第2次締め切り

(2018年2月26日必着)

 フルマラソン 9,000円  10,500円
ハーフマラソン 8,000円 9,500円
10kmレース 7,000円 8,000円
5kmファンラン 6,000円 7,000円

 

第1次締め切り日までに申込んだ場合はレースへの参加が確約されますので、航空券の手配をしてからでも大丈夫。

 

航空券の手配はセールの開催を狙って格安でゲットしよう!

 

クアラルンプールへのフライトを格安で手配するには、エアアジアXを利用するのがベストです。エアアジアグループでは定期的に大規模なセールを行っていますので、その時期に合わせて航空券を手配するのがいいでしょう。

 

エアアジア

 

私は日本事務局のウェブページが公開される以前にSNSで開催日を把握していたので、9月の上旬のセールで、まずは往路のみのチケットを抑えました。

 

残念ながら帰国便は10月になってから18,562円で手に入れたので、往復3万円弱ということになります。

 

現地で宿泊するホテルは、ゆっくり眠れることを前提に手配したい

マレーシアメトロホテル

 

先日の2018ソウルマラソンの記事では、チムジルバンに泊まることを強くおススメしたので矛盾するかもしれませんが、クアラルンプールマラソンはフルマラソンの出走時間が朝4時、ハーフマラソンでも5時30分と早いので、万が一寝付けなくて短時間の睡眠となっても疲れを癒せるように、しっかりとしたホテルに宿泊する方がいいと思います。そもそもクアラルンプールはエアコンが無ければ暑くて眠れないどころか、部屋の中にすらいられないので、それなりのスペックのホテルがマストです。

 

なお、クアラルンプールにはドミトリータイプの格安ゲストハウスも多いのですが、アジアで最も5つ星ホテルが安いという調査結果があるくらい、高級ホテルにも格安で泊まることができるのがクアラルンプールの魅力。1部屋5千円未満で4つ星クラスのホテルもあり、3千円未満でも3つ星クラスのホテルに宿泊できます。

 

私が宿泊したのはKLセントラル至近のMETRO HOTELという3つ星ホテルですが、2泊で5,000円、しかも正午のチェックアウトが可能なので、完走後にホテルに戻り、シャワーを浴びてからチェックアウトをしても十分間に合いました。当日出国する場合、ホテルに帰ってからか、せめて空港ラウンジでシャワーを浴びないと辛いですよね。

 

事前の下調べと準備について

 

2016年大会で受付時間に間に合わず出走できなかった経験を踏まえ、事前にある程度の下調べと時間の余裕を持つべきだと思います。「それ、当たり前だよ」と言われるかもしれませんが、私は行き当たりばったりで行動するほうなので、、、

 

具体的には特に、

  1. 公共交通機関を利用して受付開場のKLCCまで迷わず行けること
  2. 早朝にスタート地点のムルデカスクウェアまで行けること
  3. コース全体の様子や、リタイヤした場合に自力で都心部へ帰ることができること

です。クアラルンプールに初めて訪れる方にとっては、交通量の多くて信号機が無い道路をうまく横断できなかったり、案内表示の識別に時間を要したりするかもしれませんが、マニラやバンコクに比べれば分かり易く、人も親切なので教えてくれると思います。

 

大会前までのモチベーション維持にはSNSのフォローを

 

KLマラソンの情報が随時得られるのは、公式のフェイスブックページです。日本語に翻訳するとやや不自然なところがありますが、一般ランナーの様子だったり、完走メダルや参加Tシャツのデザインだったり、公共交通機関の早朝運行についてだったりと、かなりの頻度であらゆる情報が得られます。

 

そのため、公式ページをフォローしておくと「あと2か月後だな」というような実感がわいてきて、モチベーションを維持することができます。2018年大会のように日本の春シーズンに行われる場合、雪国にお住いの方であればまだシーズンオフの期間に当たるため、特にモチベーションの維持が大切になってきます。そのため、随時情報が得られるSNSのフォローがおススメ。

 

また、海外マラソンの醍醐味は参加と同時に観光やショッピング、グルメも楽しめるところ。訪問予定の観光地や食事に関する情報収集を継続的に行うことで、モチベーション維持が図れることでしょう。

 

大会2週間前から、具体的なイメージをしていこう

 

大会2週間前くらいになると、事務局から最終案内のメールが届きます。受付に関することやコース全般などの情報が記載されていますので、しっかりイメージして大会に臨みたいところです。また、体調管理も入念に。基本的には国内のレースと同じパフォーマンスは出せないと考え、日常のコンディションで参加し、マラソン当日はちょっと長いファンラン、LSDの練習といった位置づけくらいで考えておくのがベターだと思います。

 

また、マレーシアまでのフライトは7~8時間程度と長いため、フライト中の体調管理も慎重に。エアアジアはエアコンがガンガン効いて寒いこともありますので(最近はそうでもないようですが)防寒対策が必要です。

 

特にスニーカーソックスのように足元の肌が露出する場合は、フライト中だけでもロングのソックスを着用することを推奨します。呼吸器系に不安を感じる方はマスクを、寒さとは別の話ですが、機内でリラックスできるようにアイマスクで光をシャットアウトしたり、ネックピローを準備するのもいいでしょう。

 

日本出国からREPC(大会受付特設会場)での受付までについて

KLIA2

 

さて、いよいよ開催直前。現地への出発です。

 

マレーシア入国に際しては、特に書類への記入はないので、飛行機を降りたらそのままイミグレーションに進んで入国審査を受けるだけで大丈夫。

 

初めてクアラルンプールへ行かれる場合、KLIAエクスプレスという直通電車の利用が快適ですが、運賃が先進国並みに高いのがネック。実際にマレーシアでは2025年までに先進国の仲間入りを果たす計画です。

 

KLIA2

 

そこで私は空港バスでの移動をおススメしています。エアアジア専用ターミナルに近いKLIA2の場合、イミグレ―ションから真っ直ぐに外まで進むと、1階層下りたところにバス乗り場があります。料金は12マレーシアリンギット。直通電車の1/4くらいですが、空港バスとしては十分なスペックです。

 

この辺の紹介は下記の記事をお読みください。

 

【クアラルンプール】空港バスの乗り方、Touch'n GOカードの購入の仕方、MRT、アロー通り、バトゥケイブなどトランジットで役立つ情報まとめ

 

KLCC

 

KLセントラル駅に到着後は、LRTに乗り換えてKLCCのコンベンションセンターへ向かいます。モノレールやMRTで繁華街のブキッビンタンまで行き、スカイウォークを歩いてKLCCまで行くことも出来ますがブキッビンタンで15分以上は歩くことになりますので、LRTの利用をお勧めします。

 

 

なお、KLIAエクスプレスとLRTを乗り継いでのKLCCへの行き方については、KLCCが公開している動画が分かり易くてイメージしやすいですよ。

 

REPC(大会受付特設会場)での受付の様子

 

REPCはKLCCのコンベンションセンターの敷地内で開催されています。大会3日前から受付が始まり、初日と2日目は11時から20時まで。最終日は10時から18時までとなっています。前日の午後は大変盛り上がりますが、大会記念のTシャツが売り切れる可能性が高いので、購入予定の方は午前中に受付したほうがいいでしょう。

 

KLmarathon2018

 

さて、いよいよ会場の入り口までやって来ました。テンションが上がること間違いなし!ソウルマラソンでは当日受付でも走ることが出来ますが、それ以外のマラソン大会では前日受付が普通。前日までに受付をしてEXPO会場の雰囲気を楽しむのも、遠征型マラソンの魅力の一つですよね!

 

KLmarathon2018

 

受付は種目別にブースが異なり、空港のイミグレーションのようにつづら折りに並びます。私は2016年大会で30分遅刻してしまい、すでに撤収が終わりかけていたのですが、今回は間に合いました。嬉しいです。

 

KLmarathon2018

 

事前にアナウンスされていた記念Tシャツのブース。デザインは参加種目によって異なり、カラーは男女のサイズによって異なるラインナップになっています。価格はRM89ですので、2,000円少々ですね。

 

KLmarathon2018

 

ジェル関係も数多くの種類がラインナップされており、お馴染みのPowerGelなどのブランドも揃っています。本気で走る方以外には不要かもしれませんが、わざわざ日本から持って行かなくても、このようにEXPO会場や当日のスタート会場でも調達できます。

 

KLmarathon2018

 

ちなみに記念Tシャツのブースの会計は2列になっており、クレジットカード決済の列と、現金払いの列が分かれていました。大盛況!

 

KLmarathon2018

 

ニューバランスのシューズコーナーでは2足でRM350で販売していました。詳細は確認しませんでしたが、1マレーシアリンギット=27円で計算したとしても、かなりお得なのではないでしょうか。

 

なお、EXPO会場には参加者以外でも入ることができますので、観戦や応援者でも購入することが可能でしょうね。

 

KLmarathon2018

 

コースのルート図や第1回大会からの参加Tシャツ、完走メダルの展示コーナーも。スタンダードチャータード銀行のコーポレートカラーが基本になっているようで、全体的に爽やかな印象。今回は明るめの黄緑のTシャツ。メダルもかっこいいですが、メダルの帯がステキです。ホノルルマラソンもそうですが、花をあしらったデザインというのがいいですね。

 

KLmarathon2018

 

受付で渡されたB4サイズくらいの小さなリュックには、ゼッケンと参加Tシャツ、タオルなどが入っています。日本のレースではいろんな試供品や紙媒体が入っていることが多いのですが、SCKLMではいたってシンプル。旅行者にとっては荷物が増えないので逆にありがたいです。

 

KLmarathon2018

 

多くのランナーは、このランニングシャツを着用して走ります。したがって、日本から持っていくものはシューズとランニングパンツだけでもOK。

 

さらに当日は、スタート会場までの移動時や、完走後のホテルまでの移動はもちろん、SCやレストラン、駅、空港でも多くの人が着用しているのを見かけます。

 

ムスリムの女性達は素肌を露出させないためにサポートタイツを着用していますが、日本人にとってはかなり暑いので、着用しないでランパンだけのほうがいいと思います。また、レース終了後も着替えずにそのままLRTに乗ってでホテルへ帰るほうがいいので、当日はホテルからパスポートと財布、スマホだけをランニング用のリュックかウェストベルトに入れて持っていき、手荷物をわざわざ現地で預けなくてもいいと思います。

 

スタート会場への移動と出走直前の様子について

KLmarathon2018

 

クアラルンプールは基本的に眠らない街。繁華街は東南アジアらしく壁や窓がないオープンなスタイルの飲食店が多く、夜中でも早朝でも常に人で賑わっています。ですから朝食を飲食店で済ませることもできますし、コンビニで調達することも可能。私は前日の受付終了後にKLCCでパンを購入してホテルで朝食を済ませてから出発しました。

 

早朝の移動は深夜2時から運行される無料のLRTを利用しよう

KLmarathon2018

 

フルマラソンは早朝4時スタートとなっているため、3時頃にはスタート会場へ到着しておきたいところ。

 

2018年の第10回記念大会では、早朝2時からLRTの運行が開始されるようになり、大変便利になりました。しかも無料!クアラルンプールの主要な地点からムルデカスクウェア至近のマスジットジャメ駅へアクセスできるため、早朝移動の心配が要りません。

 

私が宿泊したホテルからKLセントラル駅に行くには、通常はNUセントラルの中を通るのですが、深夜はNUセントラルが閉館しているので、1階の空港行きバス乗り場を経由して駅に向かいました。

 

KLmarathon2018

 

KLセントラル駅は深夜でも開いていましたが、NUセントラルはシャッターが下りています。普通の旅行者はあまり目にすることができない様子かもしれませんね。

 

KLmarathon2018

 

LRTクラナジャヤ線でマスジットジャメ駅へ向かいます。無料運行なので改札は開いており、トークンやICカードをかざさなくてもそのまま通過可能。改札には一応、駅員さんが立っていました。深夜の勤務でも、お昼と変わらない態度で接してくれるところに南国らしいおおらかさを感じますよね。

 

KLmarathon2018

 

LRTで2駅、マスジットジャメ駅に到着。参加ランナーがたくさんいますので、地理に詳しくなかったり、下見をしておかなくても大丈夫。

 

スタート会場は早朝から大盛況。とにかく熱気がスゴイ!

KLmarathon2018

 

ラジャ通りのスタート地点付近とムルデカスクウェアの間はフェンスで仕切られています。ムルデカスクウェアへはゴール後にTシャツやメダルを受け取るために入りますが、スタート前は給水とミーティングポイントの確認くらいしか寄る必要はないでしょう。イスがたくさん用意されている休憩スペースもあります。

 

KLmarathon2018

 

仮設トイレはスタート地点よりマスジットジャメ駅側に設置されています。直前になっても並ぶ必要がないくらい多数用意されてありますので、トイレの心配は要りません。ちなみにスタート後すぐにトイレに立ち寄ることも可能。

 

KLmarathon2018

 

スタート位置は自分の申告タイムによって並ぶ箇所が決まっています。ゼッケンにPEN〇〇と記載されていますので、そのプラカード付近に並べばOK。スタート前はドローンでの空撮が行われるなか音楽やアナウンスでとても盛り上がりますが、スタート5分ほど前にマレーシアの国歌が流れますので、この時は全員静かに直立不動になります。クアラルンプール市内では至る所に国旗が掲げられており、国民に一体感が生まれる場面なのでしょうか。ブミプトラ政策ルックイースト政策華人など、お家事情もちょっと下調べをしてから現地入りすると目線が変わります。

 

国歌が終わるといよいよスタート。参加者が多い大会ですが、フルマラソンは1万人程度なので目立った渋滞もなく比較的スムーズにスタートできます。

 

出走後のコースの状況や給水、ゴール後の解散まで

KLmarathon2018

 

紙吹雪が舞うなか派手にスタートラインを通過。ホノルルマラソンは花火が打ち上げられ盛り上がりますが、KLマラソンはこの紙吹雪がかなりド派手な印象を受けます。また、ライトアップも強力で、早朝の暗闇のなかにも関わらず、スタートから10km地点付近のブキッビンタンまではかなり明るい中を走ることができます。

 

スタートの様子。動画をアップしましたのでこちらで雰囲気を感じてみてください。

※大きな音が出ます。ご注意ください。

 

KLmarathon2018

 

KLマラソンは本気でフルマラソンに参加する方にとっては良い条件ではありません。その理由として、

  1. スタート後、3時間くらい太陽が昇らないので暗い
  2. 路面状況が良いとは言えず、アップダウンが多い
  3. 何と言っても蒸し暑い

といったところが挙げられます。クアラルンプールはシンガポール同様に日本との時差が1時間しかありませんが、時差2時間のホーチミンよりかなり西に位置し、バンコクとほとんど変わらない経度です。そのため日本時間の朝8時くらいにならないと、空が明るくならないのは十分納得できます。

 

陽が昇らないということは強烈に暑くならなくていいのですが、3時間も暗い中を走るというのは、あまり気持ちが良いとは言えないでしょう。

 

KLmarathon2018

 

前半はコースが90度に屈曲する箇所が多くあります。後半に比べればアップダウンが少ないですが、それでも登り基調の箇所が随所に。

 

コースは直前までに案内されていたものと一部が変更になったのでしょうか。事前にウェブページで確認していたものと、最新版で案内されたPDFとではルートが異なっているようでした。

 

クアラルンプール最大の繁華街、ブキッビンタンのど真ん中を駆け抜けて

KLmarathon2018

 

8km地点ではペトロナスツインタワーが目の前に。ライトアップはされていませんでしたが、この日はタワーの合間に月が輝いていました。

 

KLmarathon2018

 

ブキッビンタンのメイン通りも。パビリオンとスターヒルギャラリーから始まって、ファーレンハイト88、ロット10といったショッピングモール群の横を駆け抜けます。これは面白い!

 

KLmarathon2018

 

マクドナルドがある交差点を左折して、モノレールのエアアジアブキッビンタン駅を南下、まもなく完成予定のマレーシアで最も高い超高層ビルの「エクスチェンジ106」の南側の東へと走ります。その後は27km地点を越えるまでの約15kmくらいが単調で、ほとんどが高速道路や高規格の幅広い道路を走ります。

 

KLmarathon2018

 

19km地点には関門があります。スタート後3時間25分で締め切られますが、まあこれは余裕でしょう。ここではリストバンドが配られていました。

 

すでに時刻は6時30分になっていますが、まだまだ空は真っ暗です。

 

KLmarathon2018

 

高速道路からは夜明けのペトロナスツインタワーとKLタワーの姿が印象的。

 

KLmarathon2018

 

この付近でハーフマラソンのコースと合流し、ここからしばらくの間、彼らと一緒に走ります。

*しばらくしてフルとハーフは分かれます。

 

給水所やトイレのお話。結論として心配は不要です。

KLmarathon2018

 

さて、給水のお話。給水所はほぼ2kmごとに設置されています。1か所に開設されている給水ゾーンはそれほど長くありませんが、暑さが厳しいクアラルンプールで2kmごとに設置されているのはありがたいところです。少なくとも2回につき1度は給水しましょう。

 

水とスポーツドリンクが準備されていますが、実際はほとんどが水だと思っていいかもしれません。また、スポンジが用意されている箇所も多く、仮設トイレも準備されています。

 

なお、前半ではガソリンスタンドでもトイレを貸してくれます。その辺で用を足している男性はほとんど見かけませんでしたが、ガソリンスタンドの塀に向かって用を足している人もいました。

 

KLmarathon2018

 

27km地点の関門は高速道路の料金所に設置されています。ここから高速道路を離れ、一般道を走ります。私は5時間30分のペースメーカーの後ろを走っていたのですが、20kmを過ぎるとランナーたちはほとんど全員が歩いていました。

 

今回私はLSDのペースで走り、最後まで歩かずにゴールできました。帰国後にレース結果を見ると、コースの後半に数百人を追い抜いたいっぽうで、抜かれた人数はほとんどいませんでした。暑さが顕著なので、ペース配分がとっても大切。

 

そんな感じのレースです。

 

日本から好きな食べ物を持って行くと頑張れる!

KLmarathon2018

 

これは日本から持参したユーラクさんの銘菓「ブラックサンダー」。27kmで初めて食べました。このように、好物を持っていると後半で頑張れます。でも経験上、溶けてボロボロになりやすいので、前半のうちに消費した方がいいかも。

 

それと、完走後に食べたいものをイメージするのも大事。私はマレーシアのかき氷「アイスカチャン(通称ABC)」をずっとイメージして走りました。

 

KLmarathon2018

 

28km地点ではバナナが配られていました。もう少し早い地点で配られていたら嬉しいけれど、高速道路で車がバナナの皮で滑ったらマリオカートになっちゃいますものね☆

 

KLmarathon2018

 

後半は随所にこのようなイキな看板が立てられており、心を揺さぶられます。他にもいろいろな名言が。

"Each small step leads to VICTORY."

"Don't give up,You came for a reason."

"Run with a smile and enjoy every KM!"

などなど。

 

KLmarathon2018

 

普通のフルマラソンなら30kmまで走ればかなり気持ちが楽になりますが、この大会ではまだまだ気を許せないところ。やはり暑さでしょうか。

 

KLmarathon2018

 

ジェルも2回ほど貰うことができます。味はヨーグルトみたいな感じ。手渡ししているので貰いそびれないように。

 

KLmarathon2018

 

このように道路を立体交差する箇所も数か所あります。こういう箇所はランプウェイを登るので、ほとんどの人が歩いて登っていました。

 

KLmarathon2018

 

35kmの関門は長い坂を登り切って下りに差し掛かった付近に設置されていました。この付近は最後の難所だと思います。

 

KLmarathon2018

 

40kmでヒルトンホテルが見えると、KLセントラルが近いことがわかります。あとはパサールスニの脇を走っていよいよムルデカスクウェアへ!

 

KLmarathon2018

 

さあ、いよいよゴールが見えてきました。中央分離帯の右側がフルマラソンとハーフマラソンの選手、左側が10kmの選手たち。全種目が同時にゴールするので、とても盛り上がります。

 

フルマラソンのゴールから解散まで

KLmarathon2018

 

そしてゴール。お恥ずかしいタイムですが最後まで歩かずに、ほぼ8分/kmペースを守りました。自分が考えていたよりも、暑さの面でかなりハードでした。これまで参加してきたレースの中では最も発汗量が多く、水分補給もしました。ホノルルの3倍くらい汗をかいたと思います。

 

3週間前に走ったソウルマラソンに比べて1時間も遅いタイムですが、結果としてはスローペースで確実に完走することを目指す作戦が功を奏して、足への負担がほとんどありませんでした。

 

KLmarathon2018

 

ゴール後のメダル受領等は、フルマラソンとハーフマラソンとで別々の列に並びます。

 

トートバックとミネラルウォーターを渡されますので、自分でリンゴ、梨、バナナをバックに入れて、最後にメダルをかけてもらい、Tシャツを受け取ります。

 

その後は自由解散。ムルデカスクウェアは人でごった返しているので、待ち合わせをしたり、記念撮影をしたりする必要が無ければさっさとマスジットジャメ駅へ向かった方がいいでしょう。

 

KLmarathon2018

 

帰りのLRTのホームはとても混み合います。パサールスニ駅まで歩いて乗車する人もいますが、乗れないくらい満員電車となるので、素直にマスジットジャメ駅から乗った方が賢明です。

 

 

KLマラソン2018の様子、いかがでしたか?雰囲気を楽しむだけならハーフマラソンへの参加をおススメしますが、フルマラソンには完走後の満足感があるのでどちらか迷いますよね。

 

開催時期が安定しない大会ですが、日本から参加しやすい大会ですので、みなさんも一度チャレンジしてみませんか。

 

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。2016年にエントリーしたときの記事も、どうぞ併せてお読みください。

 

海外マラソンの受付終了時刻に間に合わない!そんなときどうする?