北海道百名山概要【日高山脈の山々】|幌尻岳、カムイエクウチカウシ山など

 

山の絵を描かせると、大抵の人は上部が尖った三角形の絵を描きますが、日高山脈の山々はほとんどがそのように尖がっています。その美しさを一度知ってしまうと、沢の技術や雪山の技術を身に付けてでもいつかは登りたいと思いを描くことでしょう。そんな山をこよなく愛する人が選んだとあってか、北海道百名山118山のうち、日高山脈から23もの山々が選ばれています。

 

残念ながらいくつかの山々には夏道が無く、沢歩きや積雪期の登山 を強いられるわけですが、夏道があってもハイマツ帯が濃くて進路を妨害されたり、歩行時間が10時間を超える行程を強いられたりなど、一般登山者を遠ざける要素がたくさんあります。また、2016年の台風被害により、未だ多くの登山口へ通じる林道が不通になっており、沢歩きが経路になっている登山道では、倒木等による荒廃も深刻です。お出かけの際には、最新の情報を収集することを推奨します。

 

日高のファンの一人として、多くの人に登られずに手付かずの姿で後世まで残っていて欲しいと願う反面、登山を趣味とする日本中、世界中の人たちに、ぜひ日高の魅力を知ってもらいたいという気持ちもあります。

 

1839峰

佐幌岳 標高1,059m

サホロスキー場で有名な山。開発の手が加えられると登山対象としてはやや魅力に欠けるかもしれませんが、日高山脈の北端ならではの眺望が楽しめます。


チロロ岳

チロロ岳 標高1,880m

林道からのアプローチ、沢を源頭部まで詰めてお花畑を通って稜線へ。そんな日高らしさを堪能できるのがチロロ岳です。主稜線よりもさらに北側なので、とても眺めがいい山です。


1839峰

剣山 標高1,205m

日高山脈の主稜線より東に位置するため、山頂からは山々の眺望が良く、十勝平野も広く見渡せます。山頂部の岩場が特徴で地元の里山的な存在。


1839峰

芽室岳 標高1,753m

日高山脈の国境稜線上の山で、ピパイロ岳へと続く稜線の北側に位置します。ピパイロ岳への縦走路はありません。中級者でも日帰りでき、標高も高くて眺めが良い山です。


伏美岳

伏美岳 標高1,791m

十勝幌尻岳と並んで北日高の展望台の山で、沢歩きをせずに山頂へ登れることもあった人気の山です。奥にあるピパイロ岳や1967峰への玄関口にもなります。


ピパイロ岳

ピパイロ岳 標高1,917m

通常ピパイロ岳へはまず伏美岳に登り、主稜線を伝っていったんコルまで下りて、再び登り返すことで到達できます。日帰りでもたいてい10時間以上を要する遠い山です。


1967峰

1967峰 標高1,967m

残念なことに山名がありませんが、日高山脈で3番目に高い山とあってとても存在感があり、山頂へは容易に登らせてくれません。通常はピパイロ岳から縦走します。


北戸蔦別岳

北戸蔦別岳 標高1,912m

チロロ林道から沢を歩いて尾根に取り付き、ヌカビラ岳を経て山頂へ至るのが一般的なルート。ここを起点に、戸蔦別岳や幌尻岳、七つ沼カールなどへも行くことができます。


戸蔦別岳

戸蔦別岳 標高1,959m

鋭く尖った頂は遠くからでも確認することができ、登攀意欲を掻きたてられる山です。単独ではなく、幌尻岳とセットで登ることが多いと思います。


幌尻岳

幌尻岳 標高2,052m

国境稜線から離れているものの、日高山脈では最も標高が高くて大きく、唯一の2,000m超えの山。日本百名山に選ばれていることもあって、訪れる人がとても多いです。


十勝幌尻岳

十勝幌尻岳 標高1,846m

カチポロの愛称で親しまれ、その大きさに圧倒される存在感のある山。国境稜線から少し離れているので、隣の札内岳やエサオマントッタベツ岳を始め、日高の主要な山々が見えます。


札内岳

札内岳 標高1,895m

「北海道の百名山」に選ばれている夏道がない山。ため息が出るほど美しい山容にあこがれを抱く人も多いはず。通常は沢か積雪期に登ります。 


イドンナップ岳

イドンナップ岳 標高1,752m

沢歩きをしなくても登れる山ですが、道も荒廃気味でロングコースとあって、訪れる人が限られているようです。そのうち夏道が消滅しないかと心配しています。 


カムイエクウチカウシ岳

カムイエクウチカウシ山 標高1,979m

通称カムエク。日本二百名山の中で、難易度が最も高いと言われることが多い山。札内川ヒュッテから八ノ沢を詰めるルートが一般的ですが、あまりおススメできません。 


コイカクシュサツナイ岳

コイカクシュサツナイ岳 標高1,721m

北海道で最も急登と言われることが多い夏尾根を登り、国境稜線に達した先にあるピーク。通称コイカク。1838峰やカムエク、1823峰などの展望が大変素晴らしいです。 


1839峰

1839峰 標高1,842m

日高山脈の中ではとても有名で、特徴ある風格を持っています。夏に登ることができる山としては北海道内で最も登山口から遠い山とされ、通常2泊3日の行程で登られます。 


1839峰

ペテガリ岳 標高1,736m

東尾根がほとんど廃道化している現在では、西尾根からの登山がメインとなります。長きにわたって林道が不通のため、神威山荘付近が事実上の登山口となり「遥かなる山」です。 


1839峰

ピセナイ山 標高1,027m

林道歩きさえなければ、比較的簡単に登れる山で、日高山脈の主稜線から離れているため、山頂からの眺めが大変素晴らしいですね。おすすめします。 


1839峰

神威岳 標高1,600m

日本三百名山にも選ばれていて、南日高を代表する山の一つです。この山も林道、沢、急な尾根を経て山頂へと至るため、日高らしい登山を満喫できるでしょう。


1839峰

ピリカヌプリ 標高1,631m

「北海道の百名山」に選ばれている山で、夏道がありません。沢は難しく、雪山としても遠く険しいので、一般登山者には困難な山。百名山118山の最後に登られることが多いようですね。


楽古岳

楽古岳 標高1,471m

日高の主稜線もここまで南に来ると、グンと標高が下がってきますが、いっぽうで夏道が少なく沢も難しいため、登山の難易度は増してきます。そんななか楽古岳には夏道があります。


野塚岳

野塚岳 標高1,351m

この山も「北海道の百名山」に選ばれている山で夏道がありません。天馬街道から沢またはスノーハイクで登られ、日帰りができることもあって、最近は多くの人が登っています。


1839峰

アポイ岳 標高810m

日高山脈のほぼ最南端に位置し、小学生のハイキングでも登られるくらい親しまれているのがアポイ岳。高山植物の固有種に恵まれ、花の百名山にも選ばれています。おすすめです。